
コーエーテクモゲームスは3月18日、新作RPG『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~』の完成発表会を開催しました。本作は、同社のガストブランドが手掛けるアトリエシリーズの最新作であり、シリーズ最大規模のスケールで開発された作品。会場には多くの報道関係者が集まり、スペシャルゲストがトークを交えながらゲームの魅力を紹介しました。
発表会の冒頭では、コーエーテクモゲームス取締役常務執行役員の襟川芽衣氏が登壇。本作について前作『ライザのアトリエ』がシリーズ最高の売上を記録したことに触れ、「グローバルで受け入れられることに加え、ガストブランドで過去最大のスケールで開発を進めた」と明かしました。続いて本作のプロデューサーを務めた細井順三氏が登壇し、ゲームの世界観とシステムについて改めて解説されていきます。

本作『ユミアのアトリエ』のテーマは「記憶」。主人公・ユミアは、錬金術が禁忌とされた世界で、かつて錬金術によって滅んだ大陸の調査団に参加していくことになります。また、本作ではシリーズ初となる明確な敵として、ヴィランの位置付けにあたるキャラクターたちが登場。大陸での調査を進める中で彼らと対峙することになるとのこと。
細井氏は「アトリエシリーズのほのぼのとしたストーリー性は残しつつ、シリアスな雰囲気が展開される」と話します。ほかにもシームレスに移動できる広大なマップでの冒険や、ハウジング要素なども本作の特徴です。体験版がすでに配信中であることに触れ、「ぜひ実際にプレイして、本作の魅力を感じてほしい」と細井氏はアピールしました。




◆主題歌『迷宮シナプス』を手掛けたflumpoolが登場

発表会では、本作の主題歌『迷宮シナプス』を担当したロックバンド「flumpool(フランプール)」のメンバーたちも登場しました。ボーカルの山村隆太さんは「喜びとプレッシャーがあった」とコメント。本作のために書き下ろされた『迷宮シナプス』のテーマについて、山村さんは「迷宮のように抜け出せない過去があるかもしれないが、それでも向き合っていくユミアに寄り添うように書いていった」と語っています。

会場では実際に主題歌『迷宮シナプス』とゲームの映像が融合したPVが公開されました。その感想を聞かれるとギターの阪井一生さんは「こんな良い曲やったっけな......?」と冗談めしかしくポロリ。これにはメンバーたちも苦笑いしつつ、山村さんは「ユミアも可愛いですしね(笑)」と反応を返していました。映像の仕上がりにはflumpoolのメンバーたちも満足していた様子です。

◆でんじろう先生による「高濃度マナ領域」の再現実験も!スペシャルゲストによるトークセッション

発表会ではサイエンスプロデューサーの米村でんじろう氏と、モデルの貴島明日香さんが登壇しています。貴島さんは配信中の体験版を個人的にプレイしており、「可愛いキャラクターたちが戦闘になるとカッコよく派手に戦ってくれるのが魅力」としつつ、「製品版に引き継げると聞いたので......笑」と赤裸々に明かしました。
でんじろう氏は「僕、錬金術が大好きなんですよ」と前置きし、科学者としての視点から錬金術の歴史を簡単に紹介。「錬金術という言葉を聞くと、科学のロマンを感じます」とコメントし、貴島さんも共感している様子でした。


イベント終盤ではゲーム中に登場する「高濃度マナ領域」を科学的に再現するという実験が行われました。でんじろう氏が熱湯と液体窒素を使って実験を行い、発生した霧を貴島さんが作中のユミアになりきって払うというパフォーマンスです。その見事な再現に会場は盛り上がりを見せていました。


『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~』は2025年3月21日に発売予定です。現在、各対応プラットフォームにて体験版の配信もスタートしており、SNSでも話題沸騰中。アトリエシリーズの新たな挑戦として注目される本作ですが、プレイヤーにどのような“記憶”を刻むのか、ユミアたちの冒険の一幕に期待が高まります。





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