第65回のロコレポは、バンダイナムコゲームスが2013年11月27日から配信している3DSバーチャルコンソール『スターラスター』のプレイレポートをお届けします。
『スターラスター』は、1985年にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)から発売されたファミリーコンピュータ用の3Dシューティングゲーム。ナムコ初のファミリーコンピュータオリジナル作品としてリリースされました。
■ハードSFの世界観で描かれる3Dシューティングゲーム
本作のストーリーは、ビックバン(宇宙の始まりの状態)を再び起こそうとしている、次元を超えた侵略者「バッツーラ」から宇宙を救うために高機動戦闘機「スターラスター」が迎え撃つ……というもの。
画面いっぱいに広がる漆黒の宇宙空間、そして英語表記された戦闘機のコクピット・ディスプレイとレーダーなど、大人向けな本格SFの世界観を持つ作品です。
ゲームモードは敵と味方基地だけが登場する「TRAINING」、敵と味方基地に加えて星やアステロイドも登場する「COMMAND」、そして「バッツーラ」の本拠地である暗黒惑星も含めた全ての要素が登場する「ADVENTURE」の3種類が用意されていて、プレイヤーのランクに合わせて選択することができます。
■シミュレーション要素が加えられたゲームデザイン
本作には「マップモード」と「コンバットモード」の2つの操作方法があり、セレクトボタンを押すことで任意のタイミングで切り替えできます。ゲームスタートすると敵が味方の基地や星を攻撃してくるので、「マップモード」で全体を確認しながらカーソルを動かしてワープ移動したり、「フォトントーピドー(光子魚雷)」を撃って攻撃するのが基本。
「シールド」と「エネルギー」などにより複数のゲームオーバー条件が存在するほか、ゲームモードごとに細かい仕様も異なるなど、全体的に複雑なゲームシステムになっています。
■『エースコンバット』のようなプレイ感覚の「コンバットモード」
コクピット視点の「コンバットモード」に切り替えると、敵と近接戦闘したり補給を受けることができます。
「コンバットモード」では十字キーで機体の向きを操作したり、Aボタンで加速しながら、Bボタンでビームを撃つことができるなど、同社の『エースコンバット』シリーズのような操作感覚で、擬似3Dながら臨場感のある戦闘を楽しむことができます。
■後の3Dシューティングゲームに大きな影響を与えた名作
『スターラスター』。子供心に「難しいゲーム」と思いながら遊んだ(そして投げ出した)記憶のある本作ですが、こうして今プレイすると、本格的なSF世界観と3Dシューティングゲームとしての完成度に改めて驚かされますね。全体的な難易度は高いものの、3DSバーチャルコンソールの「まるごとバックアップ機能」に対応しているので何度もリトライしながらプレイすることができます。
当時としてはあまりに斬新な内容だったためか、セールス面での評価は高くなかったといわれる本作ですが、その先進性あふれるゲームデザインは後の『スターブレード』や『エースコンバット』といったシリーズに受け継がれていったのではないでしょうか。
『スターラスター』は、好評配信中で価格は500円(税込)です。
(c)1985 NAMCO BANDAI Games Inc.
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【ロコレポ】 by ロココ試作型
INSIDEのゲームライターが3DSとiOSを中心に色々なソフトをプレイして、その魅力を伝える連載。RPGの魅力に目覚めたのは、ファミコン版『ウィザードリィ』。好みのゲームな場合にテンション上がり過ぎるのは許して…。
Twitter:@Rococo_TestType