
Valveは、新たなSteamハードウェアファミリーとして『Steam Controller』『Steam Machine』『Steam Frame』の3製品を2026年初頭に出荷すると発表しました。
新たなSteamハードウェアファミリー
Steam Controller
Steam ControllerはSteam Deckと同じ本質を共有しており、いつでも、どこでも、Steam上のあらゆるゲームをプレイするためのすべての入力機能を備えています。次世代の高精度磁気サムスティック、フルサイズコントロール、トラックパッド、ジャイロ、グリップボタンを備えた、人間工学に基づく高性能コントローラです。Steam Controllerは、PC、ノートパソコン、Steam Deck、Steam Machine、Steam Frameなど、Steamのあるところならどこでも快適に動作します。

スタイルとしてはプレイステーションシリーズのコントローラーのように、中心に2つのスティック、スティックの周囲に十字キーとボタンというスタイルに変化。以前までのSteamコントローラーで最大の特徴だった大きな2つのトラックパッドは、スティックの下部に配置されるようです。

ちなみにこちらが旧Steamコントローラー(私物)。スティックが1本と大きなトラックパッドが2つという大胆な配置が特徴でした。

背面には充電用の端子のようなものと、背面ボタンが計4つ確認できます。
Steam Machine
大画面でのパワフルで汎用性の高いPCゲーム用に作られました。静かで小型なので、テレビの下でも机の上でも、ゲームをしたいあらゆる場所に収まります。 (約6インチ(160mm)の立方体です!)
SteamOSを実行し、Steam Deckと同様の素晴らしい体験を実現します。Steam Controllerで動作するように作られていますが、他のお気に入りのアクセサリと組み合わせることもできます。

非常にシンプルな立方体といったデザイン。Steam Machineはゲーム用に最適化されてるものの、れっきとしたPCとのこと。 好きなアプリや、別のオペレーティングシステムを自由にインストール可能となっています。

正面下部にいくつかの端子と電源ボタンが確認できます。また、下部のスリットは発光するようです。

背面には大型の排気ファンと、Valveのロゴ。最も負荷がかかるゲームを実行しているときでも、熱を持たず音を立てずに動作するとのこと。1ギガビットイーサネット、 DisplayPort 1.4、 HDMI 2.0、 1つのUSB-Cポートと4つのUSB-Aポートを搭載しています。
Steam Machineのスペックは以下の通り、販売モデルとしてはSteamコントローラーのセット、または単体での購入が可能とのことです。
CPU: Semi-custom AMD Zen 4 6C/12T、最大4.8 GHz、TDP 30W
GPU: Semi-Custom AMD RDNA3 28CUs
・最大持続クロック2.45GHz、TDP 110W
・FSRに対応し、4Kゲームを60fpsでサポート
・レイトレーシング対応
・Steam Deckよりも6倍以上強力
メモリ/VRAM: 16GB DDR5 + 8GB GDDR6 VRAM
ストレージ: 512GBまたは2TB SSDモデル
・ストレージ拡張/ポータブルカタログ用のmicro SDカードスロット
電源: 内部電源、AC電源110-240V
I/O
DisplayPort 1.4
・最大4K @ 240Hz または 8K@60Hz
・HDR、FreeSync、デイジーチェーン接続をサポート
HDMI 2.0
・最大4K@120Hz
・HDR、FreeSync、CECをサポート
有線接続: Ethernet 1 Gbps
USB:USB-C10Gbps、3.2Gen2
・Type USB-Aポート 4つ
・前面にUSB3を2つ
・背面にUSB2を2つ
無線接続: 2x2 Wi-Fi 6E、専用BTアンテナ
その他: 統合されたSteam Controller 2.4GHz無線
ちなみに、Steam Deckのスペックは以下の通り
APU
CPU:Zen 2 4c/8t、2.4-3.5GHz(最大448 GFlops FP32)
GPU:8 RDNA 2 CU、1.6GHz(1.6 TFlops FP32)
APUパワー:4-15W
RAM
16 GB LPDDR5オンボードRAM(6400 MT/s クアッド 32ビットチャンネル)
ストレージ
Steam Deck 512GB NVMe SSD
Steam Deck 1TB NVMe SSD
両機とも高速microSDカードスロット搭載
電源
入力:PD 3.0 Type C電源(45W)2.5mケーブル
バッテリー:50Whrバッテリー。3~12時間のゲームプレイ
コントローラやディスプレイとの外部接続
タイプC経由のDisplayPort。最大8K@60Hzまたは4K@120Hz、USB3 Gen 2
携帯可能なモデルであるSteam Deckと据え置き機を想定したSteam Machine、スペックには大きく差があるようです。お家でじっくり遊ぶモデルと、外でも楽しめる携帯モデル、自身の遊び方次第で購入の選択肢が広がったというイメージでしょうか。
Steam Frame
Steamライブラリ全体を新しい方法で体験できるように設計された、快適で軽量なワイヤレスのVR。
VRか非VRかを問わず、すべてのSteamゲームをストリーミング。PC VRおよび非VRゲーム用のフルコントローラ入力。これはPCです! Snapdragonプロセッサーを搭載したSteam Frameは、SteamOSを実行し、Steam Deckと同様の素晴らしいエクスペリエンスを実現します。どこでも没入感のあるゲーム体験を実現するスタンドアロンプレイをサポートします。

『Valve Index』の後継機ということで、真っ黒なデザインが印象的。ヘッドセット部上部には放熱用スリットなどが確認できます。また、Valve Indexよりも後頭部のクッション部が大きくデザインされていますが、これは外部バッテリーにもなっているようです。さらに、スタンドアロンでの運用が可能になったという部分が最大の特徴。PCとの接続不要で、ケーブルに煩わされることなくどこでもSteam VRが楽しめます。

コントローラーには基本的な十字キーとボタン類が確認できます。
『Steam Frame』のスペックは以下の通り
軽量でモジュール式のアーキテクチャ
コア部は185g
付属のヘッドストラップ(顔面インターフェース、オーディオ、背面バッテリー)を含めると440g
プロセッサ: 4nm Snapdragon 8 Gen 3 ARM64 プロセッサ
RAM: 16GB ユニファイド LPDDR5X RAM
接続: Wi-Fi 7、2x2
・同時VRおよびWi-Fiストリーミングのためのデュアル 5Ghz/6Ghz ストリーミング
ストレージ: 256GBまたは1TB UFSストレージ
・ストレージ拡張用のmicroSDカードスロット
バッテリー: 充電式 21.6 Wh Li-On バッテリー
光学系
・パンケーキレンズ
・片目あたり2160*2160 LCD
・リフレッシュレート72-144Hz(144Hzは実験的)
・最大110の広い視野角
トラッキング
・コントローラーおよびヘッドセットのトラッキング用 4つの外向きモノクロカメラ
・アイトラッキング用 2つの内向きカメラ
・外向きIRイルミネーター (暗い環境用)
オーディオ
・デュアルスピーカードライバー (片耳あたり)、ヘッドストラップに統合
・デュアルマイクアレイ
その他の特徴
ワイヤレスアダプター付属
・Wi-Fi 6E (6Ghz)
・ヘッドセットとPC間の高速、直接、低遅延リンク
フォビエーテッド・ストリーミング (Foveated Streaming)
・アイトラッキングがビデオストリームを駆動し、見ている場所に最高の解像度を送信
モノクロカメラ パススルー
ユーザーがアクセス可能な前面拡張ポート
・2x 2.5Gbps カメラインターフェース / Gen 4 PCIe
Steam Frame コントローラー (Steam Frame Controllers)
・フル 6-DOF トラッキングとIMUサポート
・静電容量式指検知 (Capacitive finger sensing)
・精度、応答性、信頼性を向上させる磁気サムスティック (TMR)
・ハプティックフィードバック (Haptic feedback)
・従来のゲームパッドとの入力パリティ
・交換可能な単三電池 (40時間の寿命)
・オプションのストラップ
そして、気になるのは日本からの購入ですが、現在Steam Deckの販売を担当しているKOMODOがこれらの製品の販売を続けて担当します。また、Steamハードウェアのリリースに伴い、現在の「KOMODO Steam Deckストア」は「KOMODO Station」へと名称を変更するそうです。
『Steam Controller』『Steam Machine』『Steam Frame』は、それぞれ2026年初頭に販売予定となっています。正確な販売日などは続報を待ちましょう。




