■『エースコンバット04 シャッタードスカイ』―ユージア大陸全土が戦地となった
ユリシーズ落着後2000年4月には、被害が残るエルジア共和国に殺到する難民をこれ以上受け入れることが出来ないため、ビザ発給要件の引き締めを発表します。これは、ユージア大陸の各国が100万人規模に膨れ上がる難民達をエルジア1国へ押しつけた結果であり、難民受け入れ拒否の発表によってエルジアとユージア各国との間に亀裂が走りました。
それらの対立が起こるなか2003年には、エルジアはサンサルバシオンへ侵攻し、空爆と3日間の陸戦のあと首都を占領。さらに「ストーンヘンジ」も接収してしまいます。エルジアの侵攻に対し、ユージア大陸の各国は、16カ国が参加し、エルジア軍にも匹敵するといわれる集団的防衛機構ISAF(Independent States allied Force:独立国家連合軍)を組織。エルジアとの全面対決に入ります。
「ストーンヘンジ」を手に入れたエルジアは、早速軍事に転用し長距離の対空砲として大陸の空を支配するに至ります。ISAFが東へと撤退を繰り返すなか、東部の主要都市ロスカナスにてストーンヘンジ攻撃作戦を実行するも(F-15E 12機、F-15C 12機)、5機の戦闘機隊に迎撃され失敗。ロスカナス陥落を経てISAF総司令部は大陸放棄を決定し、島国のノースポイントへと撤退します。
エルジア軍が侵攻を始めてから1年。ユージア大陸全土をほぼ占領下におくも、先のベルカ戦争以上の長期戦となってしまいました。エルジアはノースポイントを屈服させるべく爆撃機部隊を組織し、対するISAFは残存戦力を再編成して対抗します。プレイヤーことメビウス1が参加するのは2004年9月19日の爆撃機迎撃任務です。
この爆撃部隊迎撃を機に、リグリー飛行場への爆撃機破壊、シェズナ山山頂のレーダー施設破壊による残存部隊の撤退をメビウス1が支援します。次にエルジア海軍のエイギル艦隊壊滅のため、補給の航空路への襲撃や海上石油コンビナートと備蓄施設を破壊し黄色中隊と初めて接触。補給/燃料路を絶ったことでコンベース港にいる敵艦隊を襲撃し壊滅させ、ノースポイント侵攻を阻止します。
メビウス1は続いて、エルジアの軍需生産能力とISAFの上陸作戦から敵の目をそらすため太陽光発電所を襲撃。同年12月31日には、コモナ諸島で大陸での作戦支援のための偵察衛星を打ち上げます。2005年1月24日にISAFの反攻作戦となる「バンカーショット作戦」を実行し、大陸南部から徐々に勢力圏を回復。続けてイスタス要塞を攻略し、「ストーンヘンジ」を開発した技術者の亡命を手助けします。
亡命した技術者の情報から「ストーンヘンジ」の弱点を手に入れ、少数の航空機を用いて4月2日に破壊作戦を実行。そして「ストーンヘンジ」の破壊に成功すると共に黄色中隊の1機を撃墜し、空のパワーバランスが大きく変化しました。
ISAFも西のエルジア首都ファーバンティを目指す傍ら、大陸東側も解放していきます。途中で偵察機が持ち帰った情報からエルジアの最終兵器「メガリス」を入手します。
続けて6月18日に北部でもISAFは上陸作戦を実行し成功。この成功からサンサルバシオンへの解放作戦を経て、西部方面ではエルジアの目と鼻の先ランバート山脈とアンバー山脈に挟まれた細長い平野<ウィスキー回廊>に差し迫り突破します。
2005年9月19日に行われたエルジア首都ファーバンティ陥落による降伏勧告が受諾され、2年も長らく続いたこのユージア大陸の戦争もようやく終戦を迎えます。ISAFの降伏文書受諾から数日後に、最終兵器メガリスが一部の若いエルジア将校によって占拠され、攻撃の手が及びそうになりましたが、メビウス中隊を組織し撃破に成功しました
この長い戦争の後エルジアは共和制から王国へと移行。「ストーンヘンジ」が破壊されたことにより軌道上のデブリ対策も進まなくなりますが、代わりに「アークバード」が引き継ぎました。大陸戦争の死傷者は「ユリシーズの災害」のも含めて2000万人以上にも及ぶと、2005年12月24日のワールドニュース「THE DAYS OF SHATTERED SKIES」は伝えています。
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