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シリーズ発売から30周年を迎えた今でも、世代を超えて多くの人々に愛され続けている『ストリートファイターII』(以下、『ストII』)。そんな『ストII』が25年振りのアップデートによって更にパワーアップした作品が、今回ご紹介する『ウルトラストリートファイターII ザ・ファイナルチャレンジャーズ』(以下、『ウルトラストリートファイターII』)です。
今回は発売前の本作を触らせて頂く機会があったので、自分より強い奴に会うべくカプコンさんへお伺いしてきました。すでに公開されている情報と、実際にプレイした上での感想を交えながら、ファーストインプレッションをお伝えしたいと思います。
『ウルトラストリートファイターII』には、グラフィックが一新された“ニュージェネレーション”と当時の感動が蘇るドット絵の“クラシックジェネレーション”が用意されており、プレイヤーの好みに合わせて対戦が楽しめます。もちろん、どちらのモードを選んでも技の硬直やリーチといった性能には変化ありません。20年近く各地のゲームセンターを巡って本シリーズに触れてきた筆者にとっては、現代に普及している16:9の画面比率で『ストII』が遊べるニュージェネレーションがとても新鮮でした。
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『ウルトラストリートファイターII』にて気になる要素と言えば、やはり新キャラクターである“殺意の波動に目覚めたリュウ”と”洗脳されたケン”でしょうか。
“殺意の波動に目覚めたリュウ”は、その名の通り“殺意の波動”によって暴走してしまったリュウで、防御力が低い代わりに必殺技の性能が高く、相手に無数の打撃を叩き込むスーパーコンボ”瞬獄殺”も会得した強力なキャラクターに仕上がっています。
“洗脳されたケン”も攻撃に特化したキャラクターで、移動技“羅刹脚”を絡めた連携が強そうな印象を受けました。また“神武滅殺”は相手にパンチやキックを浴びせた後に“昇龍拳”で締める、『ストII』系では珍しい乱舞系のスーパーコンボ。対戦で決めた時の爽快感は抜群です。
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本作にはニンテンドースイッチの液晶画面をタップするだけで、予め設定しておいた4つの必殺技が簡単に出せる“LITE操作”という便利な機能も登場。格闘ゲーム特有のコマンド入力が苦手な人でも、安心して対戦に臨むことができます。相手の飛び込みを華麗に撃墜するリュウの“しょうりゅうけん”や、高度なテクニックが必要なザンギエフの“立ちスクリュー”も自由自在。特にLITE操作を使えばザンギエフやサンダーホークが持っている、レバー2回転入力が必要なスーパーコンボも簡単に発動できるため、ゲージが溜まった時の恐怖度が大幅に上がっています(笑)
ガイルの“サマーソルトキック”に代表されるタメ技もLITE操作に対応していますが、タメが完成していない状態でタップすると、タメを作る動作を行った後に必殺技を放つ仕組みになっていました。ただしプレイヤーのしゃがみ入力によってタメが成立している時に画面をタップすれば、ほかのコマンド系必殺技と同様、瞬時に必殺技が出せます。
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本作ならではの新要素として見逃せないのが、2人のプレイヤーが協力してCPUを倒す“バディファイトモード”。敵味方合わせて3名のファイターが同時に画面内で戦っている姿は、なかなかインパクトがあります。
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低い難易度であれば「画面端に陣取って2人で”波動拳”を打ちまくる」や「CPUを挟み撃ちにして、ひたすらしゃがみ弱キックで攻撃する」といった格闘家にあるまじき(笑)戦法が通じるものの、高難易度のCPUが相手となるとそうもいきません。プレイヤー2名のライフが共有になっていることもあり、「お互いあと1撃でKOしてしまう!」なんて場面では、思わず声が出てしまうほど盛り上がりました。
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もうひとつ、『ウルトラストリートファイターII』の新要素として登場しているのが、左右に持ったJoy-Conを振りながら“リュウ”になりきって敵と戦っていく“放て!波Do拳”モードです。
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このモードはJoy-Conに内蔵されたモーションセンサーを使ってプレイすることで、まるでキャラクターと自分が一心同体になったかのような感覚を味わえるのが最大の特徴。両手を重ねて前に突き出せば“波動拳”が、天を貫くように片手を振り上げれば”昇龍拳”が出るので、気分はまさにリュウそのもの!
モーション操作には若干の慣れが必要ですが、納得のいくまで練習できる“修練モード”があるので、最初はこちらを試してみるのがオススメです。一度コツを掴んでしまえば気持ち良いほど簡単に必殺技が出せました。
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また今回は大まかな動きで必殺技が出る“エンジョイ”という操作タイプを選択しましたが、腕を振る速さや角度まで厳密な入力が求められる“テクニカル”という操作タイプも用意されているとのこと。この“テクニカル”で最高難易度の“EXTRA”ステージをクリアできれば、リュウが目指す真の格闘家への道も近いかもしれません。
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そのほかにも『ウルトラストリートファイターII』には、近くの友達や全国のプレイヤーと対戦できる“通信対戦モード”や、キャラクターの色を自分好みに変更できる“カラーエディット”、あきまん氏や西村キヌ氏などが手がけたイラストが1,400点以上も閲覧できる”ギャラリー”を収録。
特にギャラリーのイラストは、端々に書き込まれた当時のメモですらハッキリ読めるほど解像度が高く、イラストのデータ量がゲーム本編を超えてしまっているほど。著作権の都合上、スクリーンショットは撮れなかったのですが、懐かしいイラストの数々に筆者は大興奮でした。
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気の合う仲間や親子でワイワイ、協力&対戦プレイが楽しめる『ウルトラストリートファイターII』。液晶画面のタップで必殺技が出せる“LITE操作”や、Joy-Conのモーションセンサーを取り入れた“放て!波Do拳”など、ニンテンドースイッチの機能を活かした要素もしっかりと取り入れられていて、快適に『ストII』の世界観を堪能できました。発売日も近づいていますので、気になる人はぜひ公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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ニンテンドースイッチ専用ソフト『ウルトラストリートファイターII ザ・ファイナルチャレンジャーズ』は、5月26日(木)発売。価格はパッケージ版が4,990円(税別)、ダウンロード版が4,620円(税別)です。