岩田社長「GamePadを活かしたプレイで『なるほど!』と言わせたい」
E3開催中に行われた「Nintendo E3 アナリストブリーフィング」の質疑応答の中で岩田聡社長は、北米で「Wii U Deluxe Set」に同梱された『Nintendo Land』が、かつての『Wii Sports』のようにユーザーを新ハードに惹きつけて魅了する役割を果たせなかったことを認めています。
任天堂
Wii U
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この岩田社長の発言は、「Wii Uを他と差別化する重要な要素のひとつは、(GamePadを駆使した)非対称的ゲームプレイという他と異なったゲームプレイの形式である。(…中略…)非対称的ゲームプレイの良さをどのように説明していくのか」という質問に対する岩田氏の回答の中で述べられ、残念ながら『Nintendo Land』の面白さとGamePadの魅力がまだ人づてにじゅうぶんに伝わっていないという現状認識を受け入れています。
かといって、もちろん任天堂がこの現状のまま黙って何もしないわけもなく、今後発売するWii U向けゲームソフトでWii U GamePadを使った今までにないゲーム体験を楽しんでもらうべくユーザーにアピールしていく方針を表明しています。
そのための第一歩として、Wii Uの機能をふんだんに活用できるリアルタイムシミュレーション『ピクミン3』(7月13日発売)を皮切りに、以降のタイトルでは「GamePadを活かして『なるほど』と思っていただける機能を必ず入れていくようにしたい」と岩田氏は力説しています。
ブリーフィングでは直接述べられてはいませんが、一方で任天堂はWii リモコンを使ったプレイも広く普及させるべく、『ニンテンドーランド』と「Wiiリモコンプラス」をセットにした、『ニンテンドーランド Wiiリモコンプラスセット (アオ)』、『ニンテンドーランド Wiiリモコンプラスセット (ピンク)』(7月13日発売、税込み各5,985円)も同時期に発売し、新規Wii Uユーザーや既に購入はしているもののまだまだWii Uの性能を活かしきれていないユーザーに向けて、今まで味わったことのない斬新なプレイ体験をリーズナブルな価格で提供するとアナウンスしています。
今になってその潜在能力が徐々に認識されてきているWii Uのこれからはじまる「第2章」の行方にしばらく目が離せそうにありません。
《小寺信夫》
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