■すでに活躍した面々が選ばれる可能性も?

ここ数年の周年記念サーヴァントは、先行実装でユーザーを驚かせる傾向にありました。ですが実装への要望は、これまでのシナリオに登場したキャラクターにも向けられています。かつて活躍した彼らが、周年に合わせて実装……という可能性もあるでしょう。
比較的新たな範囲で言えば、第2部 第7章に登場し、カルデアのサーヴァントをオルタ化させる手腕で注目を集めた「カマソッソ」の線もあるかもしれません。当時サーヴァント化を望む声が多かったので、話題性もありそうです。

また、少し時間が経ってしまいましたが、第2部 第5章も見逃すには惜しいところ。厄介なギミックも含めて印象深い「ゼウス」は、格の点でも周年記念という立場に見劣りしません。そして彼が実装されたら、「アフロディーテ」や「デメテル」がサーヴァントになる希望も見えてくるので、一粒で二度美味しい展開になりそうです。
しかし、第2部 第5章の候補で言えば、「キリシュタリア・ヴォーダイム」を望む声も多いはず。特殊な背景があったとはいえ、クリプターのサーヴァント化は既に前例があるため、キリシュタリアが新たなケースになる可能性も決してゼロではないでしょう。

クリプターのキリシュタリアとカルデアは、手を取り合うことが叶わず、敵対での決着となりました。しかし、キリシュタリア個人のパーソナリティは好感が持てる部分もあり「味方だったらよかったのに……」と考えたマスターも少なくないはず。彼ほどの人気者なら、周年記念の大役も無事果たせるに違いありません。
ただし、あそこで結末を迎えたのがキリシュタリアの魅力でもあるので、むしろサーヴァント化を望まない人も一定数いることでしょう。特別な立場ゆえに、望む人と望まぬ人に分かれるのは当然の話ですが、実装の可否については必然的に難度が高まりそうです。
■『アーキタイプ:アース』に続く展開を迎えるのか?

TYPE-MOON作品の『月姫』や『FGO』などは、それぞれが平行世界として存在し、直結する関係性にはありません。ですが、同じ名を持った人物が個々の世界にいるため、観測者であるプレイヤー側からすれば、全くの無関係とも言い難い面があります。
その代表格とも言えるのが、アーキタイプ:アース。アルクェイドも内包し、ファンサービスも満点な彼女の実装は、かなり大きな衝撃を与えました。その路線で考えると、『月姫』繋がりで「シエル」が周年記念で実装されるかもしえません。
『月姫』ヒロインの一角を占め、戦闘力も十分。アルクとの関係性が高く、期間限定イベントへの順応性も意外と高そうと、いいことづくめにも思えるシエル。話題性も見込め、去年のアーキタイプ:アース並みの反響が寄せられそうです。

アーキタイプ:アースの実装は、リメイク版にあたる『月姫 -A piece of blue glass moon-』が2021年に発売された影響もあると思われます。こうした展開を踏まえるならば、無視できないTYPE-MOON作品がもうひとつあります。それは、『魔法使いの夜』です。
PC版の発売から10年の時を経て、2022年末に『魔法使いの夜』が家庭用向けに登場。かつての名作がフルボイスで蘇り、当時以上の興奮をもたらすプレイ体験が提供されました。

家庭用版『魔法使いの夜』の発売後、初めて『FGO』が周年を迎えるので、このタイミングで『魔法使いの夜』キャラの誰かが実装される線もゼロではありません。その場合、周年サーヴァント候補は主人公「蒼崎青子」の線が最も濃厚でしょうか。
かつての強敵が実装されるのか、TYPE-MOON作品から新たな人物が抜擢されるのか、どちらも十分あり得る話です。