初のオリンピックeスポーツ大会、2027年にサウジアラビアで開催へ―当初の予定から2年延期

開催は2年延期され、準備は今年から始まります。

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2023年にシンガポールで開催されたオリンピックeスポーツウィーク
2023年にシンガポールで開催されたオリンピックeスポーツウィーク 全 1 枚 拡大写真

国際オリンピック委員会(IOC)は2025年2月11日(現地時間)、史上初となるeスポーツのオリンピック「Olympic Esports Games(オリンピック・eスポーツ・ゲームズ)」を2027年にサウジアラビアの首都リヤドで開催すると発表しました。この大会は当初、2024年7月のIOC総会で2025年開催が決定されていましたが、今回の発表で2年の延期が明らかになりました。大会への準備プロセスは今年から開始される予定です。



大会の運営はIOCとサウジアラビア・オリンピック・パラリンピック委員会(SOPC)が共同で行い、新たにeスポーツワールドカップ財団(EWCF)が創設パートナーとして参画することになりました。EWCFは競技タイトルの選定やトーナメント構造の設計などで専門的な知見を提供するとのことです。

この決定に先立ち、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相とIOCのトーマス・バッハ会長、SOPCのアブドゥルアジズ・ビン・トゥルキ・アル・ファイサル会長がリヤドで会談を実施。バッハ会長は「史上初のオリンピック・eスポーツ・ゲームズへの明確な道筋が示された」と述べ、サウジアラビアとの協力関係に期待を示しています。

大会運営の具体的な内容を検討するため、IOCとSOPCの各3名、計6名で構成される合同委員会が設置されました。委員長にはIOCのセル・ミャン・ウン委員が、共同委員長にアル・ファイサル会長が就任し、初回大会で実施される競技タイトルの選定作業を進めています。

発表によれば、開催国のサウジアラビアは近年、eスポーツを含む100以上の国際スポーツイベントを開催しています。同国の国民のスポーツ参加率は2015年から3倍以上に増加し、現在は人口の約50%に達しています。また、スポーツ連盟数も32から97へと急増しており、スポーツ振興に積極的に取り組んでいます。

《e-Sports Business.jp》

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