サ終ゲームへの熱い想い…知る人ぞ知る『Wizardry~戦乱の魔塔~』の魅力とは

サービス終了したゲーム『Wizardry~戦乱の魔塔~』に思いを馳せたら、またやりたくなってしまいました。

任天堂 Nintendo Switch
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スマートフォンが普及して、随分と時間が経ちました。いわゆる「スマホゲー」には、長く続いているタイトルもあれば、残念ながら終了してしまったタイトルもあります。今回はそんな「残念ながら終了してしまったタイトル」の中でも、筆者が思い入れのあるものについて語ってみます。

筆者が夢中になったタイトルは『Wizardry ~戦乱の魔塔~』です。2013年にバンダイナムコゲームス(現:バンダイナムコエンターテインメント)から配信されました。

何を隠そう、もともと『Wizardry』シリーズやダンジョンRPGが大好きな筆者。『世界樹の迷宮』や『エルミナージュ』シリーズなど、ダンジョンRPGは一通りプレイしているのではないかと思います。携帯電話ではガラケー時代に『エターナルラビリンス』というゲームをプレイしたこともありました。ただ、あまりにもマニアックなタイトルはプレイしていない可能性もありますが……。

『Wizardry』のスマホゲーが出る!と知った時から楽しみにしておりました。既に「外伝」として配信されているゲームもありましたが、それとはまた別、ということで……。

ゲームとしては『Wizardry』シリーズとは少し違い、スマートフォンでプレイしやすいように!

『Wizardry』といえばダンジョンRPG。キャラクターロストは当たり前、ダンジョンのマップは紙とペンを用意して自分で書く、ダンジョンにはテレポーターや落とし穴がある……というのがお馴染みですが、このゲームは塔をただひたすら登るのみ。1つのフロアの進捗度が100%になれば、その階はクリアとなり、どんどん上へ進んでいきます。テレポーターも落とし穴もありません。とっても優しい世界(笑)。

そんな感じでソーシャルゲームに近いこのタイトルは本家とはかなり違うゲームなのですが、『Wizardry』シリーズのテイスト、イラストがそこかしこに散りばめられており、なんとなくやっていくうちにハマっていったのです。今思えば、そんなにスマホゲームをプレイしない筆者にとって、最初にハマったスマホゲームかもしれません。課金もしました。

『Wizardry~戦乱の魔塔~』は、その名の通り魔塔「堕天の塔」をひたすら登っていくゲームです。背景には戦争を起こしているふたつの大きな勢力が存在し、この塔のどこかに戦争を終わらせる魔具が隠されている……というストーリーです。プレイヤーはどちらかの勢力に属すこととなり、冒険者を募って塔を登ることになります。

冒険者たちは、ヒューマンやドワーフなどのシリーズお馴染みの種族に、戦士、魔術師といったお馴染みの職業があてがわれています。種族には特徴があり、各々適した職業があるのです……が!筆者はノームが好きだったので、ノームで無理矢理パーティを構成していました。どの子もツノがとっても可愛い。ぽってりとしたツノの子が特にお気に入りでした。

まず、絵が良い。様々なイラストレーターの方が参加されておりますが、雰囲気が統一されており、違和感がないのです。これだけでも集めたくなる。筆者オススメのノームも、可愛い子ばかりでたまりませんでした。あ、もちろん男性ノームもいます。

筆者が特に可愛がっていた一人が「ぽってりツノ」が特徴のプリム。可愛いで溢れまくっています。彼女はSRですが配布キャラでもあったため、戦力としてはイマイチ。しかし可愛い要員として筆者はとても重宝していました。ノームのツノはキャラクターによって大きさや長さが違いましたが、筆者はこのほら貝のような「ぽってりツノ」が特に好きでした。

そして、音楽が良い。音楽は伊藤賢治氏が担当しており、この時点で間違いない。こちらもまたこのゲームの世界観にマッチするような、ファンタジー感溢れる音楽になっています。

アプリゲームでは珍しい「トレード」機能を使って、好きな冒険者を集めることも可能!

さらにアプリゲームでは珍しく、冒険者の交換「トレード」ができるのも本作の魅力でした。冒険者やアイテムをトレードに出し、欲しいもの(冒険者またはアイテム)を記載しておくと、交換してくれる人が現れるかもしれない、というもの。似たような機能として「ギフト」がありますが、SRの冒険者はギフトとして送れないというデメリットがありました。

課金しなくても十分にプレイ可能でしたが、筆者は可愛いノームちゃんのために課金しておりました。思い返せば、初めてスマホゲームに課金したのもこのゲームかもしれません。ツノかわいいよツノ。

なお、配信当初はひたすら塔を登るという『Wizardry』シリーズらしさの欠片もない本作(笑)ですが、運営中での大型アップデートで従来のシリーズのようなマップダンジョンが追加されました。また、武器や防具の装備もできるようになり、徐々に従来のシリーズに寄せていった……という印象です。ただ、全く新しい形の『Wizardry』として配信を開始したので、この辺りから少し迷走し始めた感もありました。


この記事を書くにあたり、色々と思い出していたらまたやってみたくなってきましたが『Wizardry ~戦乱の魔塔~』は残念ながら2017年にサービス終了。もう5年が経とうとしていることにやや衝撃を受ける筆者でした(笑)。そんな筆者は「また『Wizardry』の系譜を継ぐ作品がスマホゲームで出ないかなあ」と思うのでした。


《森野べぼ》

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