映画やアニメで出てきたボードゲームを遊んでみよう!『世界のアソビ大全51』ならあのシーンをもっと深く楽しめるようになる

今回は『世界のアソビ大全51』を使って、アニメ・映画・ドラマのワンシーンに登場するボードゲームを特徴と共に紹介します!

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映画やアニメで出てきたボードゲームを遊んでみよう!『世界のアソビ大全51』ならあのシーンをもっと深く楽しめるようになる
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デジタル社会といえど、絶えない人気を誇る一大ゲームジャンルであるボードゲーム。昔から伝わるだけあり、洗練され万人にとって適度な難易度のルールを下地に、奥深い相手との駆け引きを楽しめるのがジャンル全体の主な特徴です。

それゆえにボードゲームは作品のアクセントとして、もしくはそれ自体が題材となってストーリーを色づける展開がよく見られます。今回は、ニンテンドースイッチ『世界のアソビ大全51』を使って、アニメ・映画・ドラマのワンシーンに登場するボードゲームを特徴とともに紹介します。

まずは日本でお馴染みの『花札(こいこい)』!



最初に紹介するのは、アニメ映画『サマーウォーズ』で物語で重要な鍵を握った『花札(こいこい)』です。作品で描かれた『花札』のシーンは観客に緊張感を与えるもので、特にヒロインから発せられる「こいこい」というセリフが印象的でした。この場面は「こいこい」のルールから来るスリルが緊張感を加速させているのです。


「こいこい」とは自分がアガリの役になった際、そのまま試合を終了させず次にアガリの役がでるまで試合を続行するという宣言です。この宣言のメリットは、アガリの役を増やして試合を終了できれば得られる点数が増えること。花札では一度に得た7点以上の場合、その点数は2倍されるというルールがあるので、「こいこい」をして7点以上になれば一気に高得点を得られます。

もちろん、このルールにはデメリットがあります。それは自分よりも早く相手がアガリの役をそろえた場合、相手の得点が2倍になること。この時、相手が7点以上であがった場合はさらに2倍になり、4倍にまで倍率が増えてしまいます。

映画におけるシーンでは、絶望的な点数さを覆すため、ヒロインはこのリスキーな「こいこい」を繰り返し状況を打開していきました。「こいこい」のルールを踏まえて観ると、一度でも失敗すれば次がない中で、「こいこい」を繰り返す緊張感をより味わえること間違いなしです。

最近また盛り上がりを見せている、麻雀!



3~4人で牌を取り合って手持ちの牌を役と呼ばれる並びにすることを目指す、多くの人が名前は知っているゲーム『麻雀』。最近は楠栞桜さんをはじめとしたVtuberの方々が配信で行うことも多く、知名度に拍車が掛かっています。

このゲームを題材とした映像作品といえば、アニメ『咲-Saki-』を思い浮かべる方が多いことでしょう。この作品は有名かつこの作品から『麻雀』を始めた方も多くいらっしゃるので、説明は不要かもしれません。まだ視聴されていない方には、麻雀経験の有無を問わずにおすすめできるので紹介しておきます。

『咲-Saki-』では超能力を用いて麻雀を遊んでおり、作品を代表する役のひとつといえば「嶺上開花」です。『咲-Saki-』必殺技として用いられるこの役ですが、実際目指すと中々出てくれません。初心者の方は『咲-Saki-』を観た後に、嶺上開花に限らず『咲-Saki-』で出てきた役を再現することを目標に『アソビ大全』を遊ばれてみるのをおすすめします。

海外で人気の駒遊び、『チェッカー』!



『チェッカー』は、アメリカやイギリスで人気の相手の駒を取り合うゲームです。『ドラフツ』とも呼ばれる、この競技では斜めにのみ進める駒を使って、相手の駒を全てとるか相手が駒を動かせない状態にすることを目指します。

日本ではあまり見かけませんが、世界的に一般的な遊びというだけあり、多くの映像作品で見かけるこのゲーム。テレビアニメ『Toy Story Treats』や、ドラマ『スーパーナチュラル』に登場しています。

なかでも、『Toy Story Treats』でウッディがチェッカーをする話では、チェッカーのルールとキャラクターの性格が上手く描かれています。ちなみに『Toy Story Treats』でウッディは、毎回対戦相手に一度に複数枚の駒を取られて敗北します。この複数枚の駒を一度に取れるというのが『チェッカー』のルールで特徴的な部分であり、頼りになるけれど詰めの甘いウッディというキャラクターをよく表した良い場面です。

西洋式のすごろく『バックギャモン』!



すごろくと聞くと、サイコロで出た目に従って自分の駒を絵の上で動かしゴールを目指す、という絵すごろくを思い浮かべる方が多いと思います。『バックギャモン』は西洋で一般的なすごろくですが、私たちが慣れ親しんだ絵すごろくとは異なり、盤すごろくと呼ばれるゲームです。

イメージとしては陣取りゲームです。お互いに自分のスタート位置が対戦相手のゴールとなっており、盤面を自分の駒で占領して相手の動きを妨害しつつ、ゴールを目指します。西洋では世界大会があるほどの人気を誇り、アメリカの人気ドラマ『LOST』にも登場しました。

ドラマの中で『バックギャモン』は楽しい遊びとして描かれている訳ではなく、とあるキャラクターが試合を断られる場面でのみ登場します。試合を断られた理由はこのゲームが面白くないからでは決してないので、是非プレイしてみてください。

必ず勝敗のつくゲーム、『ヘックス』!



駒を一定数並べることを目指すゲームは、古今東西さまざまな種類があります。その中のひとつがこのヘックスです。菱形の盤面に並んだ六角形のマス目を取り合って、向かい合った辺をつなげることを目指すゲームです。駒を並べるゲームでは、決まった個数をつなげるという目標が多い中、向かい合った辺をつなげようとするというのはこのゲームを象徴するルールです。

しかし、このゲームで最も特徴的なのは、どう遊んでも引き分けが存在しないことでしょう。これはゲームの発案者のひとりである数学者ジョン・ナッシュ自身によって証明されていることで、必ず白黒つくゲームと言えます。

このゲームが出てくる映像作品といえば、映画『ビューティフル・マインド』は絶対に外せません。映画の主人公はゲーム発案者であるジョン・ナッシュ。ゲーム理論の発見から後の闘病生活までが描かれており、まだ特別な駒や盤面がない、碁を用いていた初期の『ヘックス』が見られます。『ビューティフル・マインド』を鑑賞後、映画の余韻に浸りながら『ヘックス』をプレイしてみてはいかがでしょうか。


ニンテンドースイッチ『世界のアソビ大全51』の中でも、映像作品に出てくるゲームに注目して紹介してきました。ボードゲームにはルールによってそれぞれ特徴があります。引き分けの有無、プレイスタイルに性格が反映されやすさ、プレイにかかる時間といったさまざまな特徴は、映像作品で何かの暗喩やキャラクターの性格を表す要素として登場します。

この表現を演出家の想定どおりに受け取るために必要になるのが、ボードゲームのルールとプレイ経験です。ここで紹介しきれなかったボードゲームが登場する映像作品は多くあるので、よく知らないボードゲームが出てきたという経験がある方も多いかと思います。この機会にルールを理解し遊んだうえで、改めてアニメや映画を観てはいかがでしょうか、今までとは違った印象を抱くかも知れません。

《Takumi》

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