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歴代の「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターやミラージュたちと力を合わせ、ふしぎな異世界”グリモワル”を旅する姉弟(きょうだい)・ラァンとレェンのストーリーを描いた『WORLD OF FINAL FANTASY (ワールド オブ ファンタジー)』(以降『WOFF』)。そんな同作をベースに、新たな追加要素と改良が施された拡張版『WORLD OF FINAL FANTASY MAXIMA (ワールド オブ ファイナルファンタジー マキシマ)』(以下『マキシマ』)が、2018年11月6日(火)にニンテンドースイッチ、Xbox One、PlayStation4、Steamにて発売されました。
既に『WOFF』をPlayStation4版やSteam版でプレイしたユーザーは2,400円(+税)でアップグレード版の購入が可能で、もちろんデータの引き継ぎにも対応。”つよくてニューゲーム”にあたる”つづきのはじめから”機能や、より難しい”ナイトメア級”の難易度など、クリア後のやり込み要素もバッチリ用意されています。
今回は『マキシマ』ならではの追加要素や改良点などを中心に、PlayStation4版を先行プレイしたレポートをお届けします。追加楽曲の聴きどころについて、作成担当のトーセサウンドチーム・片岡真悟さんと竹田隼大さんから届いたコメントにも注目です。
新要素・歴代「FF」シリーズのキャラクターにアバターチェンジして戦える”セヴァストーン”が登場
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『マキシマ』では戦闘中、ラァンとレェンが歴代の「FF」シリーズキャラクターに変身するアバターチェンジ機能が加わりました。ストーリーを進めると手に入る新アイテム”セヴァストーン”を装備することで、アバターチェンジが可能になります。セヴァストーンは装備すると見た目が変わるだけでなく、クラウドは”凶斬り”、ティーダは”スパイラルカット”など、固有のアビリティコマンドを使用可能になるキャラクターもいます。
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また、セヴァストーンのアビリティコマンドではセイヴァーメダルとは違った技とモーションになるほか、戦闘勝利時に味方全員のHPを回復してくれるレフィアの”サポート”や、敵の攻撃をコピーするバッツの”ものまね”など、オートサポート機能を持ったアバターも登場。さらに戦闘中のBGMは変身アバターに合わせて、歴代「FF」シリーズのアレンジ曲に変化します。セヴァストーンの登場でノセノセのバリエーションが広がり、戦略性が増しているほか、ティナを魔導アーマーにノセノセするといった、ファンには嬉しい遊びもできるようになりました。
セヴァストーンを装備するにはラァンとレェンがプリメロ状態である必要があり、ミラストーンの枠を使用して1人1つだけ装備可能です。セヴァストーン装備時はセイヴァーメダルの使用とメガミラージュの召喚はできなくなります。また、あくまでもアバターチェンジのため、ボイスはラァンとレェンのものです。
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ティナとセリスは固有のアビリティコマンドに加え、瀕死状態でステータスがUPする「FF6」の超必殺技発動条件を彷彿とさせるオートサポート能力が付いていました。
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新たに追加された「FF」キャラクターも!
『マキシマ』には、『WOFF』に登場しなかった歴代「FF」キャラクターが6名追加されました。メインストーリーとは別で、特定の条件をクリアすると手に入るセヴァストーンを使用することにより、『マキシマ』から新たに加わった「FF」シリーズのキャラクターにアバターチェンジできます。新規ココロクエストでは『FF6』のエドガーも活躍しているので、エドガーファンと三木眞一郎さんファンも要チェックです。
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新たに追加されたアバターにも、アレンジされた歴代「FF」シリーズの楽曲が適応されています。中でも初登場となる『FF2』のフリオニールは、世界中に散りばめられているとあるアイテムをコンプリートすると手に入る仕様になっており、"反乱軍のテーマ"をBGMに赤い剣を振りかざす姿は必見。伝説の迷セリフ「いいじゃないか!ただだし」をモチーフにした”時々アイテム消費をおさえる”オートサポートアビリティでエーテルをガブ飲みし、当時「使えない」と、ある意味伝説となった「アルテマ1」を放ちまくってくれる様子が個人的には感無量でした。ちなみに本作の「アルテマ1」はリフレク無視&必中の頼れる魔法になっていました。
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同じく『マキシマ』で新たに加わる『FF15』のノクティスとは、新ミニゲームの”釣り”を一緒に楽しむことができます。そのBGMは、『FF15』で釣りにハマったプレイヤーはニヤリとすること間違いなし。ノクティスも特定の条件を満たすと、セヴァストーンが解放され、アバターチェンジできるようになります。
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アバターチェンジ可能なのは『WOFF』でセイヴァーメダルが存在していたキャラクターのみで、残念ながらリディア、エーコ、ファリス、キスティスなどへのアバターチェンジは不可です。『マキシマ』追加ミラージュにシルドラが増えているだけに、おやかたをノセノセ可能にできるアップデートに期待したいところです。
アバターチェンジ可能なセイヴァー
WOL(FF1)、レフィア(FF3)、バッツ(FF5)、ティナ(FF6)、セリス(FF6)、クラウド(FF7)、ティファ(FF7)、シェルク(DCFF7)、スコール(FF8)、ティーダ(FF10)、ユウナ(FF10)、シャントット(FF11)、スノウ(FF13)、ライトニング(FF13)
『WOFF』初登場でアバターチェンジも可能なセイヴァー
フリオニール(FF2)、セシル(FF4)、ザックス(FF7)、セラ(FF13-2)、ヤ・シュトラ(FF14) 、ノクティス(FF15)
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新たに追加された「FF」シリーズアレンジ楽曲&ボスバトル曲
新規追加されたアバター用に、「FF」シリーズのアレンジ楽曲が新たに追加されました。アレンジ楽曲だけではなく、クリア後に新規追加されたボスバトルにも新たにオリジナル楽曲が追加されていました。追加楽曲の聴き所をトーセサウンドチームの片岡真悟さん、竹田隼大さんに教えてもらいました。
ノクティス用BGM (アレンジ原曲: FF15)
担当: 竹田 隼大 (トーセサウンドチーム)
原曲のハイエンドでパワフルなサウンドを、『WOFF』の世界観にいかにして馴染ませるか、ということを意識してアレンジしました。
昔から続けて「FF」をプレイされているファンの方々に思わず「ニヤっ」として頂けるようなアプローチを仕込んでいます。
フリオニール用BGM (アレンジ原曲: FF2)
担当: 片岡 真悟 (トーセサウンドチーム)
バトルBGM用なのですが、半ば私のわがままにより「反乱軍のテーマ」のアレンジでチャレンジしています。
イントロや後半に散りばめたフレーズをよく聴いてみると、原作をプレイしたことがある方は「ニヤリ」として頂けるのではないかと思います。
セシル用BGM (アレンジ原曲: FF4)
担当: 片岡 真悟 (トーセサウンドチーム)
まずタイトルから期待させておき、序盤で「アレ?」と思わせた所に聴き慣れたフレーズがポツポツ現れ、おなじみのメロディへと収束。
今作屈指の尖ったアレンジですが、イタズラを仕掛ける子供のような気持ちで楽しく作れました。
ヤ・シュトラ用BGM (アレンジ原曲: FF14)
担当: 片岡 真悟 (トーセサウンドチーム)
大幅に楽器数を減らして、ピアノを中心とした比較的小編成によるスマート路線でのアプローチで勝負しました。
とは言え原曲の持つダイナミックなイメージを極力殺したくはなかったので、そこはプリメロディらしい味付けと緩急の表現でカバー。
楽曲の構成はほぼ原曲に倣っていますが、やはりここでも飛び道具が待っています。
暗黒の不滅龍 戦BGM (オリジナル新規作成)
担当: 片岡 真悟 (トーセサウンドチーム)
前半は強敵に対する絶望感、後半は戦闘の高揚感と言った風に、王道RPGの定番を踏襲したイメージの作品となっています。
未知の強敵を前に、明と暗のコントラストを音でも感じて頂けると嬉しいです。
片岡さん、竹田さんからのコメントでした。是非、プレイ中に注目して聴いてみてくださいね!
新たなミラージュ、ボス、EXダンジョンの追加
ジェム化できるミラージュ(仲間にできるモンスター)が増えました。追加されたミラージュの中にはムンバやシヴァイクなど、歴代「FF」プレイヤーには見覚えのあるものも。ノセノセの幅が、グンと広がりますね。
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闘技場にはタイムアタックモードも新たに搭載されており、1度クリアしたバトルでもタイム短縮に成功すると、アイテムがもらえます。
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ほかにも、『WOFF』をクリアした方がさらに楽しめるよう、さらなるボスバトルと隠しダンジョン「EXダンジョン」が追加されました。追加ダンジョンでは「FF1」のガーランドやリッチ、マリリスなどをジェム化できるチャンスがあるほか、とある条件をクリアすると『WOFF』の先のストーリーが…。
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"つづきのはじめから"機能と新たな難易度"ナイトメア級"の搭載
いわゆる"つよくてニューゲーム"にあたる、"つづきのはじめから"機能が追加されています。既にPlayStation4版やSteam版の『WOFF』でエンディングを見たセーブデータが確認できた場合に選択可能になり、追加要素を楽しみながら今まで育てたミラージュたちと共に最初からプレイすることが可能です。
引き継がれる要素は、ラァンとレェンのレベルとパラメーター、レベルとSPそのままの所持ミラージュ(200体まで)、ミラストーンやアイテム、ミラージュ図鑑、キャラクター図鑑(一部のみ)、シアターモードの解放状態です。また、"つづきのはじめから"で物語を開始すると、新たに”てきよけのミラストーン”を序盤から手に入れられるほか、難易度"ナイトメア級"が選択可能になり、クリア後のプレイヤーでも手応えのあるモブバトルやミラージュ化を楽しむことができます。
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その他追加・変更要素
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通常のストーリーをプレイしただけでも、目玉の追加要素以外にも『WOFF』と比べプレイしやすくなっていた点がいくつかありました。まずは、多くのプレイヤーが序盤のレベル上げでお世話になるネブラの洞窟にて、イフチー、ブリザ、サンダが以前より頻繁にエンカウントするようになっていました。
『WOFF』ではスピードが遅く、使いどころに少し困っていた『FF10』の召喚獣的操作方法のEXミラージュは、『マキシマ』ではスピード&ステータスがアップ。リフレクではじかれていた魔法「アルテマ」も、『マキシマ』ではリフレクを貫通する、他ナンバリングの「FF」シリーズと同じ仕様になっていました。
また、個人的に難しいと感じていたミニゲーム”砂海戦”のクリア条件が『WOFF』より優しくなっており、マディンの記憶が入手しやすくなっていたのはありがたい変更でした。もっと細かい所にまで言及すると、ミラージュ・オメガのアビリティ“メルトダウン”に毎ターンHP&AP回復効果が追加されていて、『FF5』の強キャラっぷりを発揮していたのも嬉しい!
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歴代「FF」ファンはもちろん、今まで「FF」シリーズに触れたことがないプレイヤーもより楽しく遊べる改良点が加えられた『マキシマ』。この機会に是非、触れてみてはいかがでしょうか。