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これまで度々紹介し、姉妹サイトの「Game*Spark」でもプレイレポをお届けしてきた『鋼嵐-メタルストーム-』が、中国本土では人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボを実施しているようです。ゲーム内にはお馴染みのキャラクターたちが登場するほか、エヴァンゲリオンをモチーフとしたコラボメカも登場しています。
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『鋼嵐-メタルストーム-』は、日本国内でも配信が決定しており、楽しみにしているプレイヤーたちも多いかと思います。今回のエヴァンゲリオンコラボが日本国内で実施されるのかはまだわかりませんが、やはり期待してしまうのがユーザーの心理というもの。まずは日本版の正式リリースを待ちたいところですね。
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※本稿では、システム上の関係で簡体字/繁体字で表記すべき部分も異体字に置換している場合があります。
◆『乖離性ミリオンアーサー:リング』
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スクウェア・エニックスとPerfect Worldが共同でおくる「ミリオンアーサー」シリーズ最新作『乖離性ミリオンアーサー:リング』繁体字版の配信日が8月29日に決定しました。
中国本土の簡体字圏では今年4月8日に版号を取得していますが、記事執筆時点においてbilibili、TapTap、weibo、好遊快爆といったプラットフォーム上では未だ配信日についてアナウンスはされていません。台湾・香港・マカオといった国々でのリリースがこのまま先行するか、それともやや遅れて同日配信が告知されるかのどちらかでしょう。
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日本国内において稼働している「ミリオンアーサー」シリーズのIPは、NFTゲームである『資産性ミリオンアーサー』のみでした。しかし、同作は2024年7月1日に公式Xでサービス終了が告知されたため、サービスが終わる2024年10月15日までに国内向けの新作発表がなければ、国内稼働中のミリアサIPは“ぜロ”になります。
それでも形を変えて海外で展開し、IPが生き残り続けていくのはファンとして一つの救いのようなものに感じるかもしれません。とはいえ、これまで脈々と育ってきた日本のIPの最新作が、日本を除くすぐ隣の国々向けに登場するのは、なんだか寂しいものです。本作が日本向けに展開されるかは未知数ですが、サービス開始時にプレイする機会に恵まれましたら、プレイレポをお届けするつもりです。
◆『帰龍潮』
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サイバーパンクな九龍の世界観でおくる横スクロールアクション『帰龍潮』が、7月30日からベータテストを実施しています。
本作は2022年12月にティザー映像と共に発表されたタイトルですが、これまで不定期で度重なるベータテストを実施してきました。あまり見られない独特のタッチでネオン煌めく近未来の九龍と、そこに溶け込むキャラクターたちを描き出し、多くの中国ユーザーたちを虜にしています。
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公式サイトでは事前登録者数780万人越えという数字を叩き出しており、間違いなく注目タイトルの一つとして挙げられることでしょう。
仮にこれが全プラットフォーム合算の数字として考えても、TapTapだけで220万人の事前登録者を抱えているため、本国ユーザーたちに注目されているのは間違いありません。まだ、配信時期については未定ですが、筆者としてはこちらも非常に期待しているタイトルです。
◆『交錯戦線』
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今年1月にインサイドでもプレイレポをお届けした『交錯戦線』が、台湾・香港・マカオでも配信予定です。7月31日からベータテストが始まり、繁体字圏ユーザーたちは今頃を楽しんでいることだと思われます。
本作は7月25日~29日の4日間にかけて台湾の台北世界貿易センターで行われた漫画博覧会「2024第23回 漫畫博覽會」にも出展。現地の特設ブースにはコスプレイヤーが出現したり、何やら怪しげなノベルティを配布していたようです。
そんな『交錯戦線』ですが、中国本土では無事半周年を迎えて固定ファンたちに支持されるようなフェーズに入っている様子です。
リリース当初はトラブルで大きく落としたユーザースコアも現在はだいぶ安定してきました。App Store「4.4」、bilibili「6.4」、TapTap「7.7」と、この手のRPGにしては平均的なスコアに留まっていることが確認できます。
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中国でも人気のある『ブルーアーカイブ』を例に出してみると、App Store「4.4」、bilibili「7.3」、TapTap「7.6」といった具合です。プレイヤー数やゲームの知名度を考慮すれば、正確な比較対象にはなり得ないところですが、ブルアカ以外の同じ“美少女系オートバトルRPG”(『星落』や『Echocalypse -緋紅の神約-』簡体字版)で比較しても、そこまで大きな開きは見られません。
これから中国本土で新規プレイヤーを獲得するにはひと工夫求められるでしょうが、今回新たに繁体字圏で配信することによって、ゲーム自体の活性化を図れるのではないかと考えられます。