■人影のない渋谷を、静寂と恐ろしさが支配する。だからこそ、散りばめられた小ネタに救われたい!

そんな小ネタに癒やされながらも、改めて目を向ければ無人のビル街。荒廃などはしていない分、無機質な拒絶感が肌に伝わってきます。

また、道を1歩外れれば、危険な霧がすぐ近くに。精神的にも、そして物理的にも追いつめられています。


そんな時こそ、小ネタで気持ちを持ち上げたい! 「らーめん女郎」は、野郎ラーメンの対抗店のような趣を感じますし、一見すると普通っぽい「DODAI MURI FURNITURE」は、声に出すとおかしさに気付くナイスネーミングです。

質屋の「大黒柱」は「大黒屋」がモチーフでしょうか。しかし、質屋が一家の大黒柱的存在になるのは、大きな問題を感じざるを得ません。家計を見直した方がいいのでは……。


この世界にあるピザ屋は「PIZZA-LA」ならぬ「PIZZARU」。ロゴから考えても、名前の一部に猿要素が入っているのは間違いなさそうです。ちなみに「PIZZARU」では、2枚目無料キャンペーンを実地中。

現実世界にあるのが「まんが喫茶マンボー」なら、こちらにあるのは「インターネットカフェ JINBEE!」。看板にもちゃんと、デフォルメされたマンボウならぬジンベエザメが描かれています。

『Ghostwire: Tokyo』の渋谷は恐ろしげですが、注意深く観察すると心を和ませてくれるネタが数多く散りばめられています。恐怖に飲み込まれそうな時は、足を止めてお店や看板に注目し、心を優しくほどいてあげてください。

本作の渋谷は、不気味さと楽しさが同居している個性的な街でした。あなたも、この週末に立ち寄ってみてはいかがですか?