小島監督の『メタルギアソリッド』開発裏話に“1.3万件”のいいね─24周年を迎えた名作にまつわる話は令和でも大人気に

ゲームクリエイターの小島秀夫氏が、24年前に世に放った『メタルギアソリッド』の開発裏話を通して、クリエイト術の一端を覗かせました。

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小島監督の『メタルギアソリッド』開発裏話に“1.3万件”のいいね─24周年を迎えた名作にまつわる話は令和でも大人気に
小島監督の『メタルギアソリッド』開発裏話に“1.3万件”のいいね─24周年を迎えた名作にまつわる話は令和でも大人気に 全 3 枚 拡大写真

『DEATH STRANDING』や『ZONE OF THE ENDERS』シリーズなど、数多くの作品を生み出してきた小島秀夫氏。ゲームクリエイターとして作品の陣頭指揮を執ることも多く、ファンからは「小島監督」とも呼ばれ、親しまれています。

そんな小島氏の名前が一躍知られるようになったきっかけが、『メタルギア』シリーズです。ステルスアクションの楽しさを国内に広く伝え、1998年発売の『メタルギアソリッド』では3Dステルスアクションを確立。その優れたゲーム性でシリーズ人気を高めただけでなく、同ジャンルの後続作品にも大きな影響を与えました。

先日視聴したゲーム配信をきっかけに『メタルギアソリッド』を振り返った小島氏は、自身のTwitterにて本作の開発裏話をお披露目。そのコメントに対して、1.3万件もの“いいね”が寄せられ、話題となっています(記事執筆時点)。

本シリーズの物語は、軍事や政治、科学といった分野に深く踏み込む面があるため、普段聞きなれない特別な用語や、本作独自の造語などが会話に登場することがあります。そうした単語が出てくる場合、主人公のスネークは必ずおうむ返しで聞き返す、と小島氏が語りました。

スネークに行わせるおうむ返しの狙いは、その特別な単語をプレイヤーに印象付けるためと説明。ゲームは、会話以外の情報量も多く、またプレイヤーは操作で忙しいため、おうむ返しで単語を繰り返す形で強調しているとのことです。

今回は『メタルギアソリッド』を一例に取り上げていますが、こちらの作品に限った話ではなく、「僕の過去ゲームでは必ず問いただす」とも補足。これも小島氏のゲームクリエイト術のひとつなのでしょう。

今月の9月3日で、24周年を迎えた『メタルギアソリッド』。二回りも昔の作品ですが、ちょっとしたきっかけだけで再び注目を集める人気ぶりは、さすがの一言に尽きます。

また、「有野課長」こと有野晋哉さんが様々なレトロゲームに挑む「ゲームセンターCX」の第19弾DVDボックス(12月16日発売予定)には、テレビ未放映特典として『メタルギアソリッド』に挑戦する映像が収録されます。

その歩みが四半世紀に近づきつつも、今もなお話題が絶えない『メタルギアソリッド』。ステルスアクションの名作として、これからもその名を輝かせ続けることでしょう。

ちなみに小島氏は、『メタルギアソリッド』の裏話を報告した際に添えたポスター画像についても言及。グループ子会社のトイ&ホビー事業から「小島監督の直筆限定ポスターを売るので」といった要請を受け、置いていった200枚ほどのポスターにサインをしたと明かしました。「このポスターには苦い思い出がある」と小島氏がこぼしていますが、その労力を想像すると無理もない一言です。


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《臥待 弦》

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