『ドラクエVIII 空と海と大地と呪われし姫君』本日11月27日で15周年! 最新作にも繋がる変革に挑んだ名作に迫る─「父と一緒に」「人生で初のRPG」など読者の声は400超え

PS2ソフト『ドラクエVIII 空と海と大地と呪われし姫君』が本日で15周年を迎えました。シリーズの中でも大きな転換期のひとつとなった本作は、多くのユーザーに愛される名作に。当時のプレイ体験を綴る生の声と共に、本作を振り返ってみましょう。

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『ドラクエVIII 空と海と大地と呪われし姫君』本日11月27日で15周年! 最新作にも繋がる変革に挑んだ名作に迫る─「父と一緒に」「人生で初のRPG」など読者の声は400超え
『ドラクエVIII 空と海と大地と呪われし姫君』本日11月27日で15周年! 最新作にも繋がる変革に挑んだ名作に迫る─「父と一緒に」「人生で初のRPG」など読者の声は400超え 全 10 枚 拡大写真

パソコンがまだマイコンと呼ばれていた頃から「RPG」は存在しており、伝説的な作品がいくつも登場しました。

そして、誰でも気軽に様々なゲームが楽しめるハード「ファミリーコンピュータ」の大ヒットで、プレイ環境は一気に拡大。その勢いに伴い、RPGを楽しむ裾野も広がりを見せました。

そんなRPG黎明期に登場した『ドラゴンクエスト』は、多くの少年少女の心を掴み、『II』『III』とナンバリングタイトルも次々にヒット。『ドラクエ』シリーズの人気を不動のものとし、今現在でもゲーム市場の最先端を走り続けています。


『ドラクエ』が歩んだ歴史の中で、大きな変革を迎えたタイミングはいくつもありましたが、そのひとつに数えられるのが、PS2ソフト『ドラクエVIII 空と海と大地と呪われし姫君』(以下、ドラクエVIII)です。

本シリーズの歴史に名を刻む『ドラクエVIII』が、どのような変革に踏み出したのか。その挑戦や魅力について、発売からちょうど15周年を迎えたこの日を祝い、振り返ってみたいと思います。

◆最新作に繋がる変革を選んだ『ドラクエVIII』─あのシステムも、本作から始まった!



初代の『ドラクエ』から『ドラクエVI』までは、すべてファミコンとスーパーファミコン向けに登場。そのハード性能を踏まえ、主人公に敵モンスター、そしてフィールドやダンジョンも、すべてドット絵で表現されています。

シリーズ初のプレイステーションソフトとなった『ドラクエVII』では、3D描写を交えたビジュアル表現を実現。本シリーズのビジュアルが新たな扉を開く気配を見せましたが、そこから更に大きな変革に踏み切ったのは『ドラクエVIII』でした。

本作では、主人公を始めとするパーティメンバーや冒険の舞台となるフィールド、町にダンジョンなど、その全てを3Dで表現。また、これまでキャラクターをデフォルメで表現していましたが、本作ではデザイン画で描かれた等身をそのまま再現し、イメージボードとゲームの世界が限りなく近づきました。

全てを立体的に表現しただけでなく、キャラクター陣を含めた世界全体が、『ドラクエ』というイメージそのままの形で描かれており、『ドラクエ』シリーズが新たな1歩を踏み出した実感を覚えた方も多いことでしょう。それまではプレイヤーの頭の中にしかなかった『ドラクエ』のリアルな世界が、『ドラクエVIII』によってブラウン管の中に生まれたのです。


もちろん、ただ頭身がデザイン通りになっただけではありません。例えば、ダンジョンを探索する時にはその手に松明を持つなど、キャラクターのアクションも豊かに用意。特に戦闘シーンでは、各キャラの性格や武器を活かしたモーションを数多く見ることができ、没入感をより高めてくれました。

“ドラクエの世界”をリアルに描く方向性は、その後のシリーズに影響を与え、ナンバリング最新作『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』にも、その表現は継承されています。もちろん、描かれる世界はより美しく、演出面もパワーアップしていますが、『ドラクエVIII』がもたらした変革が原点と言えるでしょう。


また、『ドラクエVIII』の変革は、グラフィック面だけではありません。複数のアイテムを合成し、新たなアイテムを生み出す「錬金釜」や、戦闘に新たな駆け引きをもたらした「テンションシステム」なども、『ドラクエVIII』が初出。これらの要素も最新作に受け継がれ、「ふしぎな鍛冶」や「ゾーン」といった新たな形を取って登場しています。

ナンバリング作となれば、ファンの期待を裏切らないよう、保守的になってしまう場合も少なくありません。ですが『ドラクエVIII』は、新たなゲーム要素だけでなく、ビジュアルの変革という大きな挑戦に臨みました。その結果、最新作にも繋がる道筋を『ドラクエ』にもたらすことに成功。勇気ある1歩が、未来の名作を力強く後押ししたのでしょう。

そして、変革すると同時に「やっぱり『ドラクエ』」という期待にも応えたことが、何よりも素晴らしい偉業だったのだと、個人的に感じています。

そんな『ドラクエVIII』の魅力はまだまだ語り切れませんが、興味が湧いた方はぜひ、今からでも遊んでみてください。また、既にプレイ済みの方も、今一度あの刺激ある世界を味わってみてはいかがでしょうか。

◆『ドラクエVIII』を今遊ぶなら? お手軽派から追加要素が気になる人まで、プレイ環境をご紹介



『ドラクエVIII』はPS2ソフトなので、今遊ぶにはハード的に難しい面があります。ですが、『ドラクエ』シリーズはオリジナル版以外でも遊ぶ選択肢が多めで、本作も例外ではありません。

まずは、『ドラクエVIII』のiOS/Android版がリリースされています。操作方法などはスマートデバイス向けに最適化されているので、片手でのプレイも可能。「AUTO」ボタンを使えば、広大なフィールド移動の手間を抑制できますし、AIに任せれば戦闘もサクサクです。


そして選択肢はもうひとつあり、2015年8月27日に3DS版『ドラクエVIII』が発売されました。こちらは、「全イベントがボイス対応(しかもナンバリングタイトル初)」「ゲルダとモリーも仲間に加わる」「新たなシナリオが追加」など、様々な新要素が盛り込まれています。

いずれも携帯して遊べるので、場所を選ばず『ドラクエVIII』がプレイできます。手軽に遊びたい方はスマホ版を、新要素が気になる人は3DS版がお勧めです。名作は、いつまで経っても色褪せないもの。その言葉を、『ドラクエVIII』で実感してみるのもお勧めです。



続いて、寄せられた読者の想いをお披露目! 時代を超え、『ドラクエVIII』は今も熱い!
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《臥待 弦》

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