『マビノギモバイル』3時間試遊レポ―ライトな手触りの奥にクラシックMMOらしい遊びの広がりを見つけた!

「TGS2026」に出展する『マビノギモバイル』を約3時間先行試遊。気軽な共闘システムやクラス変更、マイホームや楽器演奏など、“今どきのMMO”らしい遊びやすさを体験してきました。

ゲーム プレイレポート
『マビノギモバイル』3時間試遊レポ―ライトな手触りの奥にクラシックMMOらしい遊びの広がりを見つけた!
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NEXONは、2026年内に日本でのサービス開始を予定しているMMORPG『マビノギモバイル』のメディア向け体験会を実施しました。

本作は、長年にわたり親しまれてきたPC向けMMORPG『マビノギ』の世界観を受け継ぎつつ、スマートフォン/PC向けに遊びやすい形へと再構築した新作タイトルです。

今回の体験会では、約3時間にわたってキャラクタークリエイトからストーリー、ダンジョン攻略、クラスごとの使用感、さらにはマイホーム機能などの生活系コンテンツまで、一通り体験することができました。

実際に触れてみて印象的だったのは、昔ながらのMMORPGが持つ遊びの広がりを残しながらも、現代のプレイヤーが気軽に触れられるよう、さまざまな部分でハードルを下げていること。本稿では、開発中のバージョンをじっくり触れたうえでの所感を、プレイレポートとしてお届けしていきます。

■キャラクリから戦闘まで、迷わせない設計が心地いい

MMORPGと言ったらまずは自分の分身となるキャラクタークリエイト。『マビノギモバイル』では、身長、体形、年齢など、用意されたパーツを組み合わせ、自分だけの分身を作り上げることができます。筋骨隆々な歴戦の美女から、およそ冒険者に似つかわしくないワガママボディのおじさんまで自由自在です。

「転生石」さえあれば、性別変更含むキャラクタークリエイトのやり直しも可能です。衣装の着せ替え要素など、ゲーム中にマイキャラクターの見た目にこだわりが出てくると、度々キャラクタークリエイトをやり直したくなるというものでしょう。試遊バージョンの時点で選べるパーツ数から見てもかなり豊富で、細部までこだわれます。逆にキャラクタークリエイトにあまり時間をかけない方なら、いっそランダム生成してしまうのも面白そうです。

さて、スマートフォンでもPCでもプレイ可能な『マビノギモバイル』。

今回、3時間ほどのゲームプレイを経て感じられた手ごたえと言えば、“時代に合わせたオンラインゲームのつくり”でした。それは各クエストの導線設計だったり、アシスト機能をONにするだけでガンガン戦うセミオートスタイルなバトルシステムだったり、ゲーム全体を包括して言えることです。初めてゲームを遊んだプレイヤーがとことん迷わない設計思想だと感じられます。

だからといって、従来のオンラインゲームらしさを欠いていることもなく、バトルコンテンツと生活系コンテンツが相互に結び付いている構造は、ある種遊びの幅広さと奥行きが担保されているようでした。本作に触れることで得られる感触そのものはライトであっても、採取やクラフト、マイホームなど、多岐にわたるサブコンテンツはクラシックなMMOの文脈を引き継いでいました。

また、クラスレベルは独立しているものの、武器を変えるだけで他クラスへの転職が簡単に行えるのは気楽です。一部の強力なスキルを除き、基本的なスキルセットが網羅的に使用できるので、使用感が気に入ればそのままレベリングをしていくのもアリだと感じます。MMORPGは、一つのクラスを育て切るまで中々他のクラスに手を出しづらい構造的な課題を抱えがち。その点、本作は武器だけを変更すれば防具をそのまま流用する形でクラス変更できます。

試しにヒーラー系クラスの「司祭」を使用してみましたが、仲間をただ回復するだけに留まらず、ド派手な光の魔法で敵に大ダメージを与えたり、巨大なロザリオを敵にブン投げたりといった豪快な攻撃モーションにギャップがあって、思いのほか面白いのです。正式サービスが開始したら、普段選ばないクラスで遊んでみるとまた違った世界が見えてきそうです。

■「偶然の出会い」でぼっちも安心!マルチプレイのハードルを下げる共闘のシステム

多様な在り方を尊重する今の時代にぴったりな遊びが「偶然の出会い」と呼ばれるダンジョンのマッチングシステムです。この機能は同じダンジョンに挑戦しているプレイヤー同士がそのダンジョン内で偶然出会い、そのままの流れで自然と共闘できる仕組みです。MMO初心者の抱えるマルチプレイのハードルを大きく引き下げた機能だと言えましょう。

「あのダンジョンに行きたいけどパーティを組むのはちょっと気が引けてしまう」

そんなMMOビギナーや、野良プレイヤーにありがちな心理的負担を“偶発的な機会”によって大きく減らします。基本的にはパーティを組んでいるわけでもなく、ゲーム内のフレンド同士でもない見ず知らずのプレイヤー同士で遊ぶことになるため、そこまで気を遣う必要がないというのがなによりの魅力です。

ダンジョンに挑みたい同じ目的のプレイヤーたちを募り、さらに双方でコミュニケーションを取りながらコンテンツに挑むというのは、一定の責任感や他人だからこその配慮が伴うものです。

無論、この機能があると言っても最低限のマナーは必要不可欠。ですが、いわゆる“ソロ専”として遊ぶプレイヤーでも、オンラインゲームならではのロールプレイの醍醐味、共闘感を自然な形で楽しむことができるのはイチオシです。かくいう筆者もMMOでは野良プレイヤーとして遊ぶ場合がほとんどであり、こうした自然な形のマッチメイクであれば気兼ねなくマルチを楽しめるので大歓迎です。

今回の試遊会では、メディア合同でこの機能を使ったダンジョン攻略にもチャレンジしています。セミオートバトルなので、ボスの強力な攻撃などを除けば、基本的な戦闘はオート操作におまかせできます。プレイヤーが細かく操作しなくても適切にスキルを回してくれるため、余裕がある場面ではチャットなどを使って交流することもできそうでした。

また、試遊会で遊んだいくつかのダンジョンから受けた印象では、本作のダンジョンは長いルートを進みながら延々と敵を倒し続けるような、時間のかかるスタイルではありません。

基本的には幾つかの小部屋を踏破した先にボスバトルが待ち受けている程度で、筆者の体感では10分以内にクリアできるボリュームです。オンラインゲームのダンジョンと言えば、1回の攻略に30分前後、タイトルによってはそれ以上拘束されることもあります。その点、本作はちょっとした空き時間にも挑戦しやすそうです。

■戦うだけじゃない。エリンで“暮らす”生活系コンテンツ

『マビノギモバイル』の魅力は、必ずしも戦闘やキャラクターの強化だけにあるわけではありません。

エリンの世界で自分なりの暮らし方を見つけられる、生活系コンテンツも本作を形作る要素でしょう。今回の試遊では、その一端として「マイホーム」と「楽器演奏」を実際に体験しました。

マイホームでは、壁紙や床、家具などを配置して自分好みの空間を作り上げることができます。グリッド状に区切られた空間内にオブジェクトを設置していくタイプで、こちらもキャラクタークリエイトと同様にこだわれます。筆者もつい試遊時間を費やして、あーだこーだと作りこんでしまいました……。

そして、いかにも『マビノギ』らしさを感じさせるのが楽器演奏。楽器を手に取り、戦闘とは関係なく音楽そのものを楽しむのです。一人で気ままに演奏するだけでなく、ほかのプレイヤーと一緒に音を奏でられるのもポイント。

「今日はクエストを進めるぞ」と意気込んでログインしたはずが、どこかから聞こえてきた演奏に足を止め、そのまま見知らぬプレイヤーたちと過ごしてしまう。そんな寄り道の光景が思わず脳裏に浮かびます。

もちろん、生活の楽しみは家と音楽だけではありません。

牛の乳搾りをはじめ、料理や裁縫、キャンプファイヤーといった遊びも備わります。たとえば、冒険の途中で素材を集め、それを使って何かを作ってみる。気になった場所で釣りを楽しんでみる。

手に入れた食材から料理を作る。お気に入りの衣装を探したり、自分好みに着飾ったりする――といった具合に、戦闘から少し離れた“些細な暮らし”にクラシカルなMMOらしい遊びが詰まっているのです。クエストをこなす冒険者でありながら、エリンで暮らす一人の住人にもなれる。“ファンタジー世界で生活する楽しさ”こそ、『マビノギモバイル』の魅力でしょう。

さらに、本作では「ステラグラム」と呼ばれるプロフィール機能も登場します。これは、自分のプレイスタイルや遊びの傾向を他のプレイヤーに伝えられる、いわばゲーム内の自己紹介カードです。

オンラインゲームでは、ゲーム内のコンテンツを通じて一緒に遊び、時間を重ねながら相手のことを知っていく――そんな仮想空間ならではの交流も醍醐味のひとつでしょう。

一方、ステラグラムを見れば、相手がどのような遊び方を好んでいるのかを手早く知ることができます。自身の性格を表すMBTIも設定できるため、ギルドメンバーやフレンドを探す際のひとつの指標になるかもしれません。

今回、試遊時間はたっぷりと用意されていたものの、『マビノギモバイル』が用意する遊びのすべてを体験するには、約3時間でもまだまだ足りませんでした。簡単な操作で冒険を進められる現代的な遊びやすさ。その一方で、クラス育成やダンジョン、採取、クラフト、ハウジングといった、昔ながらのMMORPGらしい寄り道の楽しみもしっかり残されています。

効率よくコンテンツを進める日があれば、家づくりに没頭して一日を終える日があってもいいと思います。ときにはたまたま出会った誰かとダンジョンを攻略することもあるでしょう。

2026年内に予定されている日本でのサービス開始後、エリンでどのような日常が待っているのか。実際に腰を据えて暮らしてみたくなる、そんな手ごたえを試遊会を通して感じることができました。

《そりす》

ライター そりす

東京都福生市生まれのゲームライター。そしてお酒と革靴が好物でソロキャンプが趣味のミニマリスト気質おじさん。サ終ゲームのヒロインをAIで復活させてニヤニヤしたり、国語辞典を持ち歩いて山中フラフラしたりしています。ULキャンプに傾倒しているためSNSは大体キャンプの話題が多め。

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