
間もなくニンテンドースイッチ2が発売されようとする中、海外コミュニティではいまだに根強い対戦人気を誇る2001年発売のゲームキューブ用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズDX(以下、スマブラDX)』。海外で開かれた大会「Full House 2025」の決勝戦において、「バグで決着がついた」ことが話題を呼んでいます。
緊迫した勝負の決め手となったのは……まさかの「バグ」
この試合の実況ゲストコメンテーターを務めていたHungrybox氏は、自身のXでこの試合の状況を投稿。本試合の対戦者は世界ランク2位のCody Schwab氏と、世界ランク4位のMoky氏です。
3勝勝ち抜けの決勝戦にてCody氏が2本先取し、Moky氏には後がない状況。キャラクターはお互いにフォックスを選択し、ステージはポケモンスタジアム・ほのおタイプとなりました。
ステージ左側の樹木を挟み、日本では「絶空」と呼ばれる低空ダッシュとステージの端掴みを利用して高速移動するテクニックを絡めた、熾烈な牽制合戦をお互いに仕掛けます。ところが、このステージには思わぬ落とし穴があったのです。
『スマブラDX』のポケモンスタジアム・ほのおタイプのステージには、左側の樹木に対して完璧なタイミングで「絶空」を行うとステージをすり抜けてしまい、そのままステージ外へと落下してしまうバグがありました。
普通に挑戦してもまず成功しない超難易度のバグなのですが、不幸にもMoky氏はこのバグを「成功させてしまった」のです。Moky氏の操るフォックスは哀れそのままステージ外へと落ちていき、Cody氏の優勝が決まったのでした。
「そういうバグがあるよ」と解説していた最中に、まさかそのバグが実践されるとは思っていなかった実況は絶叫し、観客も唖然。対戦者2人はもはや笑うしかなかったという、この決勝戦。それにしても、24年前のゲームタイトルがこうして熱狂的に遊ばれているという点には、改めて海外ユーザーの熱意を感じます。