■フェイとの連携が生む“二人三脚”の冒険感

本作のバトルでもうひとつ特徴的なのが、サポートキャラクターと“二人三脚”で挑む点です。
仲間と共に戦うアクションRPG自体は珍しくありませんが、多くの作品ではAI任せだったり、操作キャラクターを切り替える形式が目立ちます。
そうした例とは異なり、『冒険家エリオットの千年物語』では、あくまでエリオットが戦闘の中心を担います。しかし最序盤では、王女が回復魔法でエリオットを助けてくれました。操作に慣れないうちは、この回復が非常に心強く、まさしく冒険を支えてくれる存在です。

そしてゲームが進むと、支援役は王女から妖精の「フェイ」にバトンタッチ。彼女は、直接的な攻撃にアイテムの回収、さらには気絶したエリオットを助け起こすなど、幅広い役割を担います。
さらに、ゲーム進行によって魔法を習得するため、サポートの範囲もどんどんと広がります。例えば、火属性魔法の「チャッカ」だけでも、敵を燃やしたり、爆弾に着火したり、燭台に火を灯したりと、魔法ひとつでも使い道は多彩です。

こうした支援行動は、プレイヤーが任意で操作します。特にフェイの魔法は、レバー操作で位置調整を行う必要があるため、有効に活用したいと思ったら、戦闘中はエリオットと同時に操作する場面もあります。
同時に操作すると忙しさはあるものの、探索からバトルまで“二人三脚”で立ち向かう感覚は、本作ならではの面白さがあります。
同時操作を煩わしいと思ったら、「先に行け」といった指示を出し、フェイの行動をAIに任せましょう。また、フェイの操作は協力プレイに対応しており、ローカル環境ならエリオットとフェイによる2人プレイも可能です。

自分だけで同時に操作するもよし。友達やAIと冒険に挑むもよし。状況次第で形を変えつつも、エリオットとフェイが力を合わせて挑む冒険も、『冒険家エリオットの千年物語』ならではの味わいです。
■序盤だけでも期待感を強く抱かせる完成度

今回は、序盤のプレイ体験を中心に、本作の個性や手触りに迫るプレビューをお伝えしました。本作の魅力的な要素はまだまだ尽きないものの、特に印象的だった部分を中心に掘り下げてあります。
感想としてまとめると、『冒険家エリオットの千年物語』は、“ドット絵のアクションRPG”にユーザーが期待する要素を高水準で備えている作品だと感じました。攻撃の手応え、探索の楽しさ、自分好みの戦闘スタイルの模索など、プレイ意欲を刺激する要素がしっかり揃っています。

さらに、武器に装備して特別な効果を得る「魔石」のカスタマイズ性も、戦闘の面白さを支えてくれる重要な要素です。コスト制限の中で組み合わせを考える楽しさがあり、ここでもプレイヤーごとの個性が如実に現れることでしょう。ゲームが進めば、高ランクの魔石も手に入りやすくなるため、終盤までビルド構築を楽しめそうな点も見逃せません。
これだけ多くの要素を体験してなお、おそらくまだ序盤に過ぎないという進行度にも驚かされます。「再建の時代」が終盤を迎えても、冒険の終わりは感じられません。ここからさらに世界や物語が広がっていくことを思うと、期待感はさらに高まるばかりです。

『冒険家エリオットの千年物語』は、ニンテンドースイッチ2/PS5/Xbox Series X|S/Steam向けに発売予定。価格は通常版が7,480円(税込)です。
また、ダウンロード版限定のデジタルデラックスが8,580円(税込)、「フェイと時の扉の置時計」などが付属するコレクターズエディションは22,990円(税込)です。詳しくは公式サイトをご確認ください。
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