専用サーバーのイベントだからこそ? イラストとボイスが席巻!
本来「Rust」といえば、「素材やアイテム収集」「住居などの建築・クラフト」「体力・喉の乾き・空腹などのサバイバル要素」「プレイヤーキルのための様々な武器」などがさまざまな要素を鑑みつつ、オンライン上で多数のプレイヤーと一緒に行動していくマルチプレイヤーゲームです。
見ず知らずの他プレイヤーと資源を奪い合い、長く生き抜いていく過酷なサバイバルゲームであり、ルールや規則も当然ほとんどありません。そういったゲーム性を持っていることもあり、昨年開催された際にはある程度の友好的なコミュニティもありつつ、互いのチームで交渉し合ったうえでのレイド戦が行なわれていました。
今回はプレイヤー同士の争いよりも、NPCのレベルが尋常じゃなく上がっていることに目をつけ、「ボス攻略」「アイテム収集」に力を入れる参加者が多かったのが印象的。以前のイベントであればすぐに倒せていた拠点ボスも、数時間かけて攻略するのがやっとという難易度であり、しかも日を追うごとにギミックが増えるボスもいたりするなど、明らかにやり込み度を意識したかのように調整されていました。
これに加え、ストリーマーだけではなく、VTuberや他の漫画家といった面々が参加していたことが、今回大きな作用を見せました。
なんと、イラストとボイスが大流行したのです。
イラストに関しては、「RUST」「ARK」などで開催された以前のストリーマーサーバーに参加していた漫画家のしろまんたさんや赤坂アカさんらのオリジナルイラストを手掛けていましたが、今回のイベントではは自身の画力や演技力、声の良さでスクラップ(「RUST」内における通貨)を荒稼ぎする参加者が増えました。
口火を切ったのは、にじさんじ・魔界ノりりむさんが始めた「ラブレタービジネス」です。女性参加者に男性向けのラブレターを作ってもらい、それを販売機を通して販売するというビジネスをスタートさせます。
そこから商材が「ボイス」へと移り、ホロライブのラプラス・ダークネスさんとNeo-Porteの緋月ゆいさんによる百合シチュエーションボイスが販売されると、さまざまなシチュエーションを模したボイス販売が続き、多くの参加者・リスナーを魅了することになりました。
時を合わせるように流行ったのがイラスト販売。特にここで活躍したのは、ホロスターズに所属する緋崎ガンマさんやイラストレーターのカグラナナさんでした。
2人は持ち前の画力を活かし、さまざまな参加者にイラストを提供しました。漫画家として参加したしろまんたさんもこれに続くように次々とイラストを制作したことで、これまでに無くイラストがイベントを盛り上げたといえるでしょう
最終日にはMOTHER3を中心にした劇が公演され、演目中は声を出さぬようにミュート設定したうえで鑑賞するなど、「RUST」とは思えぬ規律の良さがそこにはありました。
本来の「RUST」にあった残虐性は影を潜めましたが、ストリーマーだからこそ生みだせる面白みが今回のイベントの主役だったのです。