
英語圏のVTuber事務所「VShojo」が7月25日、事業の閉鎖を発表しました。CEOのJustin(Gunrun)氏より声明も公開され、理由を資金難だと説明しています。
◆金銭トラブル相次ぐ「VShojo」、資金難を認め閉鎖へ
VShojoでは、過去数年間で約1,100万ドルの資金を調達。クリエイターを支援すべく、デビュー投資やインフラ、コンサート、イベントなどをはじめ、タレントが自身のIPを所有することもユニークなクリエイター重視のアプローチと捉え、取り組んできたとのこと。
しかし、その事業モデルを維持するために必要な収益を生み出すことができず、最終的に資金が枯渇。ここ数か月は資金調達と立て直しに取り組んできたものの、状況は悪化し、大切な人々が代償を支払っていると説明しています(※タレントへの給料未払いのことと思われます)。
声明の中でJustin氏は「VShojoは倒産し、皆さんが目撃しているような状況に陥るまで、私は誤った経営を行ってきました。そして本日、VShojoが閉鎖されるという辛いお知らせをお伝えします。この状況に至った決定については、私が責任を負います」と経営責任を認めています。
◆アイアンマウスさんのチャリティー支援金未払いも認める
VShojoを巡ってはここ数日、所属タレントが給料の未払いや、ファンへのグッズ発送に遅延があったことなどを告発し、次々と事務所から脱退する事態となっていました。
アイアンマウスさんによるチャリティ活動の支援金約50万ドルが寄付されていないという告発についても、「会社が支出した資金の一部はタレント活動に関連して調達されたことを認めます。後に、それは慈善活動のためのものだったと知りました」と認めています。
これらのトラブルについては、当時は入手可能な情報に基づいて、全ての費用を賄うことができると固く信じていたとも弁明。しかし、前述の通り資金調達は失敗し、最悪の結末を招く形となりました。
Justin氏は最後に「私たちを信じてくれたすべてのタレント、スタッフ、友人、そしてコミュニティのメンバーに深くお詫び申し上げます。あなた達はこんな目に遭うべきではありませんでした」と謝罪し、声明を締めくくっています。