【ロコレポ】第44回 立体視とベルトフロアアクションの意外な?相性の良さに驚く『3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳』

インサイド読者のみなさま、Here we go! ゲームライターのロココ試作型です。

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『3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳』は、セガが8月21日から配信しているニンテンドー3DSダウンロードソフト
『3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳』は、セガが8月21日から配信しているニンテンドー3DSダウンロードソフト 全 14 枚 拡大写真
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第44回のロコレポは、セガが8月21日から配信しているニンテンドー3DSダウンロードソフト『3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳』のプレイレポートをお届けします。

『3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳』は、1991年にメガドライブで発売されたベルトフロアアクションゲーム『ベア・ナックル 怒りの鉄拳』の3DS向け移植作。第11回でご紹介した『3D スペースハリアー』から始まった、「セガ3D復刻プロジェクト」の第8弾タイトルとしてリリースされました。

立体視とベルトフロアアクションの相性の良さに驚く
本作最大の特徴は、やはり3DSの立体視に対応したこと。その3D感は特筆すべきレベルで、キャラクターやオブジェクトはもちろん、ベルトフロアアクションにおいて重要なベルトの視認性が格段に向上しました。それによりステージに点在する武器や回復アイテムが拾いやすくなっただけでなく、電話ボックスやドラム缶、そして敵との距離感もわかりやすくなるなど、全体的にアクションゲームとしての快適性が向上しています。この独特の3D感にはミニチュアのジオラマのような雰囲気もあり、ベルトフロアアクションのファンの方なら必見です。

これまでにリリースされた「セガ3D復刻プロジェクト」の作品は『3D スペースハリアー』『3D ギャラクシーフォースII』などのアーケードゲーム移植作の系統と、『3D ソニック・ザ・ヘッジホッグ』『3D エコー・ザ・ドルフィン』などのメガドライブ移植作の2系統が存在していますが、画面の3D感に関しては個人的にメガドライブ系の中で本作のインパクトが最も大きかったです。

ワンパンK.O.の爽快プレイが可能! 新モード「一撃必殺」が追加
ゲームシステム面での最大の変更は、新モードの「一撃必殺」の追加です。「一撃必殺」を有効にすると、文字通り敵を一撃で倒すことが可能になります。このモードはボスキャラですらワンパンで倒せるというかなり思い切った仕様ですが、決して無敵になる訳ではなく、こちらも攻撃されれば通常と同じようにダメージを受けます。「一撃必殺」モードと難易度調整を組み合わせることで、爽快感と緊張感を両立させたプレイを楽しむことができます。

充実のオプションメニューで、古代祐三さんが手がけたBGMのサウンドテストも可能
システムモードの画面設定は「ノーマル」と「クラシック」の2種類、立体感覚は「奥行き重視」と「ズーム重視」の2種類が用意。それぞれを組み合わせることで、3DSならではの3D感を楽しんだり、「メガドライブ+ブラウン管テレビ」ライクにプレイすることもできます。サウンド設定では内蔵音源のバランスを「初代メガドライブ」「メガドライブ2」の2種類から選べるほか、作曲家の古代祐三さんが手がけた音楽もオプションメニューの「サウンドテスト」から自由に聴くことができます。

また、「途中セーブ」「途中ロード」機能や2人同時プレイが可能な「ローカルプレイ(それぞれの本体にソフトが必要)」も搭載されるなど、携帯ゲーム機でのプレイにも配慮されたシステムモードの充実ぶりが嬉しいです。

今後の展開も期待したくなる、名作ベルトフロアアクションの3DS移植
『3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳』。原作も爽快感の高い作品でしたが、3DSの立体視に対応したことでプレイの視認性が向上し、『ベア・ナックル』だけでなくベルトフロアアクションゲームそのものの楽しさも再認識させてくれる素晴らしい移植内容だと思います。

最近になってアトラスの『ドラゴンズクラウン』やカプコンの『ダンジョンズ&ドラゴンズ ミスタラ英雄戦記』がリリースされるなど、ベルトフロアアクションが再び盛り上がる機運もあるだけに、「セガ3D復刻プロジェクト」では『ベア・ナックル』シリーズの続編も含めて、ぜひ今後の展開を期待したいです。

『3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳』は、好評配信中で価格は600円(税込)です。

(c)SEGA
MUSIC(c)YUZO KOSHIRO


【ロコレポ】 by ロココ試作型
INSIDEのゲームライターが3DSとiOSを中心に色々なソフトをプレイして、その魅力を伝える連載。RPGの魅力に目覚めたのは、ファミコン版『ウィザードリィ』。好みのゲームな場合にテンション上がり過ぎるのは許して…。
Twitter:@Rococo_TestType

《ロココ試作型》

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