「Wii Uの逆ざやはソフトが1本売れれば解消」米国任天堂レジ―社長がインタビューで明かす

米国任天堂のレジー社長は、Wii U発売日前夜に現地メディアの取材を受け、当初逆ざや状態で販売されるWii Uについて「本体を購入したユーザーが1本でもソフトを購入すれば、利益が出る」と語っています。

任天堂 Wii U
レジー社長
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米国任天堂のレジー社長は、Wii U発売日前夜に現地メディアの取材を受け、当初逆ざや状態で販売されるWii Uについて「本体を購入したユーザーが1本でもソフトを購入すれば、利益が出る」と語っています。

米メディア・マーキュリーニュースの報道によれば、「発売当初は逆ざや(コストが売上を上回り損失が出る状態)だが、ビジネスモデルをどのように変えていくのか?」という記者の質問に対し、レジ―社長は「ビジネスモデルは急激には変えられませんが、もう間もなく本体と併せてソフトを購入してくれるお客さんを獲得できます。1本でもソフトを購入してもらえれば収益は完全に黒字になります」とコメントしています。

記事にはこれ以上のコメントは掲載されていないので、詳細は分かりかねますが、恐らく逆ざやの幅はそれほど大きくなく、任天堂のソフトが1本売れた利益で補えるということだと推測されます。

この他にもWii Uの供給量については、「Wiiのローンチ時よりも多くの数を出荷していますし、追加の出荷準備もWiiの時より素早く行っています。予定の予約数よりもはるかに多くの予約をして頂き、本当に満足しています。市場に大きな需要があることを幸せに思いますし、その需要には必ずお応えします」と語りました。

なお、記者からは「Wiiは発売後は劇的に盛り上がったものの、その勢いは最初だけだった。Wiiの欠点は他のハードより性能が劣っていたからで、なぜ次世代機をもっと早く出さなかったのか?その戦略は間違いではないか?」と、少し突っ込んだ質問もしたようですが、レジー社長は「あなたがWiiの販売データをアメリカの視点、グローバル視点のどちらから見ても、販売スピード・売上のトータルは他の据え置き機より良い記録を残しています。だからこそ、我々は今日ここにいられるのです」と語っています。

《宮崎 紘輔》

タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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