“昭和100年”に復活する「あの作品、この名作」─日本のRPG知名度に貢献、懲役100万年のディストピアTPS、『軌跡』シリーズの原点

懐かしのタイトルが、この「昭和100年」に蘇ります!

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“昭和100年”に復活する「あの作品、この名作」─日本のRPG知名度に貢献、懲役100万年のディストピアTPS、『軌跡』シリーズの原点
“昭和100年”に復活する「あの作品、この名作」─日本のRPG知名度に貢献、懲役100万年のディストピアTPS、『軌跡』シリーズの原点 全 10 枚 拡大写真

2025年はまだ始まったばかりですが、すでにいくつものゲームタイトルが発売日を待ち構えています。代表的なところでは、『モンスターハンターワイルズ』や『グランド・セフト・オートVI』などが控えており、話題作の登場を待ちきれない人も多いはず。

こうしたメインシリーズの最新作が出る一方、懐かしいタイトルの復活やリマスターも控えています。その中には、2010年代や2000年代の話題作もあれば、なんと1980年代に注目を集めた作品もあり、「今の元号ってなんだっけ?」と思わず確かめたくなってしまうほど。

2025年は令和7年ですが、昭和換算で計算すると、今年はちょうど昭和100年にあたります。この節目を彩る懐かしのRPGをはじめ、クラシカルな作品の復活作をまとめてお届け! 今蘇る作品の数々にご注目ください。

■HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』

“昭和100年”に復活する作品として特に見逃せないのは、やはりHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』でしょう。『I』と『II』をまとめたセット作品自体は、1993年に発売されたスーパーファミコンが原点ですが、両作品のオリジナル版が登場したのはまさしく昭和の時代です。

まず、初代『ドラゴンクエスト』(ファミコン版)がリリースされたのは1986年なので、昭和61年になります。当時のファミコン初期は、アーケードゲームからの移植も多く、アクションゲームが圧倒的に多い時代で、日本国内ではRPGはまだ一般的に浸透していない頃でした。

『ドルアーガの塔』

『ウィザードリィ』や『ウルティマ』といったRPGはすでに存在していましたが、当時はPCでしか遊べなかったため、日本国内におけるコンピュータ―ゲームのRPGは認知度は低かったと言わざるを得ません。初代『ドラクエ』以前のファミコンソフトを見ても、『ドルアーガの塔』や『ハイドライド・スペシャル』といった、アクションRPGがあった程度です。

そこに登場した初代『ドラクエ』は、2Dのフィールドを歩き、モンスターと遭遇すると主観視点のバトル画面がポップアップし、「たたかう」などの行動を選択して戦うというゲームでした。

初代『ドラゴンクエスト』

今の視点で見ると、コマンド選択型RPGの基本中の基本ともいえる内容ですが、当時遊んだ人の大半は、その全てが初体験。初めて味わう刺激に興奮するプレイヤーが続出しました。

この体験が口コミで広がると、『ドラクエ』人気の下地が出来上がっていき、狙いすましたかのようなタイミングで続編『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』が登場します。こちらの発売は1987年、昭和62年のことでした。

初代『ドラクエ』は勇者のひとり旅でしたが、『ドラクエII』では3人パーティを結成する形になり、バトルにおける役割分担が生まれます。そのため戦略が大きく広がり、コマンド選択型RPGの面白さも格段に増し、より深く『ドラクエ』にハマる人が続出しました。

『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』

このような追い風を受けて、1988年(昭和63年)に発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、発売日に日本各地で行列が作られるほどの社会現象となり、一大ブームを巻き起こします。その要因は、『I』と『II』が積み上げた“面白さと刺激への信頼”に他なりません。

ブームとなった『ドラクエIII』は、ひと足早く2024年にHD-2D版としてリメイクされましたが、『I』と『II』がセットになったHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』も、いよいよこの2025年に登場します。シリーズの最初期を支えた昭和時代の2作品が、令和にどのような刺激をもたらすのか。どうぞご期待ください。



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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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