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『遊戯王 マスターデュエル』には、“イケメン”と呼ぶしかない素敵な風貌のキャラクターが多数収録されています。しかもその中には見た目だけでなく、性能面でも優れているカードがあるそう。今回はそんな頼もしくかっこいい「イケメン」カードを紹介していきましょう。
(1)イタリア文学の古典から飛び出してきた「彼岸の旅人 ダンテ」
「彼岸の旅人 ダンテ」は、主に「幻影騎士団」デッキのリリーフとして活躍しているカード。『マスターデュエル』をプレイしている人なら、一度は見たことがあるかもしれません。
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ダンテが属しているテーマ「彼岸」は、14世紀初頭にイタリアで生まれた長編叙事詩『神曲』がモチーフ。ダンテという名前も、『神曲』の作者兼主人公から取られています。『遊戯王』のダンテはナイフを腰に差した冒険者チックな見た目で、その顔立ちは神話の人物のような凛々しさ。
ファンタジー作品の主人公のような風格ですが、ただかっこいいだけではありません。その効果は、「自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送り、その枚数×500攻撃力をアップする」というもの。「彼岸」モンスターには墓地で効果を発動するものが多いため、攻撃力アップと墓地肥やし、まさに一石二鳥の効果と言えるでしょう。
また、その出しやすさから同じく墓地肥やしが重要な「幻影騎士団」デッキでも活躍中。残念ながらエースカードではありませんが、いぶし銀な使い勝手のカードとして愛されています。
(2)振り回されるのが好きな人に…「驚楽園の支配人 <∀rlechino>」
「驚楽園の支配人 <∀rlechino>」(アメイズメント・アドミニストレーター アルレキーノ)は、世界のどこかにある遊園地の支配人。彼が属する「驚楽園」というテーマは、さまざまなアトラクションを模した罠カードを、支配人である彼とお客様(モンスターカード)が一緒になって楽しむ…という、かなり変わったコンセプトを持っています。
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イラストは遊園地の支配人らしいポップなものでありながら、どこか鋭い目つきが印象的。「罠カードが発動した場合に手札から特殊召喚できる」という効果も、神出鬼没なイメージを感じさせます。ただ、「相手モンスターに『アトラクション』罠を強制的に装備する」効果も持っているので、彼の遊び相手になるのは大変かもしれません。
そんな楽しくも恐ろしい支配人、アルレキーノ。しかし彼の真骨頂はもう1つの効果にあります。それは「自分の墓地から『アトラクション』罠カードを任意の数除外し、その数だけ相手フィールドのカードを破壊する」というもの。遊びに飽きたら、その相手ごとゴミ箱にポイッ、ということでしょうか…。