「E3 2014」での新ハード発表を否定した任天堂、開発自体は常に行っていると明かす
任天堂は、5月8日に行った決算説明会の質疑応答にて、「新ハードの開発はいつも行っています」と発言するとともに、現在展開しているハードへの満足度を高める方向性を明かしました。
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任天堂E3公式サイトソース内に「New Nintendo System」との一文が記載されていたことで、「任天堂が、新たなハードウェアを今年のE3で発表するらしい」との噂が一時期駆け巡ったことは、記憶に新しいことと思います。折りしも、新たな携帯ゲーム機と思われる特許を申請していた件などもあったため、その噂が追い風を受けた形ともなりました。
ですがこの一件は、海外メディアCVGが任天堂へ問い合わせ、そのような発表は予定していないとの回答を受けたことで沈静化しました。その後、決算説明会の社長発表の場において、キャラクターIPを積極的に活用していく方向性として、NFC機能を埋め込んだフィギュア群の展開となる「Nintendo Figurine Platform」が明らかとなり、同時にE3にて詳細発表を行う旨も語られました。任天堂はこの展開をひとつのプラットフォームと考えており、こちらが「New Nintendo System」のことだったのではという見方も上がっています。
従来通りのゲームハード機という形での発表に関しては、少なくともE3で行われることがないと判明しましたが、今後という中長期展開の中において任天堂がどのように考えているのか。その一端に触れる姿勢が、決算説明会の質疑応答にて語られました。
「次世代ハード機の導入時期について教えていただきたい」との質問に、任天堂の岩田社長は、あるプラットフォームを送り出すと次の準備を始めるという構造を明かし、「次のハードのための準備をしているか、していないかと問われれば、“新ハードの開発はいつも行っています”とお答えするのが正しいと思います」と述べました。
またその一方で、現在展開しているハードに満足してもらえなければ、新たなハードを出しても結果に結びつかないとも考えており、「まず、今ハードをお持ちのお客様にしっかりご満足いただけるように、任天堂のソフト群の価値を認めていただけるようにこれからも努力していきます」とし、Wii Uや3DSに注力する姿勢を示唆しました。
なお、岩田社長が述べた新ハードに関しての詳細は明かされませんでしたが、「“次に何をつくっていいか分からなくて、袋小路に入り、困り果てている”ということはない」と、方向性は既に定まっている旨を明かしています。
(C) Nintendo
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