今回プレイするのは、任天堂が贈るスイッチ向けソフト『ファイアーエムブレム 風花雪月』。本作は、言わずとしれたターンベース型シミュレーションRPGシリーズの最新作です。このシリーズ、来年の2020年で30周年を迎えるんですね。
僕は、『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』を小学生の頃にプレイして大ファンになりました。バトル中に死亡したキャラは復活出来ないという戦場の儚さを感じる所が大好きです。
近年のシリーズでは、ノーマル・ハードの難易度に加え、死亡した仲間がロストしないカジュアルモードが搭載されており、本作でもそれは健在です。

でも難易度はハードではなくノーマル……!
偉そうな事を言ってても僕はゲーム下手……
金鹿組のえこ贔屓教師・輝和先生…爆誕!

3つの勢力が統治するフォドラ。物語はこの地から始まる。
主人公は父親が率いる傭兵団に身をおいていたが、ある時、士官学校の生徒を盗賊から助けた事がきっかけで、ガルグ=マク大修道院の教師として働く事になった。

主人公は男女から選択可能。どちらも美形で、乙女ゲーのキャラのようにキラキラだ。
僕は、物語の主人公に感情移入したいタイプなので男性を選択した。

しかし、キラキラさせてもこの違いである。
感情移入とは……

士官学校の生徒たちもみな美男美女で、間違っても現実の僕が入学出来る学校ではない……
学校にたどり着き、3つの中から自分が受け持つ学級を選択する。どの学級の生徒もタイプは違えど美男美女揃いで……

ん?

一人だけ異質な筋肉キャラが居る!
僕は、大勢のキャラから選んで育てるタイプのゲームでは、中年やマッチョを選びたくなるのだ。『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』ではアーダンというイカツいおっさん顔のキャラが一番のお気に入りだった。

人気は無さそうだけど僕は大好きだ!君を我が軍のエースにしてやるからな!
学校散策!アドベンチャーパート!

本作ではアドベンチャーパートにも力が入っており、学校内を自由に散策出来る。

区域ごとにファストトラベルも出来る親切設計だ。
学校内には、受け持ちの生徒以外にも沢山の生徒や教師がおり、会話イベントが発生する。

それに学校内の池では釣りのミニゲームが遊べる。

そして食堂では、生徒と一緒に料理をして親睦を深め、また釣った魚を調理して生徒と一緒に仲良く食事も出来るのだ。
アドベンチャーパートだけでも一本のゲームとして遊べそうなボリューム……!

嬉しい悲鳴……!
バトルに連れて行けるキャラは基本的に自分の学級の生徒だけなのだが、選ばなかった学級の生徒もスカウト可能なのだ。
スカウトするには対象が望む技能を習得している必要があるので、お気に入りの子を見つけたら、その子をスカウトする為だけに主人公を育成するのも良いかもしれない。

君だけのハーレム軍団を作るのだ!

ちなみにスカウト出来るのは生徒だけではないので、僕は中年・マッチョ軍団を作るぜ!
ラファエルくんをエリート教育!

冒頭でも触れたが、僕は美男美女郡の中に現れた異質なマッチョキャラ・ラファエル君を推している。

当初はただのとぼけた腹減りキャラくらいに思っていたのだが、一人称が「オデ」で天然っぽい感じなのに、異常なまでの筋肉ガチ勢で非常に良いキャラをしているのだ。

授業では任意のキャラを選んで個別指導を行えるのだが……

ラファエル君を露骨に贔屓して育成する。

キャラと親睦を深めるお茶会ではラファエル君を誘いまくる。

勿論ラファエル君以外のキャラも誘えるので安心してくれ!(当たり前だ)
会話イベントに成功すると、色んなアングルから対象を眺められるご褒美モードのようなものが発動する。ちなみにこのドロテアちゃんが、女性の中で一番好きなキャラだ!可愛い!
戦略性高いバトルで大活躍!僕のラファエル!

プレイヤーは、ストーリー進行に関わるバトルや、学校内で依頼されたクエストバトルを行う事になる。
バトルは、シンプルなターンベース型ゆえに戦略性がある。ユニットには、様々な武器種や兵種があり、相手によって強い弱いという相性があるので、敵の情報をしっかり確認しなければならない。

また、各ユニットごとに騎士団を率いられる。騎士団は特殊な能力を持っており、敵の移動を封じたり、複数の敵を攻撃するなど、様々な局面で役に立つのだ。

そんな過保護なまでの贔屓の甲斐あって、他の生徒のレベルが10台の時に、ラファエル君だけレベル30という育ちっぷり。

他の生徒より、主人公の輝和より、誰よりも早く最上級職になるラファエル君……光り輝いているぜ……!
本作は2部構成になっており、1部終了時点で24時間プレイしていました。隅から隅までじっくりプレイしていたわけではないのにこのボリューム、凄いです。散策パートや授業はスキップやオート機能があるので、その辺が面倒くさい人はガンガンスキップしても良いと思います。
『ファイアーエムブレム 覚醒』辺りからギャルゲー・乙女ゲーっぽくなってきたな~という印象があり、その要素は本作も引き継いでいるように思います。それを苦手に感じて「シリーズずっとプレイしてきたけど『覚醒』で脱落しちゃった」という人が僕の周りにも確かにいるのですが、『ファイアーエムブレム』らしさはしっかりと引き継いでいるので、是非プレイしてみてください。
個人的にここ数年でプレイしたシミュレーションRPGで一番ハマりました。皆さんもラファエル君の勇姿を見届けてください!
『ファイアーエムブレム 風花雪月』は、ニンテンドースイッチを対象に発売中です。
吉田輝和のプロフィール:19年にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。