『エースコンバット7』世界の歴史解説―「ストレンジリアル」ってどんな世界?【年末年始特集】

フライトシューティング最新作『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン(ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN)』。ここでは、歴代シリーズで語られた「ストレンジリアル」世界の歴史を解説します。

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『エースコンバット7』世界の歴史解説―「ストレンジリアル」ってどんな世界?【年末年始特集】
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■『エースコンバット5』アーケードモード―「自由エルジア」と大陸戦争の戦後


先の大陸戦争から1年後の2006年、エルジアの空軍将校を中心とした残党軍が武装解除を拒否し、「FREE ERUSEA(自由エルジア)」と名乗ります。この勢力は、大陸に未だ残る残存勢力に徹底抗戦を呼びかけ旧軍事工廠を襲撃し兵器を強奪するまでに至ったため、ISAFは掃討作戦を実施し「メビウス1」が再び加勢します。



「カティーナ作戦」がいつ頃開始されたのかは描かれていませんが、2006年9月24日の時点で「メビウス1」は任務遂行中。この戦いの後に、自由エルジアの壊滅とエルジア無人戦闘機の開発データ入手が伝えられます。


さらに大陸戦争から3年後、2008年8月にオーシア連邦のハーリング大統領はオーシア連邦保有の大気機動宇宙機にてサミット「アークバード会議」と、諸問題解決を挙げる「アークバード宣言」を行います。大陸戦争がユージア大陸で繰り広げられているなか、オーシアとユークトバニアは大気機動宇宙機「アークバード」とマスドライバー基地を完成させ、「ストーンヘンジ」が破壊されたのと同じ時期に稼働を始めました。


この「アークバード会議」にはアネアと中央ユージア、オーシア、ユークトバニア、ベルーサ、ノルトランド、エルジア暫定自治政府代表が参加。2008年でも旧エルジア残存勢力と難民問題は解決されておらず、国際協力によって解決する意図があったようです。

他にもアークバードの目的としては、オーシアとユークトバニアによる「国際共同宇宙開発」計画と恒久的な宇宙ステーションの建設予定があり、2008年の時点で中央ユージアのベルーサが参画を示しています。

■『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』―オーシアとユークそれぞれの「ラーズグリーズ」


ユージア全土を巻き込んだ大陸戦争から5年後。2010年9月23日のランダース岬で、オーシアのサンド島ウォードッグ隊(プレイヤーは“ブレイズ”となる)と国籍不明機との間で戦闘が起こりました。


翌日の9月24日には国籍不明の偵察機を追いかけていた時に現れた護衛機と戦闘に突入。先の戦闘については伏せられ、3日後の9月27日にはユークトバニアが宣戦を布告しました。いわゆる環太平洋戦争(ベルカ事変)の始まりです。

開戦初日にユークトバニアは、空母ケストレルを中心としたオーシア第3艦隊が停泊するセント・ヒューレット軍港に攻撃を加えますが、辛うじて空母ケストレルは敵封鎖線の突破に成功。同日にもサンド島にも攻撃が及びます。


9月30日にオーシア第3艦隊は、イーグリン海峡に空母ヴァルチャーとバザード、そしてケルトレルの3隻が集結し内海で反撃勢力を構築しようとしますが、ユークの潜水空母シンファクシの散弾ミサイルによってヴァルチャーとバザードの2隻を損失してしまいます。

そのため、10月3日には弾道ミサイルに対抗出来るアークバードにレーザー兵器を搭載するため、オーシア大陸赤道にあるバゼット宇宙基地からSSTOを打ち上げます。翌日には、サンド島に上陸部隊の大編隊が接近してきました。


上陸時に散弾ミサイルの攻撃も加えられましたが、アークバードのレーザーによって迎撃。この戦いは上陸部隊の侵攻を撃退し、潜水空母シンファクシも撃沈することにも成功しました。この上陸作戦が失敗したことでユークトバニアの動きが数週間ほど停滞しました。


翌月の11月には、オーシアがユークトバニアへの上陸作戦「フットプリント作戦」を実行。数日後にはオーシア首都オーレッドでユークトバニアによる化学兵器テロと、近くのアピート国際空港で航空攻撃が同時にされるも鎮圧されます。この間にもユークトバニア首都ジーニグラードへ進撃する一大攻勢を準備し、北のラーズグリーズ海峡にいる潜水空母リムファクシを撃沈します。


首都ジーニグラードへと進軍するなか、捕虜収容所を発見し救出を実行。続けて、オーシア陸軍はジラーチ砂漠で敵と主力決戦を行う「デザート・アロー作戦」と「デザート・ブリッツ作戦」が行われました。11月末には、オーシア南海岸ノヴェンバー市で平和式典が開催。12月に入るとクルイーク要塞を攻略し、ユーク首都攻略への足かがりを築きます。



ベルカ戦争のように短いスパンで戦況が変化していきましたが、ここに来てサンド島のウォードッグ隊にスパイ容疑がかかり、最終的に撃墜されてしまいます(パイロットは脱出)。

その後は、ベルカに幽閉されたオーシア大統領の救出を機に、サンド島の4機は大統領直属航空戦隊「ラーズグリーズ隊」へと密かに改編。ユークに持ち込まれた核兵器を無力化し、核を搭載したアークバードを撃破、そしてユークトバニア大統領ニカノール首相を救出します。

空母ケストレル

12月29日にはユークトバニア艦隊との海戦が起こり、12月30日に空母ケルトレルが撃沈。SOLGからの攻撃を食い止めるため、オーシア連邦ノースオーシア州(ノースオーシア・グランダーI.G.が居を構える)のトンネル内に位置するSOLG制御装置を破壊。12月31日に、オーシア首都オーレッドに落下してくるSOLGをラーズグリーズ隊が破壊し、終戦を迎えます。


この戦争(事変)の後、「ラーズグリーズ隊」の存在は公にされずに時が過ぎ去り、2013年オーシア議会でベルカ事変に関する全報告を2020年に公開すると表明しています。環太平洋戦争は約3ヶ月と、先の大陸戦争より短期間で終戦を迎えましたが、期間としてはベルカ戦争と同じぐらいのものとなりました。

2期目を務めたビンセント・ハーリング大統領

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《G.Suzuki》

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