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スーパーファミコンやメガドライブ、PCエンジンなどが1988~1990年にかけて登場し、多くのゲームファンを魅了。ゲーム市場が大いに盛り上がりました。
そんな市場に颯爽と切り込んだ「プレイステーション」は、1994年12月3日に発売した直後から高い注目を集めます。同日に『リッジレーサー』や『A列車で行こう4 EVOLUTION』、『クライムクラッカーズ』などが登場し、12月16日には『KING'S FIELD』もリリース。1995年には『鉄拳』、『エースコンバット』、『ときめきメモリアル~forever with you~』、『幻想水滸伝』など、今も語り継がれる作品が続々と現れました。
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その後も勢いは衰えることなく様々な名作が誕生し、ユーザーの記憶に残る名機として活躍。そんなプレイステーションが、装いも新たに「プレイステーション クラシック」となり、2018年12月3日に発売されました。
「プレイステーション クラシック」に収録されているタイトルは、いずれも時代を駆け抜けたものばかり。プレイステーションソフト全体から20本を厳選するのは至難の技ですが、当時を代表するタイトルがしっかりと選ばれたラインナップになっています。。
■「プレイステーション クラシック」収録タイトル
・『アークザラッド』
・『アークザラッドII』
・『ARMORED CORE』
・『R4 RIDGE RACER TYPE 4』
・『I.Q Intelligent Qube』
・『GRADIUS外伝』
・『XI [sai]』
・『サガ フロンティア』
・『Gダライアス』
・『JumpingFlash! アロハ男爵ファンキー大作戦の巻』
・『スーパーパズルファイターIIX』
・『鉄拳3』
・『闘神伝』
・『バイオハザード ディレクターズカット』
・『パラサイト・イヴ』
・『ファイナルファンタジーVII インターナショナル』
・『ミスタードリラー』
・『女神異聞録ペルソナ』
・『METAL GEAR SOLID』
・『ワイルドアームズ』
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しかし、数多くの作品が登場したため、万人が納得できる20本を厳選するのはまず不可能。ユーザーの数だけ、この20本の内訳は異なるに違いありません。むしろ、最大公約数的な視点では決して選ばれないだろうタイトルにこそ、強い思い入れを寄せるユーザーも多いのでは。かくいう筆者も、そんなゲームファンのひとりです。
意見としては少数かもしれない。けれど、自分にとっては光り輝くタイトルがある。それはきっと、誰もが思うことでしょう。筆者が石油王だったら「俺が選んだプレイステーション クラシック」を作るのに! しかし現実は容赦ないので、せめて「俺クラシック」(略称)の収録作を紹介する形で、ささやかながらも各作品にスポットライトを当てさせていただきました。皆さんに共感してもらえるか、はたまたポカーンとさせてしまうか。独断で選んだ20本、とくとご覧あれ!
ちなみに、読者が希望する「プレイステーション クラシック」収録タイトルについて、昨年9月にアンケートを実施しました。どの作品に注読者の目が集まったのか、そちらも合わせてチェックしてみてください。
■読者が選んだ「プレイステーション クラシック」に収録して欲しいタイトルはこれ! PS時代の代表作や名作がズラリ、入手困難なRPGも【読者アンケート】
https://www.inside-games.jp/article/2018/09/26/117671.html
◆まずはアクションRPGから!
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何と言っても『デュープリズム』! 見た目の可愛らしさで取っつきやすく、また物語の中でキャラクターが実にイキイキしており、操作しているだけでも楽しかったことを覚えています。ミント様のキックは、いつでも切れ味満点。主人公ごとに異なる物語を味わえたのも好印象でした。
筆者の「死にゲー」初体験とも言えるのが、『キングスフィールドII』でした。スタート直後に何気なく後ろに進むと溺れ、敵に見つかるとあっさりと死に、最初の回復ポイントを泣きながらようやく確保し、初めて見かけた人らしい相手に喜んで近づいたら惨殺。ほかにも、トロッコのレールの上を歩けると思い込んで落下死など、数々のシーンを思い出すことができます。主に死亡した時の。
一般的なアクションRPGとは異なりますが(ジャンルはロールプレイング・アドベンチャー)、タイミングを見極める緊張感溢れる戦闘や、武器・防具の重要性が忘れられない『ベイグランドストーリー』も、個人的に思い入れが強い作品です。「もっとも優れた麻薬だからな、“愛”という名の信仰は」という台詞は、今も記憶に残るほど。
◆RPGは、本数が多すぎて選びきれない! なんとか6本に絞ってみた
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「どAHOー!」と叫んでいた新着画像を雑誌で見た時に「コレはいい!」と瞬間的に惚れてしまった『マール王国の人形姫』。ミュージカルなノリも無性に楽しく、またキャラクターの魅力も相まって、期待を裏切らない出来映えの製品版に改めて惚れ直しました。もちろん、続編の『リトルプリンセス』も遊びましたし、『+1』版も購入しました。
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“衝撃度”で言えば、これを上回るプレステ作品はなかなかない『リンダキューブアゲイン』。元はPCエンジンのSUPER CD-ROMソフトでしたが、この作品を知った時には既に入手が困難だったので、プレステ版の発売はまさに渡りに船。「今時メシをうまそうに食う女(=ヒロイン)」との旅は、想像を上回る刺激に満ちたひとときでした。ショッキングなシーンもあるので、これから遊ぶ方はご注意を。
オリジナル版はスーパーファミコンソフトですが、プレステ版ではガーディアンの付け替えが出来たり、ダッシュ移動やどこでも中断セーブが可能になったりなど、遊びやすさが向上した『真・女神転生 IF…』も押さえていきたいところ。『真・女神転生』関連作で女性主人公が選べるのは、当時嬉しかったですね。
こちらも原点はファミコンですが、プレステ版の印象も色濃い『ドラゴンクエストIV』。ファミコン版で既にクリア済みでしたが、エンディングのその後について語られていると聞いては、遊ばないわけにはいきません。「こういう可能性もあるんだな」と考えることができたのは、収穫だったと思います。
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セガサターン版からパワーアップした『わくぷよダンジョン決定版』も、個人的に嬉しいタイトルのひとつ。『ぷよぷよ』もいいゲームですが、いかんせんパズルが苦手なのと、『魔導物語』シリーズが好きだったので、『わくぷよダンジョン決定版』の方向性は願ったり叶ったりでした。アルルなどのキャラクターでローグライクRPGが楽しめる、貴重な一作です。
ここまで移植作などが続いてしまったので、RPG枠の最後はプレステだからこそという作品をピックアップ。北欧神話をモチーフとした重厚な世界観や、神々と人の間で揺れ動く物語展開など、没入感の高さで魅了された『ヴァルキリープロファイル』を外すことはできません。詩帆の「与えることに疲れ、与えられることを望む私は、さもしい女でしょうか」など、印象深い台詞も多数。個人的に、もう一度遊びたいソフトでもあります。
◆シミュレーションRPGやアクション、シューティングからも!
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一時期、伝記モノにハマっていた影響もあり、『東京魔人学園剣風帖』にはかなり熱を上げました。伝記で異能でジュブナイル、成長と戦略、そして恋愛と、ときめく要素が満載過ぎてお腹一杯! でもまた食べたい! そんな幸せなひとときを、クリアするまで堪能し尽くしました。実質的にエンディングが増える『東京魔人學園朧綺譚』も欠かせないので、両方がセットになった『東京魔人學園剣風帖繪巻』を推させていただきます。実際に遊ぶ時には、それぞれを単独で手に入れても問題ないのでご安心を!
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シミュレーションRPGならば、『サモンナイト』も押さえておきたいところ。原点となる無印もよし、一気に広がりを見せる『サモンナイト2』もよしです。無印は、異世界モノと見て楽しむもアリですし、集中して遊べばクリアまでそう長くはないので、育てるユニットを変えて何度も楽しむといった遊び方も。『サモンナイト2』は、仲間になるメンバーも多種多彩で、物語もボリュームアップ。腰を据えてじっくり楽しませていただきました。
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発売後の評判や口コミで徐々に知名度を上げ、一時期はプレミア価格となって入手困難だったこともある『高機動幻想ガンパレード・マーチ』。重厚な設定や緊迫した状況を巧みに織り込みながら、少年少女のジュブナイル成分もたっぷりと味わわせてくれる名作です。力及ばず散っていく学友、空席が増えていく部署。そして絶望的な戦いへ。ベストエンドもいいものですが、Bエンドに向かう過酷な空気もたまりません。
シューティングも悩むジャンルですが、プレステならではという点も含めて、『アインハンダー』を推します。洗練されたビジュアルも魅力的ですが、絶望的な状況に陥った終盤を経て、たった一機で立ち向かう最終ステージ。この展開を初めて目の当たりにした時、一気に血が滾って興奮しきりでした。あの興奮は記憶と結びつき、今も思い出として刻まれています。
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アクションも激戦ですが、今も忘れられない名作『風のクロノア』を。操作そのものはシンプルなのに、動かしているだけでも楽しく、多彩なボス戦は驚きと興奮の連続。コントローラーを握る手に、ついつい力が入ってしまいます。そして、プレイヤーの心に突き刺さるエンディング…あの切なさは、プレイした人だけの特権でしょう。
◆プレステは恋愛も教えてくれた!? 続編を待ち続ける推理ADVの名作も
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反射神経を要するゲームも楽しいのですが、魅力的なキャラクターや先が気になる物語をじっくり向き合うADVもいいものです。一口にADVと言っても方向性は様々ですが、美少女たちとの甘酸っぱいひとときを味わえる恋愛系から攻めたいと思います。
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このジャンル、まずは『To Heart』から。元々は成年向けのPCゲームでしたが、プレイステーション版の制作に当たってシナリオに大きく手が入り、原作版をプレイしたユーザーにとっても非常に刺激的な作品でした。ヒロインのひとり「マルチ」の人気ぶりも凄まじく、後に影響を与えたほど。それでも筆者はあかり推し! しかし琴音と芹香も外せません。
続いては、平安から現代まで千年に渡る輪廻転生の流浪を紡ぐ『久遠の絆』。作中の時間経過も膨大ですが、実際のプレイ時間もかなりボリューミーでした。しかし、複数の時代と物語を描くため、プレイ中の緩急もバッチリ。中だるみや失速など見せることなく、儚くとも揺るぎない人々のドラマが胸に刻まれました。
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少年少女の淡いひとときを味わいたいなら、『どきどきポヤッチオ』が鉄板。彼らの夏休みにスローライフは似合わない! モンスターなんかいないけど、冒険はいつでも刺激的。でも、毎日のパン配達は忘れるな。お姉さんに怒られるぞ! お手伝いとボーイ・ミーツ・ガールが彩る輝かしい日々は、今も忘れがたし。
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推理系ADVからは、『クロス探偵物語』をピックアップ。軽い一面こそあれ、地に足のついた主人公が向き合う事件の数々は、いずれも歯ごたえのあるものばかり。時には意外な展開に発展する物語も。派手さこそありませんが、推理系ADVの正統派としての揺るぎなさは今も色褪せません。
余談になりますが、『クロス探偵物語』は続編が予定されており、予告映像も作られました。残念ながら製品化とはなりませんでしたが、「クラシックミニ スーパーファミコン」に『スターフォックス2』が収録されたように、『クロス探偵物語2』も収録して欲しい! 「プレステ クラシック2」が出るならば、その機会に是非お願いしたいところです。
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そしてトリを飾るのは、噂という形で日常に潜み、踏み込みすぎれば飲み込まれる「闇」を感じられるADVの傑作『夕闇通り探検隊』です。サプライズ系のホラーではなく、想像力をかきたてる恐ろしさは、筆舌に尽くしがたい圧力を感じることもしばしば。それでいて、主人公3人が生きる現実はどこまでもリアルで、そのふたつの世界が重なる一瞬を鮮烈に描き出しています。3人の微妙な関係性も、本作の物語に深みを与えてくれ、ジュブナイル系ADVとしても忘れがたい一作です。
筆者にとっても「俺クラシック」、いかがでしたでしょうか。「プレステ クラシック」収録タイトルと比べると知名度では一歩譲るものの、面白さの点では決して引けは取らないと感じているものばかりです。ですが、「あれが入ってないとか、分かってない!」と思った読者も多いのでは。その熱い想いはぜひ、SNSなどでお披露目してください。皆様の「俺クラシック」、楽しみにしています!
「俺クラシック」は以上です! ・・・が、物足りないと思った方は、この先へどうぞ・・・。