ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」を運営するVRChat Inc.は日本時間10月7日、プラットフォーム上でのAI技術の利用に関する公式見解「Regarding AI Usage on VRChat」を発表しました。
VRChat、AI利用の線引きを議論―まずはガイドラインを更新
生成AIの利用を巡ってコミュニティ内でも議論が続くなか、VRChatはユーザーから寄せられたフィードバックを受け、AI利用についての現在の考え方と今後の対応方針を明らかにしました。
同社はAIについて、開発を加速させ技術的な負担を軽減できる一方、手間をかけずに作られた低品質なコンテンツを大量に生み出す可能性もあると指摘。AI利用全般については社内でも議論が続いているとしつつ、まずは実際の内容と異なるサムネイルを防ぐため、クリエイターガイドライン(Creator Guidelines)を更新しています。
誤認を招くサムネイルを禁止―AI生成か否かを問わず対象に

同社は今回の発表で「見る人を欺くような表現は、VRChatにふさわしくありません」と説明。AI生成かどうかにかかわらず、実際の体験を正確に反映していないサムネイルを対象としています。
あわせて公開されたインフォグラフィックでは、AI利用の具体例を整理。翻訳や文法チェック、コーディング支援、UnityやBlenderなどのスマートツールといった補助的な利用については問題ないとする一方、Udonシステム全体やアセット、ワールド全体の生成については、引き続き議論中としています。
また、AIによって従来より多くのワールドを短期間で公開できるようになる点にも言及。数カ月から数年をかけて制作されたワールドが発見されにくくなる可能性があるとして、ワールドの発見システムについても改善を進めるとしています。
AI生成コンテンツへのラベル付けについても検討していますが、どの程度のAI利用から対象とするのか、正しくラベル付けされているかをどのように確認するのかといった課題もあり、現時点では具体的な導入には至っていません。VRChatはコミュニティから引き続き意見を募り、AI利用を巡る方針について検討を続けるとしています。
なお、GameBusiness.jpではVRChatとピクシブの資本業務提携について両社にインタビューを実施しています。日本市場におけるVRChatの位置付けや、クリエイター文化についても聞いているので、あわせてご覧ください。



