
本日11月21日は、『ポケットモンスター』シリーズの歴史において、実は特筆すべき記念日。1999年に『ポケットモンスター 金・銀』、2002年に『ポケットモンスター ルビー・サファイア』、2003年には『ポケモンコロシアム』、そして2014年には『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』と、4作品が同じ日付に発売されています。
時間の概念、特性、そして据え置き機へ。遊びの幅が大きく広がった日
まずは1999年発売の『ポケットモンスター 金・銀』。前作から3年が経過した世界で、カントーからジョウトへと舞台が広がった本作は、シリーズで初めて「時間の流れ」を取り入れた作品でもありました。
時間の概念や、なつき度による進化、タマゴの発見など、今では当たり前となった要素の多くが、『金・銀』から始まっています。

そして3年後の2002年11月21日には、ハードをゲームボーイアドバンスに移した『ポケットモンスター ルビー・サファイア』が登場。グラフィックの進化もさることながら、本作が対戦環境に与えた影響は計り知れません。
「とくせい(特性)」や「せいかく(性格)」の導入によりポケモンの個性がより際立ち、戦略の幅は劇的に広がりました。今日まで続く対戦の奥深さは、この日に決定づけられたと言っても過言ではないでしょう。

さらにその翌年、2003年の同日にはゲームキューブ用ソフト『ポケモンコロシアム』が発売されました。
3DグラフィックのRPGとして登場した本作は、当時『ルビー・サファイア』単体では入手できなかったジョウト地方のポケモンたちを連れてくる手段としても重要な役割を果たし、携帯機と据え置き機の連携を強めた1本でした。

11年後の2014年には、『ルビー・サファイア』がニンテンドー3DS用ソフト『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』として新生します。
本作は原作の物語を基盤としながら、「メガシンカ」を巡るエピソードや、伝説のポケモンが新たな力を解放した姿「ゲンシカイキ」、そしてクリア後の追加シナリオ「エピソード・デルタ」などが加わり、リメイクの枠を超えた作品としてファンを再びホウエン地方へと誘いました。

こうして振り返ると、11月21日は単にソフトが発売された日というだけでなく、ポケモンの世界や遊び方が大きく拡張されたタイミングだったと言えるかもしれません。




