レースが苦手なプレイヤーの『チョコボGP』奮闘記─ドリフトを華麗に決められなくても64人対戦モードで優勝したい!

チョコボ カミラ カミラパパ~♪ アトラ クレール ベンさん♪

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レースが苦手なプレイヤーの『チョコボGP』奮闘記─ドリフトを華麗に決められなくても64人対戦モードで優勝したい!
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2022年3月10日発売予定のニンテンドースイッチ用レースゲーム『チョコボGP』。本作は、「ファイナルファンタジー」シリーズのマスコットキャラクターであるチョコボが主人公として活躍する「チョコボ」シリーズの最新作です。ローラースケートを履いたチョコボをはじめ、モーグリのアトラや白魔道士のシロマなど、おなじみの仲間たちが個性的なマシンでレースに参戦します。

最初にお伝えをしておくと、筆者はレースゲームが苦手です。基本的にドリフト走行はできず、できる限りインコースをのんびり走るタイプのドライバーゆえ、対人戦はほぼ勝てません。

そんなプレイヤーですが、まずは操作確認もそこそこに、最大64人のトーナメント方式で競い合うオンライン対戦モード「チョコボGPモード」に挑戦しました。本モードは8人ごとのグループに分かれ、4位以内にゴールすると次のレースに出走でき、決勝戦で1位を目指すというサバイバル感のあるレースが楽しめます。

結果は最初のレースこそなんとか3位で残れたものの、ベスト32であえなく脱落。複数のレースを走って総合順位を競うというルールではなく、泣いても笑っても全員一発勝負なので、想像していた以上に緊張しました。ぐぬぬ……露ほどの実力しかないけれど、本領を発揮できていない気がして悔しい。

◆レースゲームの基本スキル「ドリフト」をしっかり学べる

というわけで、優勝はハードルが高いため、目標はなんとか決勝戦に残ることに設定。基礎的な部分を学ぶため、ストーリーモードを開始しました。このモードではチョコボと仲間たちがレースを通じて冒険していく愉快な物語が描かれるとともに、ゲームのルールを覚えたり、新たな操作キャラクターなどを獲得できるチュートリアルのような内容となっています。

そして、いきなりここに高い壁が立ちはだかりました。そう、ドリフトです。これは走行中に左スティックを傾けた状態でRボタンのジャンプを押したままにすると発動し、車体が滑るドリフト状態に移行。ドリフト状態では火花のエフェクトが3段階に変化し、解除時に段階に応じたブーストがかかります。

ストーリーモードでは最初にやり方を教えてくれるのですが……できない。『チョコボGP』は操作がシンプルでコースの幅も広く設計されているため、ドリフトはやりやすいはずなのにできない。結果的に10回ぐらいリトライしてやっと操作を理解しました。特にドリフト中はしっかりコースの中を維持すること、そして焦って解除せずにしっかり火花をためれば高威力のブーストを発動できるという基礎テクニックを学習できたのは大きな収穫でした。

本作ではこの最も重要なドリフトをゲームのはじめに学べるので、レースゲーム初心者の方も安心してプレイできると感じました。

◆初心者には「シロマ」と「ベンさん」がおすすめ

さて、ストーリーモードを進めていくうちに操作できるキャラクターも増えてきたので、各キャラクターの印象もお伝えします。まず初心者におすすめしたいのは、白魔道士の女の子「シロマ」。グリップが高いので操作がしやすく、アビリティはバリアを発生させ魔石で攻撃してきたキャラクターにカウンターを発動します。そしてもしクラッシュしてしまっても加速が高いため復帰がしやすく、とにかく安定したレース運びができるはずです。

同じようなステータスですが、もっとパワフルにプレイしたい方にはベヒーモスの「ベンさん」がピッタリ!アビリティ「突進」はマシンを持ち上げ、四本脚で走ってしまうというダイナミックなもので、接触した他のキャラクターをクラッシュさせます。ステータス的にはシロマに近い堅実な走りができるタイプですが、より攻撃的に戦いたいプレイヤーにはおすすめです。

◆戦略的にレース展開をコントロールする「魔石」

また、コースに設置されたマジカルエッグに触れるとランダムで獲得できる「魔石」も重要な要素です。火の玉を撃つファイア、自分を中心に衝撃波を発生させるクエイク、取り憑いた相手をカウントダウン後にクラッシュさせる死の宣告、相手の魔石攻撃を防ぐマバリアなど、「ファイナルファンタジー」シリーズではおなじみの魔法や特技が使用できます。

なかでも面白い効果があるのは「チェンジ」で、これはキャラクターの位置が変わるワープホールを2つ出現させる魔石です。ホールを通過すると、もう一方のホールが出てきてコースをショートカットできます。しかも他のキャラクターが設置したワープホールも使えるので、タイミングが良ければ一気に順位を上げられることも。ただし、青い入り口ではなく赤い出口から入ってしまうと、大きく逆戻りしてしまうので要注意です。

魔石は同じものをためることで威力が上がるので、使いやすいものを残しておいたり、いろいろな状況に対処できるよう異なる魔石を集めたりと戦略としても楽しめます。ただ、レース中はとにかく魔石やアビリティが飛び交うにぎやかな状況が続くため、落ち着いてセレクトできないシチュエーションにも多々遭遇しましたが、こうしたわちゃわちゃした部分も本作らしい楽しいポイントでした。

いざ……再び64人対戦「チョコボGPモード」に挑戦!

修行を終え、ドリフトもそこそこにできるようになったのでもう一度「チョコボGPモード」に挑戦します。今回はベスト64、ベスト32と快調に突破。ベスト16は終盤にクラッシュに巻き込まれて終焉を覚悟しましたが、なんとか3位で決勝に滑り込みました。

そして迎えた決勝戦。コースは90度の急カーブがあるアレクサンドリアです。1周目は調子が良かったのですが、2周目のカーブエリアで壁に激突して大きくタイムロスしてしまい、最下位のままファイナルラップに突入。ただ、順位が低かったことで逆に冷静になり、他のキャラクターが使ったチェンジの魔石を使うなどして上位陣に追いつき、なんとか5位に食らいついてフィニッシュとなりました。

表彰台にこそ上がれなかったものの十分すぎる「WELL DONE」だったなと、達成感に満ちた瞬間でした。やはり一番熱くなれるのは対人戦です。今度は優勝を目指して挑戦したいですね。


以上、『チョコボGP』のプレイレポをお届けしました。ドリフトもできないレースゲーム初心者の筆者でしたが、ストーリーモードを通じて基礎スキルを学習し、気軽にできる対人戦によって修行の成果を試せるというプレイサイクルが心地良く、上達を実感しながら楽しめました。

最後に余談ですが、本作はメニュー画面で可愛いボーカル楽曲が流れます。「チョコボ カミラ カミラパパ~♪ アトラ クレール ベンさん♪」という歌詞が味わい深く、なんと2番もあり。1曲終わるとインストゥルメンタルバージョンも流れるので、ぜひ歌詞を覚えてレースの合間に口ずさみたいですね!

(C) 2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN: TOSHIYUKI ITAHANA/RUBI ASAMI


《カミヤマ》

ゲームを買うのが生きがいです カミヤマ

家庭用ゲームが大好きなインターネット老人会の積みゲーマーです。毎週木曜日を楽しみに生きています。

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