ラグは? 画質は? NVIDIAのクラウドゲーミングを極上5Kディスプレイやステアリングコントローラー、携帯機で体験! 「GeForce NOW」の底力を様々なデバイスで試してきた

5Kディスプレイ、ステアリングコントローラー、ハンドヘルドPC……空からの力で体験してきました。

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ラグは? 画質は? NVIDIAのクラウドゲーミングを極上5Kディスプレイやステアリングコントローラー、携帯機で体験! 「GeForce NOW」の底力を様々なデバイスで試してきた
ラグは? 画質は? NVIDIAのクラウドゲーミングを極上5Kディスプレイやステアリングコントローラー、携帯機で体験! 「GeForce NOW」の底力を様々なデバイスで試してきた 全 15 枚 拡大写真

近年は、ゲームが要求するスペック上昇とゲーミングPCの価格高騰が重なり、理想的な環境で最新のゲームをプレイすることがますます難しくなっていると感じます。そんな中で「クラウドゲーミング」が改めて注目されており、十分なネット回線さえあれば自宅のPCやスマホなど、幅広い端末でリッチなゲーミング体験を再現できる点が非常に魅力的です。

特にNVIDIAが展開するクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」は、高画質かつ安定したサービスとして人気があります。ゲーム本体はユーザー自身で購入するなどして用意する必要がありますが、その分だけ満足度の高い高品質なプレイ環境を手軽に楽しめます。



筆者も「NVIDIA Blackwell RTX」アーキテクチャが登場したアップデートで記事を執筆してから、GeForce NOWを愛用しております。今回の記事はそんな「GeForce NOW」をさまざまなデバイスで遊べるメディア向け体験会が都内で実施されたので、当日の様子をレポートしていきます。

体験会はプレゼンテーションで幕開け。筆者なりに要点をまとめますと、今回のアップデートでもっとも大きなポイントは、その名の通り「GeForce NOW」にBlackwell世代のRTXシリーズが導入されたことです。Ultimateプランでは、RTX5080シリーズ(市場価格で20万円程度)の性能を使ってクラウドゲーミングが楽しめます。

最大で5Kの高解像度に対応しているという点も特筆されていました。5Kディスプレイでゲームを遊ぶユーザーはごく一部でしょうが、普及率などを考えると「4Kで現実的にゲームを動かせる」というポイントはかなり魅力的です。

「シネマティック・クオリティ・ストリーミング」モードを利用すると、HDR10にも対応し、高画質な映像でゲームを楽しめます。ただし、この機能には100Mbpsのストリーミング回線が必要なので、十分に高速なインターネット接続環境が求められます。非常に高品質な映像体験ができるため、目玉とも言えるフィーチャーです。

次に、「Steam Deck」や「Lenovo Legion Go S」への対応もあらためて紹介されました。

これらのハンドヘルドデバイスでは、パフォーマンスが向上するだけでなく「ストリーミング」であることによって本体のバッテリー持続時間も長くなるというメリットがあります。Steam Deckで遊びたいけれどスペックが足りずに満足できる体験ができなかった……という場合にも、代替プランとして十分機能しそうです。

もちろんスマートフォンやタブレットにも対応しているため、高速ネット回線が利用できる環境であれば、デバイスを選ばず最新ゲームのリッチな体験を得られるのが強みでしょう。実際筆者も家で遊ぶときはスマートフォンから『Ballionaire』なんかを遊んでいます。

また、ロジクールのハプティクス対応レーシングホイールが利用可能になること、そしてLGのテレビやモニターの新モデルからも「GeForce NOW」にアクセス可能になることが紹介されました。「レーシングホイールを買うぐらい気合が入ってるゲーマーが、ストリーミングでレースゲームを遊ぶのか?」という点はやや疑問ではありましたが、対応しているに越したことはありませんよね。

最後に最新のAAAゲームへの対応や“Install-to-Play”という機能によって「GeForce NOWのライブラリが拡大中であること」も解説されました。実際GeForce NOWを利用していて「あ、これは対応してないんだ、残念だな……」と感じるようなことも何回かありましたので、今後もいちユーザーとしてライブラリの拡大を期待しています。

プレゼンのあとは、いよいよ「GeForce NOW」×各種ゲームプレイ環境の体験フェーズです。

今回は『黒神話:悟空』を用いて「シネマティック・クオリティ・ストリーミング」を体験しました。会場では4K解像度のスクリーンが2枚並べられ、片方が「シネマティック・クオリティ・ストリーミング」、もう片方が通常の「GeForce NOW」という構成で見比べることができました。

実際に見てみると「シネマティック・クオリティ・ストリーミング」側は画面の特に暗い部分でもブロックノイズ(四角いモザイクのようなノイズ)が出ず、ストリーミングとは思えないほど美麗な映像でした。

操作面でもラグは感じられず、非常に快適な体験です。一方で通常版「GeForce NOW」も、目を凝らしてモニタを見るほどでなければ十分な美しさで、日常使いには充分だと感じました。

続いては、ウルトラワイドディスプレイを使った『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』の試遊です。NVIDIAの担当者いわく「PCゲーマーにとって非常にリッチな環境」とのことでしたが、実際に体験してみてもその通りと感じる素晴らしい画質でした。

フレーム生成の効果によるなめらかな120fpsの動きは非常に美しく、細部までしっかりと映し出されていました。ストリーミングでここまで高品質な映像体験ができるとは驚きで、注意しなければクラウドゲーミングだと気付かないほどです。

続いてSteam Deckを用いた『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』の試遊です。こちらは筆者が普段家で「GeForce NOW」を使っているのと似たような体験で、個人的に目新しいということはありませんでしたが、Steam Deckぐらいの大きい画面で『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』のようなリッチなゲームを遊べるのは、未来の携帯用ゲーム機を先取りしているかのような感動があります。

最後に『ザ・クルー:モーターフェス』を用いたレーシングホイール対応の体験です。こちらが試遊で最大の驚きとなりました。

ほぼラグなくハプティックフィードバックを感じられますし、レースゲームをホイールで操作するという体験であること相まってラグや画面の荒れなどはまったく気になりません。かなりローカルに近い体験ができたのではないかと思えます。

ここまで記事をご覧になった方ならお分かりのとおり、最初は「レーシングホイールを買うほどのユーザーなら、クラウドゲーミングは選ばないのでは……」と考えていましたが、これは全然、あり得るなと感じました。めっちゃアリです。

ということで、1時間ほどの短い体験ではありましたが、家のPCや手元のデバイスで触っているだけではわからない「GeForce NOW」の力強さがひしひしと感じられるひとときでした。

特に4Kやウルトラワイドなどの高解像度で遊ぶ体験は「現実的な選択肢」と感じられましたし、このために「GeForce NOW」のUltimateプランに登録する、というのはめちゃくちゃアリだと思います。

「GeForce NOW」を最大限に楽しめるUltimateプランは月額3,580円。年間プランなら35,990円で、約2ヶ月分がお得になります。RTX5080搭載のゲーミングPCは市場価格で20万円前後、同等スペックのPCなら30万円程度は要することを考えると、年間3万円で最新ハード性能を享受できるのは非常にリーズナブルに感じます。

「GeForce NOW」公式サイト

また、リッチな体験を必要としない方向けにPerformanceプランも用意されていますし、無料プランもあるため、幅広いユーザーに対応しています。筆者自身も「GeForce NOW」をプライベートで愛用しており、初めての方はまず無料プランから試してみることをおすすめします。


《文章書く彦》

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