『バイオ』『サイレントヒル』『Dead Space』…2023年はサバイバルホラーバブル?期待の新作を一挙公開!【年末年始特集】

独特の恐怖と緊張感が体験できる"サバイバルホラー"が2023年以降再び盛り上がる兆しを見せています。

ゲーム 特集
『バイオ』『サイレントヒル』『Dead Space』…2023年はサバイバルホラーバブル?期待の新作を一挙公開!
『バイオ』『サイレントヒル』『Dead Space』…2023年はサバイバルホラーバブル?期待の新作を一挙公開! 全 4 枚 拡大写真
『biohazard HD REMASTER』Steamストアページより

1996年カプコンより発売された『バイオハザード』以来、ホラーゲームの派生ジャンルの一つとして現在まで数多くの「サバイバルホラー」作品が世に送り出されてきました。

孤立した閉鎖環境下において、限られた弾薬や資源を使い未知のクリーチャーやモンスターに立ち向かう(あるいは回避する)ホラー要素とサバイバル要素をかけ合わせた“サバイバルホラー”というジャンルは、日常では味わえないような独特の恐怖感や手に汗握る緊張感を体験できるのが醍醐味であり、筆者もその魅力に取り憑かれた一人。『バイオハザード』から受けた衝撃はすさまじいもので、それ以来ジャンルの虜となりホラー体験を渇望し追い求める“ゾンビ状態”に。

そして来る2023年以降には、シリーズの転換点となったリメイク作品『バイオハザード RE:4』や全世界のホラーファンが待ちに待った傑作『SILENT HILL 2』リメイク、宇宙空間SFホラーの金字塔『Dead Space』リメイク、『バイオ』にも影響を与え3DホラーADVの原点とも言われる『Alone in the Dark』リメイクなど、90年~00年代に発売しジャンルを先駆けた作品がいくつもリリース予定で、さらに近年では特にPC向けに系統作品が小規模なインディーからAAAまで数多く発売されており、さながらサバイバルホラーバブルといった様相を呈しています。

そこで今後発売予定の期待の「サバイバルホラー作品」を厳選してご紹介!ホラーファンならずとも要チェックのタイトルが目白押しです。

【2023年以降発売予定の注目タイトル15選】

!注意!
本記事には、衝撃的でグロテスクな内容の動画を多数掲載しています。閲覧の際には十分ご注意下さい。


◆『ILL』

本作は一人称視点のサバイバルホラーFPS。モバイルタイトルを開発してきた「Woof Games」を再編したインディーデベロッパー「Team CLOUT」が、長年の夢である大規模なホラー作品を制作するプロジェクトとして2020年より本格的に始動しました。現時点で本格的な開発段階ではなくPatreonで支援を募りながら出資者やパブリッシャーを探しているとのことですが、コンセプトトレイラーゲームプレイ映像などを発表しています。



『ILL』の特筆すべき点は、なんと言っても残酷なゴア描写とリアルな欠損表現でしょう。こちらのトレイラーでは、不気味なヒト型クリーチャーをショットガンで撃つ様子が描かれていますが、右腕を撃てば皮一枚でつながり、もう一撃の後に剥落する……といったように描写の過程を省きません。このような高精細なアニメーションで過激なゴアを表現し、残酷な世界観を際立たせています。

ストーリーの詳細やゲームプレイの全体像などは現時点では不明ながらも、Unreal Engine 5でレンダリングされた背景や周囲環境、クリーチャーのデザイン、モーションの挙動は高品質に仕上がっていて「ホラーゲーム」としての没入感は抜群。今後もさらなる情報が期待されます。

  • タイトル:ILL

  • 対応機種:PC

  • 発売日:未定(2023年以降)

  • 公式サイト:Patreon


◆『Wronged Us』

本作はストーリー主導の三人称視点サバイバルホラー。アイザックと呼ばれる男性が主人公で、舞台となる小さな町をオープンワールドとして自由に探索できます。

トレイラーに現れるのは、電柱に貼り出された多くの行方不明者の写真、武器を片手に見張る住人の姿、血まみれで"何か"を調理する女性、薄汚れたストリートに並ぶ家々など。およそ普通ではない不穏な空気が流れており、這うように高速で移動する異形や不自然に背の高いヒト型との戦闘シーンも確認できます。

その他にも様々な町の住人NPCとの対話やクエスト依頼といった要素もあるようで、システム面は『DARK SOULS』、ストーリーと設定などは『サイレントヒル』、ゲームプレイの仕組みは『バイオハザード』からインスパイアされているとのことです。

2021年に発表されて以来続報が届かない本作ですが、現時点(2022年12月)で公式サイトがアクセス不可となっています。これに関して公式Twitterからのアナウンスはなく、今後の開発状況が懸念されます。

  • タイトル:Wronged Us

  • 対応機種:PC/コンソール

  • 発売日:2023年


◆『Paranoid』

本作は『Agony』で知られるMadmind Studioが手がける一人称視点のサイケデリック・サバイバルホラー。2018年に発表され、いくつかのトレイラーが公開されています。

『Paranoid』で描かれるのは、アパートで長年孤独に暮らしてきたパトリック・カルマンの物語。彼は過去に起きた家族の悲劇が原因で依存症や精神問題などに悩まされ、引きこもり生活を送っていました。そんな彼のもとに10年以上失踪していた妹が突如現れたところから、悪夢のような体験が始まります。

2021年の最新トレイラーでは、パトリックの物語とゲームプレイの断片が描かれいています。彼が暮らす古びたアパートにはヒト型の異形が徘徊しており、ナイフや鈍器での激しい戦闘シーンが確認できます。また、パトリックの陰鬱な日常生活を示す回想シーンなどもあり、全貌が気になるところ。続報を期待しましょう。

  • タイトル:Paranoid

  • 対応機種:PC(Steam)

  • 発売日:未定

  • 日本語:あり


◆『Narin: The Orange Room

本作はタイを拠点とするデベロッパーRedSensation Gamesが手掛ける三人称のサバイバルホラーADV。第六感をもつ少女「ナリン」が行方不明の妹を探すため、夕暮れ時になると怪異が徘徊する空間へと変貌する学校を探索していくというストーリー。ゲーム内には日中パートもあり、ナリンの友人たちとの会話を通して情報を収集し、事件の真相を解明していきます。



ゲームプレイではナリンがランプを片手に、雑然と放置された机や道具、雑草や蔓がいたるところに生える教室など、薄暗く変わり果てた校内を探索していきます。この異常な空間には、彼女に襲いかかる一ツ目や三ツ目の異形がうろついているので、怪物に見つからないように進んでいくステルス的な要素もあります。また青白く光る球体を投げ異形を攻撃することもできるようです。

  • タイトル:Narin: The Orange Room

  • 対応機種:PC(Steam)

  • 発売日:2023年



◆『ORM/蟲咒』

本作は、デザイナー/3DアーティストであるJulian Fischer Ernstが開発中の三人称視点のサバイバルホラー。架空の台湾の都市を舞台にしており、プレイヤーは地獄のような世界から生き残るために戦うか逃げるかの選択を迫られます。現時点で全貌は不明ですが、gifアニメやスクリーンショットなど数点が公開されており、世界観の一部を垣間見ることができます。


今作で特に目を引くのは、Unityで再現された不気味かつ非常にダークな雰囲気のある台湾の都市環境です。セカンドトレイラーでは無人の地下鉄や車内、下水道、スクーターが並ぶ住宅街といった様々なロケーションが紹介されていますが、全体的に薄暗く重たい空気感が漂っています。

また、壁をすばやく這う寄生されたミル貝男や駅構内に横たわるワーム状の物体など、生理的嫌悪を抱くようなグロテスクなクリーチャーの存在も特徴的です。

余談として、ファーストトレイラーでは原虫に似た寄生生物がフィーチャーされていること、漢和辞典に拠れば本タイトルが小さなムシの集まりを意味する「蟲」と、まじないを意味する“呪い”の異字体「咒」であることから本作には「蟲の呪い」なるテーマが設定されている可能性がありますが、あくまで推測の域を出ません。今後の情報に要注目です。

  • タイトル:ORM/蟲咒

  • 対応機種:PC(itch.io)

  • 発売日:2023年


◆『零 ~月蝕の仮面~

本作はコーエーテクモゲームスが手掛ける三人称視点のホラーアドベンチャーです。2008年にWii用ソフトとして発売された『』シリーズ4作目として、よりリアルに美しくなった高解像度のグラフィック、フォトモードや新規コスチュームなどの新要素を追加。人気和風ホラーシリーズの最新作として登場します。

『零』シリーズといえば、銃を撃つ代わりに古いカメラ「射影機」を武器に怨霊を撃退し、封じ込めていくという唯一無二のゲームシステムが最大の特徴です。

この「射影機」はシリーズ共通のアイテムで複数の役割を持ち、怨霊との戦闘ではフレーム内に敵を捉え「撮影」することでダメージを与える武器として使用しますが、大ダメージやコンボを狙うと恐ろしい幽霊を画面ギリギリまで引きつけなければならず、プレイヤーの恐怖心を極限まで高めます。また射影機は、死者の残留思念や過去などを見聞きすることなどができ攻略する上で欠かせないアイテムとなっています。

今作では、かつて神隠しにあった少女たちが孤島「朧月島(ろうげつとう)」を再び訪れ、懐中電灯の僅かな光を頼りに洋館や廃病院を探索していき、襲い掛かってくる怨霊たちを「射影機」で撃退しながら事件の真相に迫っていきます。プレイする主人公によっては射影機ではなく、月の光で霊を鎮める「霊石灯(れいせきとう)」を使いながら戦っていきます。

  • タイトル:零 ~月蝕の仮面~

  • 対応機種:PC(Steam)/PS5/PS4/ニンテンドースイッチ/Xbox Series X|S/Xbox One

  • 発売日:2023年3月9日


◆『Ad Infinitum』

本作はNaconによる一人称視点のサバイバルホラー。2015年にトレイラーと共に発表されて以来、続報は途絶えドイツが拠点の旧開発スタジオは閉鎖されますが、その後2019年には新たなスタジオHekateが開発を担当し、元スタッフがプロジェクトの再始動をアナウンス。紆余曲折を経て約8年越しの発売が決定しました。

『Ad Infinitium』最大の特徴は、第一次世界大戦(WW1)中の閉塞的な塹壕内で刻まれたトラウマ体験が描かれていること。プレイヤーはWW1での恐怖の幻覚に悩まされるドイツの帰還兵となり、痛みや絶望といったトラウマを克服し、正気を保つため自らの生存を賭け戦います。

ゲーム内容は、死の罠やミステリーが仕掛けられた塹壕内、火に包まれた野戦病院などを探索していくというもの。そこには戦地で負傷した兵士のように四肢が欠損した異形や恐ろしい大型の生物が徘徊しており、見つからないように進む必要があります。銃器を所持している場面もあり、モンスターとの直接的な戦闘も想定されます。

  • タイトル:Ad Infinitum

  • 対応機種:PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S

  • 発売日:2023年4月20日(現地時間)


◆『Alan Wake 2

本作はRemedy Entertainment開発のシネマティックホラーゲーム。2010年にXbox 360/PC向けに発売されたサイコスリラー『Alan Wake』の続編で、アメリカ北西部の田舎町「ブライト・フォールズ」を舞台に、問題を抱える作家アラン・ウェイクが闇に立ち向かいながら行方不明の妻アリスを探し出す、というストーリーが展開します。

2012年発売のPC版『Alan Wake』をベースにした『Alan Wake Remastered』が2021年にWindows(Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox Oneを対象に配信中で、解像度とフレームレートの向上や2つの拡張コンテンツ「シグナル(The Signal)」「小説家(The Writer)」を追加しています。



同シリーズは、エピソード形式で物語が進む三人称視点のアクションアドベンチャー。主人公アランを操作して、超常現象が巻き起こる暗い森などさまざまなフィールドを探索していきます。戦闘においては、闇に包まれた敵を懐中電灯の光で照らすことでリボルバーやショットガンで攻撃可能になるといったシステムを採用。明るい昼間の探索パートと夜の戦闘パート、アラン自身の抱える闇など、作品全体が一貫して「光と闇」をテーマにしています。

最新作『Alan Wake 2』では、前作と同様アランが主人公になりシリーズ初の“サバイバルホラー”に挑戦し、幾層にも重なったストーリーとゲームプレイを結びつけると明言されています。今後のさらなる情報に期待です。

  • タイトル:Alan Wake 2

  • 対応機種:PC(Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S

  • 発売日:2023年

  • 公式サイト


◆『Greyhill Incident』

本作はRefugium Gamesが開発する一人称視点のサバイバルホラー。アメリカの田舎町“グレイヒル”を舞台に、円盤型UFOから降り立った宇宙人「グレイズ」の侵略に立ち向かう男の姿が描かれます。

1990年代初頭、グレイヒルで平和に暮らしていたライアン・ベイカーは、エイリアンの襲来によって運命が一変することに。近所の住人たちがグレイズに連れ去られ侵略を受ける中、彼は野球バットとリボルバーを片手に戦いを決意します。

ゲームプレイは、エイリアンたちに見つからないようグレイヒル地区を進み、村の家屋や納屋で弾薬や重要なアイテムを見つけたりパズルを解いたりしてグレイズの撃退方法を探ります。ときには侵入してきたグレイズとの戦闘にもなるようです。

また本作はTVドラマ「Xファイル」や映画「ファイヤー・イン・ザ・スカイ/未知からの生還」などの古典的なSF作品から影響を受けている点にも注目です。

  • タイトル:Greyhill Incident

  • 対応機種:PC(Steam)/PS4/PS5

  • 発売日:2023年Q2

  • 日本語:あり


『Alone in the Dark』

本作はTHQ Nordicが発表した三人称視点のサバイバルホラー。1992~1996年にかけて発売された同名三部作をベースにしたリメイク作品です。



サバイバルホラーというジャンルを語る上でオリジナル版『Alone in the dark』は欠かせない重要な存在です。1992年にフランスのInfogramesよりDOS/V、FM-TOWNSなどのPCで発売された本作は、ポリゴンで描写された人物や環境、固定カメラ視点の採用、限られた弾薬とアイテム資源の管理、仕掛けられた謎解き、徘徊するバケモノとの戦闘……といったように、サバイバルホラーの基本的な要素を生み出した原点。『バイオハザード』など後発のホラーゲームに与えた影響は明らかです。

リメイク版では1920年代のアメリカ南部を舞台に、裕福な女性エミリー・ハートウッドと私立探偵のエドワード・カーンビーが行方不明になったエミリーの叔父を探しに、何者かが潜む「デルセト屋敷」へと訪れます。

ゲームプレイでは、エミリーとエドワードのどちらかを選択して周辺を探索して謎を解いていきます。屋敷には奇妙な住人、悪夢のような空間、奇妙で危険なモンスターとの遭遇など雰囲気たっぷりの心揺さぶる冒険がまっているとのことです。

  • タイトル:Alone in the Dark

  • 対応機種:PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S

  • 発売日:近日登場

  • 日本語:あり


◆『Dark Moonlight』

本作はSilent Bear Studioが開発中の近未来を舞台にしたサバイバルホラーゲーム。さまざまな恐怖症に苦しむ主人公デイブ・ケラーマンが実験的な精神治療を受けた末にたどり着いた未知の世界からの脱出を目指します。



未知の世界には、彼の恐怖を具現化したかのような恐ろしいモンスターや悪魔が待ち構えており、限られた武器を用いて倒さなければいけません。また、数多くの謎解きや「一度倒した敵が復活する要素」もあるようで、スリルのあるゲームプレイが期待できそうです。

発表から一年以上続報の無い本作ですが、Steamに投稿されたブログによると、開発は計画通りに進んでおり、新しいレベルや敵は現在構築中とのこと。今後の情報公開が待たれます。

  • タイトル:Dark Moonlight

  • 対応機種:PC(Steam)

  • 発売日:近日登場


◆『Sons of the Forest』

本作はEndnight Gamesが開発する一人称視点のオープンワールドサバイバルホラー。2018年にSteam向けに正式にローンチした『The Forest』の続編で、食人族が闊歩する島を舞台に生き延びていくことを目的としています。

前作『The Forest』では半島に広がる森林の中で、木を切り倒して木材にしたり、体温を維持するため火を起こしたり、種をまいて農場を作り食料を確保したり、要塞を建築して敵の襲撃から身を守ったりと、自由度の高いサバイバル体験が特徴。一人または協力プレイを楽しめます。

今作ではそういったシステムをさらに一歩踏み込むような「サバイバルホラーシミュレーション」を謳っており、NPCに何かを要求されることや、やりたくもないミッションを強制されることもなく「完全に自由」なゲームプレイに没入できるようです。他にも、ゲーム内では春から冬へと四季の変化があり、制作や建築、変異した生物との戦闘といった要素もあります。



本作はもともと2022年5月のリリースを目標に開発されていましたが、同年10月へと延期を発表済み。しかし9月には「コンテンツ量のために正確なリリース日を示すことは困難であった」として、2023年2月への発売再延期をアナウンスしました。このように二転三転する『Sons of the Forest』ですが、今度こそ予定通りの発売を願うばかりです。

  • タイトル:Sons of the Forest

  • 対応機種:PC(Steam)

  • 発売日:2023年2月23日


◆『Dead Space』

本作はMotive Studioが開発する三人称視点のサバイバルホラーゲーム。2008年にWindows/海外PS3/Xbox 360向けにリリースされた『Dead Space』のリメイク版で、宇宙空間を舞台に惨劇を描くSFサバイバルホラーの記念碑的作品です。

ごく普通のエンジニアである主人公アイザック・クラークは、巨大な宇宙艦USG"イシムラ"の通信機器の修理のため向かったところで、船内の異変に遭遇。イシムラでの悪夢のような謎を解き明かすため、たった一人で自身のツールや技術を使いながら、生き残りをかけて「ネクロモーフ」と呼ばれる敵対的生物に立ち向かいます。

リメイク版は、オリジナルゲームのスリリングな世界観を忠実に再現しながらも一から完全に作り直され、グラフィック、オーディオ、ゲームプレイの向上が実現されています。それはゲームシステムにも反映しており、一度探索したエリアに戻ってくると敵、ライト、雰囲気が変化し見慣れた場所が予測不可能になる「インテンシティ・ディレクター」やアイザックの身体状況に伴い心拍や呼吸音が変化するTheA.L.I.V.E.システム」など進化した要素もあります。



日本国内のプレイヤーにとっても待望の本作は、四肢切断といった残酷なゴア表現があるため、CERO審査の通過など発売に関して懸念がありました。当初は各種PC版と国内向けにPS5/Xbox Series X|S版が予約可能でしたが、まず2022年10月27日に国内Steamページのアクセスが不可能となり、その後12月17日から国内Steam/Epic Games ストアページから予約受け付けが復活。しかし、代わりに『Dead Space』公式サイトにてPS/Xboxコンソール向けの情報が削除されるという事態に。

国内での発売が危ぶまれましたが、エレクトロニック・アーツの野口ショーン氏によると、日本向けSteam/Epic Games ストアでは規制のない「海外版同様の表現でプレイ可能」とのことで、さらに海外コンソール版では日本語が実装されていることも判明しています。

残念ながら国内コンソール版は「レーティング対応範囲外」として発売とはなりませんでしたが、SFサバイバルホラーの金字塔はPC専用タイトルとして無事日本のプレイヤーにも届きそうです。

  • タイトル:Dead Space

  • 対応機種:PC(Steam、Epic Games ストア

  • 発売日:2023年1月28日

  • 日本語:あり

◆『SILENT HILL 2

本作はBloober Teamが開発中のサバイバルホラーADV。2001年にコナミデジタルエンタテインメントより発売された『Silent Hill 2(サイレントヒル2)』のリメイク作品で、残酷で美しく儚いストーリーはシリーズ最高傑作との呼び声も高く、初リリースから20年以上経過した現在でも多くのホラーファンから根強い人気があります。

『サイレントヒル』シリーズは、1999年に記念すべき第一作目『Silent Hill(サイレントヒル)』で幕を開けました。その特異さは、先の見えない霧に包まれたゴーストタウンでの探索や、敵を感知すると携帯ラジオから鳴り出す不穏なノイズ、不気味なサイレン音とともに変貌していく血と錆だらけの醜悪な「裏世界」など、独特の世界観に集約されます。

また、異形のモンスターが徘徊する世界を懐中電灯のわずかな光で進んでいく不安感……といったように、人間の五感と生理的な「恐怖」の感情を刺激し、それゆえに強烈なホラー体験としてプレイヤーの心に刻まれました。

続くシリーズ2作目『Silent Hill 2(サイレントヒル2)』は、2001年当時の最新機であったPS2で発売。霧深い町、グロテスクな敵、携帯ラジオと懐中電灯、異様な「裏世界」といった基本的なゲームデザインは前作を踏襲しつつ、グラフィックの大幅な向上、戦闘およびリドル(謎解き)レベルの難易度選択、ガードによる防御システムなど新たな要素も追加。また、シリーズを象徴する怪物「レッドピラミッドシング(三角頭)」が初登場しています。

物語は、3年前に死んだはずの妻メアリーからの手紙を受け取った主人公ジェイムスが、半信半疑ながらかつて夫婦で訪れた観光地「サイレントヒル」に向かい、妻との再会を果たすため二人の思い出の地「レイクサイドホテル」を目指す……というあらすじ。メアリーにそっくりな謎の女性マリアや、いじめられっ子のエディー、どこか翳りのあるアンジェラなど、心の暗部を抱える人間たちの贖罪と葛藤を描きながら、ジェイムス自身の衝撃的な事実が明らかになるなど、奥深いストーリーはシリーズ屈指の名作と言っても過言ではないでしょう。



そして2022年、10月20日に配信された情報番組SILENT HILL Transmission」で、ついにファン待望の『SILENT HILL 2』のリメイクがPC(Steam)/PS5向けに発表されました。

他にも同番組にて、1960年代の日本を舞台にした『SILENT HILL f』、『SILENT HILL: Townfall』、視聴者参加型のライブコンテンツ『SILENT HILL: Ascension』、『サイレントヒル2』をベースにした新作映画「Return to SILENT HILL」など複数アナウンスされ、同シリーズの完全復活となりました。

リメイク版では、開発を『Layers of fear』『The Medium』などホラーゲームに定評のあるBloober Teamが担当し、原作の雰囲気を残しながらも全体的なゲームプレイ要素を現代的なものに生まれ変わらせるとのこと。より具体的な変更点として、オリジナル版では俯瞰視点であったのが肩越し視点になることでさらに没入感を高め、またUnreal Engine 5の採用は、不吉な「サイレントヒル」の町並みを精緻でこれまで以上にリアルに再現できるといいます。

また、オリジナル版の開発に参加したコンポーザーの山岡晃氏、クリーチャーデザインの伊藤暢達氏の両氏も本リメイクに携わっており、期待値はさらに高まります。

  • タイトル:Silent Hill 2

  • 対応機種:PC(Steam)/PS5

  • 発売日:未定

  • 日本語:あり


◆『バイオハザード RE:4』

本作は、カプコンから発売予定のサバイバルホラーADV。2005年にゲームキューブ専用ソフトとしてリリースされた『バイオハザード4』を再構築したフルリメイク作品で、フォトリアルになった最新のグラフィック、原作と同じく肩越し視点「ビハインドビュー」の採用、「パリィ」や「緊急回避」、弾薬のクラフトといった要素が特徴です。



シリーズ6作目にあたるオリジナル版『バイオハザード4』は、TPS(三人称視点)に近い肩越しからのカメラ視点「ビハインドビュー」への変更やカットシーン中に突如挿入されるQTE(クイックタイムイベント)であったりと、ゲームシステムをアクション性の高いものへと変えた革新的な作品です。

リメイク版ではさらにゲームシステムの改良や新たな要素を追加。例えば「パリィ」はナイフを使用して敵の攻撃を弾き相手の体勢を崩せます。しかしナイフには「耐久値」がありゼロになるとパリィは発動できませんが、登場する「武器商人」のもとで修理が可能です。

武器や弾薬、アイテムの管理や持ち運びは原作ではおなじみのアタッシェケースで行います。回復薬の調合に加えて、「弾薬」のクラフトも可能になり、今まで以上にケース内のアイテム整理と運用が重要となるでしょう。

本作は「死を逸(かわ)し、倒す快感」というテーマを掲げており、さらに多様になったアクション要素やゲームシステムがどのようにリメイクされ、どのようにゲームプレイに反映されているのか、今から発売が待ち遠しくなります。

  • タイトル:バイオハザード RE:4

  • 対応機種:PC(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S

  • 発売日:2023年3月24日

  • 日本語:あり




今後発売予定の新作一挙公開いかがだったでしょうか?2023年は間違いなくサバイバルホラーイヤー!

「推してるあのタイトルが無い」「なんであの作品を選んでないの?」等、ゲムスパ読者皆さんのイチ押し作があれば、コメント欄にて是非ご教示ください。


【PS5】バイオハザード RE:4 【CEROレーティング「Z」】
¥7,191
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《DOOMKID》

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

関連ニュース