最後に須田氏は「パンクゲーム道(みち)の果てに」ということで4つの難しいバランスを挙げました。「予算と開拓」「スケジュールと発明」「売り上げとクオリティ」「産業と文化」の4つです。これらのバランスをいかにして取るかが大事であると述べました。常に右寄りでありたいと思う一方で、究極的に右のゲームは一回だけでいいとも考えているそうです。最終的な成功は売上という数字で出ますし、両方のバランスの取れたゲームが必要でしょう。
「僕は未来を見てゲームを作っています。創世記に感じたビデオゲームの初期衝動みたいなものを思い出して、自分たちの作っている作品が1年後に見てどうなのか、5年後に見てどうなのか、10年後にはそのゲームをプレイした人がゲーム製作者となってくれるようなゲームなのか、20年後にはどういう扱いになっているのかというものを考えながら、そんな事を考えることで少し気合いが入ったり、皆が驚くようなものを作ってやろうという励みにして作っています。とにかく日本のゲームの立ち位置はまだまだ低いというように感じます。ただ、僕の中では、どんな活字よりもテレビよりも映画よりも漫画よりも音楽よりも、すべてをミックスした極上のエンターテイメントがゲームだと信じてますし、死ぬまで信じていると思います。そういうビデオゲームがいつか逆襲できるように、僕は一本一本思いを込めてゲームを作って、パンクゲームというものを世に知らしめて、最高の、みんなが勝てないと思うようなゲームをこれからも作っていきたいと思います」
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