※本記事は、ドール獲得までの流れに触れます。

ついに手に入れました、変形ロボ!
獲得までの総プレイ時間はなんと65時間!! 通常のゲームなら軽く1本分はクリアできるボリュームです。しかしドールと呼ばれるロボ目当てでプレイした本作ながら、その道のりはじっくり進めたくなるほど味わい深い作品でした。
その作品とは、2025年3月20日にニンテンドースイッチ向けソフトとして発売されたばかりの『ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディション』(以下『ゼノクロDE』)。広大なオープンワールドを探索するSF作品です。
はたして何がそこまでプレイヤーを惹きつけ、65時間も“ステイ!”させられつつも楽しい時間が過ごせたのか?
本稿では初めてドールを獲得した時の感動をお伝えするとともに、プレイを通じて気づかされた「人生に無駄なことなどない!」の精神に注目したいと思います。

◆どの機体を買うべき!? 目移り必至のラインナップ

ドールと呼ばれる変形ロボを獲得するにはライセンスが必要となり、関連するクエストをクリアすることで要素がアンロックされます。その初期ラインナップは、ライトタイプ3種、ミドルタイプ2種、ヘヴィタイプ2種の計7種。小型のライトタイプがもっとも安く購入でき、なおかつ燃料費などの維持費が安くて済みます。
クエスト報酬としてドールが1機無料で与えられるものの、ショップで購入するよりもレベルが低いですし、それはそれで大切にとっておきたい筆者はショップで好きな機体を購入することに。ただし値段が高く、そうホイホイと買えるものではないため、どの機体に乗りたいかじっくり考えることにしました。
思えばここに到達するまでに65時間もかかりました。
本作は「地球人が入植した惑星ミラを探索・開拓するオープンワールドRPG」です。メインストーリーだけを追うならともかく、各地の探索、収集物の発見、膨大なサブクエストなど寄り道をすれば無限に時間が溶けていくという大ボリュームを誇ります。ガチでいつまで経っても先に進みません。覚えることが多い半面、できること・やることも多く、本作の世界観にどっぷりと浸って楽しみました。


もともと本作は2015年にWii Uでリリースされたゲームのブラッシュアップ版&要素追加版なので、すでにクリアした“先人”のプレイヤーなら効率的にドール要素の解放まで到達できたでしょう。しかし筆者は初見ということもあり、「じっくりやっていたら数十時間かかるよ」とアドバイスされていたにも関わらず、各地の探索や、ほかの地球人入植者との交流に没頭してしまい、気づいたら60時間を過ぎていた……という状況でした。
うまく走破すればノーエンカウントで大陸の端から端まで行けますし、道中には宝箱的な要素だったり、幻想的な光景だったり、絶景も発見できたりして、徒歩なのに楽しくて仕方がありません。「この先行けるかな?」と陸地の端々まで試行錯誤を重ねるのも楽しかったです。
またエンカウントする原生生物は見た目がほぼ巨大怪獣で、ライフル銃ひとつで対抗するには強敵すぎます。最初から制限なく世界の隅々まで行ける仕様上、明らかに勝てない相手とも遭遇することがあり、気づかれないよう息を殺してそばをすり抜けるのもスリリングでした。「こんな時にドールがあったら……」と何度思ったことか。
しかし大変だからと言って苦痛だったわけではありません。
各シナリオでは入植者それぞれの物語が描かれており、この未開の惑星でいかに生きていくのか? その困難さ、見通しの立たない日々から生まれる不安や軋轢、少しでも生活水準を向上させようと奮闘する研究者たちの苦労などが垣間見え、自分もその一員になった気にさせてくれます。群像劇の真骨頂ですね。
ドールのライセンスを獲得するクエストでもそのあたりの事情がうかがえましたし、そもそも65時間も苦労したからこそ、ドールを獲得した時の感動も大きくなりました。まさに「人生に無駄なことなどない」です。
おかげでドール要素が解放される章に突入した時はドキドキしましたし、ライセンス獲得のためのクエストを受注した時も、それをクリアした時も身が引き締まる思いがして、無意識的に記念スクリーンショットを撮影したほどでした。いやほんとに“自分のドール”の元へと歩いていくムービーシーンでは「来るぞ……来るぞ……来た!」と歓喜しかありませんでした。


そもそもロボットゲームは無数にありますが、変形でき、なおかつ自分好みにカスタマイズできる作品は希少だと言えます。
本作は機体の種類が揃っているうえ、名前とカラーリングが自由に設定できますし、バックウェポン2か所、ショルダーウェポン2か所、アームウェポン2か所、スペアウェポン2か所も自由に取り付けできますから、ある程度自分好みの機体に仕上げられます。
それはまさに自分が求めていたゲーム。自分だけの機体が作れ、しかもオープンワールドという、いつでもどこでも愛機を愛でる環境も整っています。もうビークルモードで疾走するだけで大満足です。
そんな筆者がはたしてどの機体を選んだのか? 決め手になったのはプラモデルの存在でした。
迷いに迷った末にやっと決定したのは入門機体として知られるライトタイプの「Formula」。10月にはコトブキヤから完全変形モデルのプラモデルが再販されますし、そっちでも愛機と同じカラーリングでペイントしたい! そう思うとこの段階でテンション爆上がりでした。

しかし機体が決まったからと言って即冒険に戻るとは限りません。ここからが真のお楽しみタイムです。
「ああでもない、こうでもない」と様々なカラーリングを試しましたし、カラーリングが決まったら今度は各ウェポンを吟味し、完成したら記念撮影もしました。
機体を入手したことでこれまで行けなかったポイントにも行けるようになりましたし、避けていた巨大原生生物にも勝てるようになってミッションがはかどります。さらに使い勝手が分かってくると武装の吟味をやりなおしたり、カラーリングを変更したりするなどしてさらに数時間……。気づけば次の章に進むことなく、なんと総プレイ時間が88時間を超えていました。


ドールを入手することでゲーム性がガラッと変わるところも本作ならではでしょう。
例えるなら、白兵戦で原生生物と戦っていたころはマンガ『怪獣8号』の世界。絶望と隣り合わせの状況の中、どうにか危機から脱したりクエストをこなしたりします。おかげで逃げ足も速くなりました。
ドールを入手してからは映画『パシフィック・リム』の世界。巨大な剣を振り回したり、ド派手な兵器を使用したりして、高層ビルなみの超巨大・原生生物とも対等に渡り合います。


なおバトルでは闇雲に攻撃していてもあまり効果はありません。いかに相手にデバフをかけ、隙を作って効果的にダメージを与えるかという戦略性も問われます。それらはスキルの組み合わせやデバイスと呼ばれる装備品に左右されるため、惑星の探索だけでなく、効率的なバトルでも“開拓”が必要となりいくら時間があっても足りないくらいでした。
物語の展開としてもドール入手は中盤に入ったばかりくらいで、この先ドールのパワーアップイベント、DE版で追加された新シナリオ、各種収集要素なども控えています。初見なので正確ではないかもしれませんが、このまま行けば軽く200時間はプレイすることになるでしょう。
ちなみにこの後もゲームを進め、100時間に到達したところで惑星の探索率を確認したところ、なんと40%しか制覇できておりませんでした。
物語もゲームもここからが本番。あなどれないぜ、『ゼノクロDE』!





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