日本ハムがeスポーツ市場に参入―片手で食べられる“タイパ”ラーメン「BOOST NOODLE」販売へ【発表会レポート】

ターゲットは「オンライン対戦ゲームを好む20代~30代の男性ゲーマー」で、7月27日よりECサイトで販売が始まります。

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日本ハムがeスポーツ市場に参入―片手で食べられる“タイパ”ラーメン「BOOST NOODLE」販売へ【発表会レポート】
日本ハムがeスポーツ市場に参入―片手で食べられる“タイパ”ラーメン「BOOST NOODLE」販売へ【発表会レポート】 全 8 枚 拡大写真

7月23日、日本ハムはeスポーツ市場への参入を表明し、ゲーマーに向けたスパウトパウチ(キャップ付きパウチ容器)入りの加工食品「BOOST NOODLE」を発表しました。7月27日から同社のECサイトにて1個660円(税込)で販売されます。

調理不要、片手で食べられる「eラーメン」でゲーマーに訴求

BOOST NOODLEは、16mm口径のキャップを開けてそのまま食べられる「究極の“タイパ”ラーメン」です。食べやすいように短くカットされたこんにゃく麺、チャーシュー、メンマがゼリー状の濃厚魚介豚骨スープと絡み合った状態で入っています。

日本ハムは若手社員が自由な発想で新商品のアイデアを提案できる社内イベント「開発甲子園」を2018年から毎年実施しており、本製品は2022年の開催で優勝を果たして商品化に至りました。

商品化にあたっては、日本最大級のeスポーツイベントやリーグを運営する「RAGE」にコンタクトを取り、たび重なるサンプリングで味や食感のブラッシュアップを行ったとのことです。

コアゲーマーの若手開発担当者が企画

BOOST NOODLEは企画した開発担当者自身がプライベートではオンライン対戦ゲームを長時間プレイするコアなゲーマーで、「ゲーム機器や机を汚さずに食べたい」、「ゲーム中に、片手で食事に近いものを食べたい」などのコンセプトで企画されました。

ターゲットはオンライン対戦ゲームを好む20代~30代の男性ゲーマーで、商品名にある「BOOST」には「片手でパウチを握りしめ、中身を“押し上げて”食べる」、「配合されているカフェインで気持ちを“押し上げる”」などの意味が込められています。

プロモーション施策としては、7月27日・28日に有明GYM-EX(ジメックス)で開催される「VALORANT Challengers Japan 2024 Split 2 Playoff Finals」にブースを出展。来場者に向けて商品紹介・サンプリングを実施します。さらに、今後もeスポーツの大会などに積極的に協賛していくとしました。

試食レポート―飲み物がほしくなるかも?

日本ハムによる発表会場の現地に赴いたメディアには本製品が試供されました。試食してみたところ、「濃厚 魚介豚骨味」のゼリーとこんにゃく麺、そしてチャーシューとメンマが程よく絡み合い、手軽に“食べた”感じを味わえる一品だと感じました。ただ、フレーズに偽りなく“濃厚”ですので、人によっては水やお茶も一緒に飲みたくなるかもしれません。

これから猛暑が本格的に始まるであろうことを考えると、ラーメンであるだけにほどよく塩分を摂れるのも嬉しいところ。本製品は1パックあたり53kcalとなっているので食事の代わりとはせず、あくまで「ゲームプレイの合間に軽く摂取できるもの」として捉えるのがよさそうです。

質疑応答―コアな市場を開拓するチャレンジ精神

メディアに向けた発表会では、質疑応答が実施されました。「なぜターゲットをゲーマーだけに絞ったのか」という質問には「他社との競合を避けるためにも、まずはコアな需要をしっかり突くことを意識した」と回答。「税込660円という価格設定の狙い」については「競合がいない市場であること」と「(容器の形状が似ている)既存のゼリー製品とは性質が異なる、食事/ラーメンという新たな価値を認めていただけるのではないか」というチャレンジ精神によるものであることが回答されました。

発表会に登壇した日本ハム 執行役員 加工事業本部 マーケティング統括部長の岸本栄氏(写真右)と、同社 加工事業本部 マーケティング統括部の岡村香里氏(写真左)

BOOST NOODLE(ブーストヌードル)

メーカー:日本ハム
内容量:120g
参考小売り価格:660円(税込)
保存方法:常温保存可能
賞味期限:90日
販路:ECサイトなど
特徴:片手で食べられ、喫食中もそのまま置けるスタンディングスパウトパウチ採用
   カフェイン35mg配合
   麺(こんにゃく)、チャーシュー、メンマの具材入り

《蚩尤》

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