「E3のプレスカンファレンス不参加が任天堂によって良い判断なのか?」というツイッターで寄せられた視聴者からの質問に、パクター氏は「CNNやCBS、ABC、FOXニュースも注目する年に1度のビジネスチャンスをみすみす逃すという意味では、基本的にはお粗末な決断です」と遺憾を表したものの、「投資に見合ったリターンがないと考えた末の判断であれば、今回の不参加は妥当で良い“ビジネス的判断”だと思う」とコメントしています。
確かに実際のところ、今現在の任天堂には広く全世界に向けて伝えるべき最新リリース情報や新プロジェクトはこれまでに比べればあまり多くないと言えそうで、メジャーな一般マスメディアからXboxやPS4の次に扱われるようなポジションになるよりも欠席したほうが消極的な意味で良い判断といえるかもしれません。
また先日の記事「Wii Uの巻き返しをはかる任天堂の“孤立化戦略”」でも触ましたが、今後の任天堂の広報活動をNintendo Directを通じた直接的な情報提供へとシフトさせていく方針もあり、任天堂が公の場に出てくる機会はますます減りそうな気配もしてきています。
任天堂の岩田聡社長は先日の業績発表の場で次のように述べています。
まず、例年のような世界中の皆様に向けた全方位向けの、新しいニュースを発信するような大規模プレゼンテーションを行わないことにいたしました。それに替わり、より小規模な米国向けソフトに焦点を当てた複数のイベントを計画しております。そのうちのひとつは米国流通関係者の皆様向けのクローズドなイベントで、もうひとつは、主に西洋のゲームメディアの皆様を対象としたクローズドな体験型のイベントです。
(任天堂 通期業績記者会見 2013/4/25)
任天堂のこの判断について、インサイド読者の皆さんの忌憚のない意見を求めたいと思います。