まさに、原作愛にあふれた“動くジョジョ名鑑”!新作アプリ『ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ』で濃厚ストーリーを追体験【先行プレイレポ】

『ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ』先行プレイレポートをお届け!

ゲーム プレイレポート
まさに、原作愛にあふれた“動くジョジョ名鑑”!新作アプリ『ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ』で濃厚ストーリーを追体験【先行プレイレポ】
まさに、原作愛にあふれた“動くジョジョ名鑑”!新作アプリ『ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ』で濃厚ストーリーを追体験【先行プレイレポ】 全 22 枚 拡大写真

『ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ(以下、オラドラ)』は、gumiが2025年秋に配信予定の新作スマートフォンアプリです。

「ジョジョの奇妙な冒険(以下、ジョジョ)」は荒木飛呂彦氏による漫画で、週刊少年ジャンプ(集英社)1987年1号から連載が始まり、発行部数は1億2000万部を超えています。連載開始25周年を迎えた2012年にはアニメ化され、原作の魅力を活かした演出で高い評価を獲得。

その後、続く「スターダストクルセイダース」から「黄金の風」までも順次TVアニメが放送され、2021年には「ストーンオーシャン」が全世界で配信されました。

本作は、そんな「ジョジョ」の登場キャラクターが集結するシミュレーションRPG。アニメの物語を追体験できるストーリーモードから、本編ではありえないようなチーム編成が楽しめるバトルまで、「見て、戦って、集める」という3つの要素で世界観を存分に堪能できるタイトルです。

今回は正式リリースに先駆けて先行プレイの機会をいただいたため、本記事ではどのような作品に仕上がっていたのかなどに触れていきます。

◆「ファントムブラッド」から「ストーンオーシャン」までを収録したストーリー

本作のストーリーモードは、「ジョジョの奇妙な冒険」の物語を追体験できるのが特徴です。「ジョナサン・ジョースター」「ディオ・ブランドー」の出会いが描かれる「ファントムブラッド」から、ジョナサンの子孫「空条徐倫」が刑務所で活躍を繰り広げる「ストーンオーシャン」までのアニメシリーズを公開予定。(※リリース時点では、「ファントムブラッド」の全編と、「戦闘潮流」および「スターダストクルセイダーズ」の序盤を収録)

たとえば「戦闘潮流」で描かれる「ジョセフ・ジョースター」と、「シーザー・A・ツェペリ」の熱い友情。さらに「空条承太郎」と仲間たちが、「DIO」を打倒すべくエジプトに向かった「スターダストクルセイダース」などが、アニメ版のカットを使用したリッチなアドベンチャーゲームのスタイルで展開します。

「ジョジョ」の物語が持つ最大のポイントは、「人間賛歌」「継承」といった普遍的なテーマで描かれる人間ドラマで、各主人公も個人だけの活躍では終わりません。

ジョースター家として世代を超えて続く「ディオ」との宿命的な因縁と、代々受け継がれていく「黄金の精神」という魂のバトンを軸に描かれているのが魅力。ただしその分シリーズのボリュームが膨大のため、中には好きなシリーズだけをつまみ食いしている方もいるのではないでしょうか。

しかし『オラドラ』はゲームという形で、ストーリーに没入しながら「ジョジョ」の物語を気軽に楽しむことが可能です。ただ「気軽」といってもダイジェストのような味気ない仕様ではなく、原作漫画やアニメと同等の盛り上がりについてテキストを通して体験できます。バトルもプレイヤー自身が操作する形なので、「『ジョジョ』の世界を体験している!」という喜びも味わえるでしょう。

筆者がストーリー面で特に良いと感じたポイントは、シリーズごとに相関図が用意されている点です。「ジョジョ」はキャラクターが多いため、「この人物同士の関係性はなんだっけ?」となる人もいるかもしれません。

しかし『オラドラ』の相関図を確認すれば一発で各シリーズの状況が把握できるため、はじめて「ジョジョ」に触れる方以外でも、久しぶりにストーリーを思い出したい人に最適でした。

◆原作再現がアツいバトル演出

『オラドラ』のバトルはgumiが得意とするシミュレーションRPGを採用。最大5名のパーティーメンバーを、マス目(グリッド)上でタップまたはスワイプすることで、自由に動かせます。

編成はジョースター家とディオが協力して敵を倒すといった、ゲームならではの「理想のパーティー」が組めるのも魅力です。そして戦闘の一番の魅力は、なんと言ってもアニメを踏襲した演出でしょう。

本作のバトルでは「通常攻撃」「アビリティ」で攻撃することができますが、たとえば「ジョナサン」だったら「ズームパンチ」、ツェペリだったら「仙道波蹴(せんどうウェーブキック)」と、本編での行動や技がアビリティとして再現されています。

また、本人以外の壊れたものを治す能力のスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」をもつ「東方仗助」が、自分以外を対象とした回復効果のアビリティを所持しているなど、フレーバーとしても楽しめます。

アビリティには攻撃系と支援系の2種が存在し、攻撃アビリティを使用する際には「EP」を消費。「EP」を回復させる手段としては、「SP」を消費して支援アビリティを発動したり、「EP」回復効果をもつサポーターアビリティを使ったりすることが肝心です。

あと一撃で敵を倒せそうだけどアビリティが使えないという事態に陥らないように、攻撃一辺倒ではなく適度にアビリティを使用して、「EP」をどれだけ溜められるかという戦略性もありそうです。

ただ「ジョジョ」ファンにはゲームに馴染みが薄い方もいるでしょうし、あまりにバトルに歯ごたえがありすぎてもストーリーを追うノイズになってしまいます。本作にはオートバトルが用意されていますが、何度か試したところ適切に育成されたレベル帯であれば、メインストーリーを追う分にはオートでこなすことができました。

SRPGが苦手という人も「バトルレッスン」で一から戦闘方法を学ぶこともでき、誰でもカジュアルに「ジョジョ」の物語を堪能できます。

ただそうなるとやりごたえに乏しいのではないかと思うかもしれませんが、特定属性のみで敵に挑む「チャレンジバトル」や、正義陣営だけでバトルを行う「血の宿命」などの高難度コンテンツも用意されていました。

◆「ジョジョ名鑑」として見ごたえがある図鑑要素

さらに本作を語る上で欠かせないのが、キャラクターやアシストカードのコレクションと育成要素です。

ゲーム内ではジョースター一族とその仲間たち、個性豊かな敵組織まで歴代キャラたちが多数登場。キャラクターの種類はプレイアブルとしてバトルを行う「メインユニット」と、メインユニットを手助けする「サポーター」で分かれています。

基本的に作中でメイン級を張り前線で戦っていた人物は「メインユニット」、サブキャラクターとして登場人物を支えていた「ココ・ジャンボ」「空条ホリィ」などが、「サポーター」としてラインナップ。

「アシストカード」は「波紋法」を用いてカエルを殴った際の擬音「メメタァ」が印象的なシーンや、ブチャラティがジョルノ・ジョバァーナの頬を舐めた「嘘をついている『味』」などの名場面が切り取られて、パラメーター補正を行う装備品として登場しています。

「ジョジョ」は世代をまたぐストーリーが特徴ですが、関係性がキャラクター性能にも反映されています。たとえば「スターダストクルセイダース」で活躍した空条承太郎はメインユニット、「ストーンオーシャン」の承太郎はサポーターとして実装されており、父親として徐倫を助けていた姿を思い出し胸が熱くなりました。

また注目したいのが「図鑑」です。ユニットとサポーターにはそれぞれ図鑑が用意されているのですが、各キャラクターやスタンドの紹介や動向が詳細に収録されています。

さらにユニットはイラストだけでなく3Dモデルも図鑑で鑑賞でき、タップすることでポーズを取ります。つまり『オラドラ』はゲームとして楽しめるのはもちろんのこと、動かせる「ジョジョ名鑑」としても見ごたえがあり、ついつい本編を進めるのを忘れて読み込んでしまいました。


以上、先行プレイを通じて『ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ』についてお伝えしました。

アニメの追体験が可能な濃厚なストーリー体験、原作愛に満ちたSRPGバトル、「ジョジョ名鑑」としての充実した図鑑機能。これら3つの要素が組み合わさることで、本作はシリーズのファンはもちろん、まだ「ジョジョ」の世界に触れたことのない人にとっても、その壮大な物語を深く、そして手軽に味わうための新たな入り口になるのではないでしょうか。

©荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会
©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険DU製作委員会
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会 
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SO製作委員会
© gumi


岸辺露伴は動かない

(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《SIGH》

RPGとADVに強いと自称するライター SIGH

RPGとADVが好きなフリーのゲームライター。同人ノベルゲームは昔から追っているのでそこそこ詳しい。面白ければジャンル問わずなんでもプレイするのが信条。

+ 続きを読む

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

特集

関連ニュース