しゃがんだらダメなのにしゃがんでしまう不思議…『ギルティギア』ゲーマーを惑わせた伝説の技「グリードセバー」を振り返る

来るとわかっていても、なぜかしゃがんでしまう…。グリードセバーは多くの格闘ゲーマーたちを惑わせました。

ゲーム PS5
YouTube「GUILTY GEAR -STRIVE- Sol and Ky Trailer - TGS2019」より
YouTube「GUILTY GEAR -STRIVE- Sol and Ky Trailer - TGS2019」より 全 3 枚 拡大写真

『GUILTY GEAR(ギルティギア)』シリーズの準主人公的存在、カイ=キスクといえば、多くの格闘ゲーマーを苦しみ惑わせた「グリードセバー」の使い手です。

最新作『GUILTY GEAR -STRIVE-ギルティギア ストライヴ)』では残念ながら没収されてしまいましたが、今や半ば伝説となっているグリードセバー。いったいどうやってゲーマーたちを翻弄したのか、格闘ゲームの祭典「EVO Japan 2023」を直前に控えた今こそ、『ギルティギア』の思い出を振り返ってみましょう。

◆カイの崩し技といえば…

カイは金髪で細面、紳士的な出で立ちが印象に残るキャラクターです。いかにも荒くれ者然とした主人公のソル=バッドガイとは対照的な存在で、その戦闘スタイルも「聖騎士団」仕込みの剣術を基本とする正統派。シリーズを通して、飛び道具と対空技の両方を持っていることが多く、いわゆる「波動拳」「昇龍拳」的な読み合いができる、操作しやすいキャラクターとして知られています。

そんな彼の立ち回りにおいて重要となってくるのが、飛び道具でガードを固めさせた相手を崩す“崩し技”。前述の通り、最新作では没収となってしまいましたが、過去シリーズでこの役割を担っていた技こそグリードセバーなのです。

グリードセバーは、小さく飛び上がりながら半月の軌道を描きつつ、上から斬りかかる技。しゃがみガードでは防ぐことができないという、いわゆる「中段技」の性質を持っていました。

◆出は遅いはずなのに…

とはいえグリードセバーは決して出が早い技ではなく、むしろスピード的には遅いほう。剣の軌跡も七色に輝くエフェクトとして表示されるので、「見て」「立ちガードする」のも簡単そうに思えます。

しかし当時のプレイヤーの間では、この技をガードすることができない事例が大量発生しました。しゃがみガードのままグリードセバーを食らってしまうのは序の口。中には立ちガードしていたはずなのに、グリードセバーに反応してなぜかしゃがみガードに移行してしまい、あえなく食らってしまった…という経験談も珍しくありません。

その証拠に、「グリードセバー」という単語でネット検索をかけてみると、「立ちガードしていても、グリードセバーを見るとなぜかしゃがんで食らってしまう」「グリードセバー来るとしゃがむ病にかかってる」「グリードセバーのエフェクトには人をしゃがませる催眠効果があった」などのコメントがいまだにゾロゾロと出てきます。グリードセバーの独特なモーションや七色に輝くエフェクトが、ゲーマーたちの何かを刺激するのでしょうか…。

当時多くのプレイヤーを苦しめ、「カイといえばこの技」という印象を植え付けるまでに至った伝説の技「グリードセバー」。『ギルティギア』シリーズの歴史を振り返るにあたって、欠かすことのできない1ピースといえそうです。


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《サワディ大塚》

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