
東京ゲームショウ2025のホビージャパンブース(10ホール、E10)とクリーク・アンド・リバー社 C&R Creative Studiosブース(10ホール、E07)において、美少女ローグライトカードゲーム『Queen's Blade Re:Build』の試遊デモが公開されていました。
『クイーンズブレイド』20周年記念の施策の流れの中で、同IPを再び盛り上げるべく作られたという同作。本記事では、さっそく同ゲームの試遊デモのプレイレポートをお届けします。
「衣装部位破壊」あり!しかし衣装破壊は逆転のチャンス。諦めるな

本作のTGS向けデモ版では、チュートリアルを含めた2戦とボス戦1戦のみの体験を選ぶことができます。

まずは本作のチュートリアルを遊んでみましょう。プレイヤーは「クイーンズブレイド」でお馴染みの「武者巫女トモエ」を操り、「天使ナナエル」のガイドに従ってゲームの基本的な流れを学びます。

本作は上段・中段・下段に分かれた3ラインにキャラクターを呼び出して戦うカードバトルです。各キャラクターにはコストが設定されており、画面左下から確認できる「TP」を規定コスト分支払うことで手札から戦場に呼び出すことができます。

本作は「リアルタイムカードバトル」であり、ゲーム開始直後、カードの初期配置を終えた後にゲームスタートボタンを押してからはリアルタイムで刻々と戦況が変化します。
画面上部にあるタイマーが1段階経過すると、戦場のキャラクターのアクションゲージが溜まります。アクションゲージが溜まったキャラクターは、同じ段の相手フィールドに攻撃を仕掛けます。そこに相手キャラクターがいれば攻撃キャラクターの攻撃力分のダメージを相手キャラクターの耐久力に与え、耐久力が0以下になれば相手キャラクターを破壊できます。なお、相手フィールドにキャラクターがいなければ対戦相手のライフを攻撃キャラクターの攻撃力分直接奪うダイレクトアタックとなります。

タイマーが1段階経過するごとにTPが補充されて場のキャラクターのアクションポイントが1溜まり、2段階経過するごとに手札が1枚補充されます。この流れを繰り返し、対戦相手のライフポイントを0にすることを目指します。

上段・中段・下段いずれかに敵からのダイレクトアタックを受けてしまうと、「衣装破壊」が発生し、キャラクターの立ち絵も変化します。しかしながら衣装破壊されるとTPがブーストされ、手札も新たに引けるので逆転のチャンスも秘めています。恥ずかしい姿になってもあきらめてはいけません。

特殊能力持ちのキャラクターもいます。カードの枠が銀色のシルバーランクのキャラクターはブロンズランクのキャラクターに対して貫通能力を持っており、相手を倒した時に敵の耐久力を上回る攻撃力を持っていればその過剰分が相手ライフに貫通ダメージとして与えられます。

チュートリアルを終了すると、いよいよ「甲魔忍軍頭領シズカ」との決戦です。相手は攻撃力の高いカードを複数持ち、一気にラッシュをかけてくる強敵です。

相手は「自分のキャラクター全員の攻撃力を大幅に上昇させる」という固有スキルを持っており、圧倒的なラッシュに磨きをかけてきます。

シルバーランクのキャラクターも多数投入されており、貫通ダメージで一気にダメージを負ってしまう可能性もあるでしょう。

対する武者巫女トモエも、ある程度カードを使用すると固有スキルを使用することができます。

トモエの固有スキルは「敵キャラクター全員に3ダメージを与える」というもの。3ダメージというと少なく聞こえますが、本作ではかなり大きいダメージです。特に攻撃力は高いが、耐久力3以下のカードを多く揃えた今回の敵のデッキには抜群に「刺さる」スキルです。




これらのカードを駆使して、お互いに衣装を破壊しながら、さらにライフを削っていきましょう。

見事に「甲魔忍軍頭領シズカ」のライフを0にすることができれば、プレイヤーの勝利です!

本作のプレイのコツとしては、「相手の場のキャラクターをよく見て、確実に対処できるキャラクターを場に出す」ことでしょう。コストと能力値に優れた「武者巫女 トモエ」は多くのケースで相打ち上等、タイミングによっては一方的に相手を倒すこともありますし、「武器屋 カトレア」は優れた能力値でほとんどの相手を打ち倒し、貫通ダメージも狙うことができます。
敵の固有スキルで攻撃値が爆増した相手については、相手の攻撃を1度無効化するシールド持ちの「後の先 トモエ」で対処するなり、固有スキルで一網打尽なりするのがよいでしょう。

リアルタイム性のゲームだからと言って焦ることなく、落ち着いて相手の場の状況を把握することが勝利に繋がります。なお本作、対人戦のゲームではないので普通に戦闘中にポーズができます。焦ったら右下のポーズボタンを押して落ち着いてみるのもよいでしょう。

なお、負けてもトモエの敗北イラストは見られます。そこは眼福。

「対戦型ローグライトカードゲーム」を謳う本作『Queen's Blade Re:Build』。残念ながら本作のデモ版ではローグライト要素についてはどのようなものなのかは直接は確認できなかったのですが。対戦型カードゲームとしてはかなり面白い印象を受けました。
TGS会場にて開発プロデューサーに確認したところによれば、本作の完成度は現時点で50%ほどとのこと。今後は初代『クイーンズブレイド』の物語を今作の内容にあわせて落とし込んだストーリーモードなどの開発も進めていくようです。ローグライク要素としてははデッキの構築要素などが予定されているとのことでした。
また、誰もが気になる脱衣要素については「CEROギリギリ限界狙い」とのこと。演出についても強化が予定されている他、イラストについてはすでにラフ段階でそのままの実装を断念するほどに過激なものもあったそうで、今後の展開が楽しみです。
『Queen's Blade Re:Build』は、PC(Steam)にて2026年配信予定です。

東京ゲームショウ2025のホビージャパンブース(10ホール、E10)とクリーク・アンド・リバー社 C&R Creative Studiosブース(10ホール、E07)で今回紹介した試遊デモが公開されていますので、いち早く触れてみたい方は同ブースへ足を運んでみるのもよいでしょう。