『白銀の城』βテスト「二分法テスト」をレポート!マップ拡張にフギン実装、正式サービスへ向けた進化を要チェック

『白銀の城』の第2回βテスト「二分法テスト」をプレイしています。男性主人公の実装からメインストーリーやマップの拡張などの新要素をチェック。進化したポイントと、今後のブラッシュアップに期待したい改善点をお届けします。

ゲーム プレイレポート
『白銀の城』βテスト「二分法テスト」をレポート!マップ拡張にフギン実装、正式サービスへ向けた進化を要チェック
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『白銀の城』の第2回となるβテスト「二分法テスト」が7月23日~8月13日にかけて開催されています。前回のテストから約7か月の期間を経て実施された今回の最新ビルドでは、男性主人公の追加を筆頭に、ストーリーやマップ、探索要素などが大幅にアップデートされています。

前回のプレイで気になっていた点も数多く改善されているようで、本作が正式サービスに向けて完成度を高めていることを実感できる内容となっていました。本稿では、そんな二分法テストで見えてきた新要素や改善点を中心にお届けしていきます。

※ゲーム画面は全て開発中のものです。

■激メロな男性主人公「フギン」が実装!姉のムニンとは異なる魅力を打ち出せるか

今回のテストから、いわゆる男性主人公の「フギン」が新たに選択可能になりました。また、女性主人公の公称となる名前も「ムニン」になることが明らかとなっています。二人はシルバニアに名を馳せる探偵姉弟という設定で、弟のフギンと姉のムニンでコンビを組んでいます。

運営型のタイトルは、男女どちらかのキャラクターを選ぶと片方の性別はそのままフェードアウトする場合がほとんど。もちろん、別の形で登場する作品もあります。しかし、『白銀の城』で選ばれなかった片割れはプロローグで死亡扱いとなります

女性主人公しか選べなかった前回のテストでも片割れの存在と、その死については仄めかされており、シルバニアの街で探偵業を再開する目的こそ、まさしく片割れを殺害した真犯人の追及でした。

では、「死亡した片割れは今後物語で登場することがないのか?」と、問われれば実はそうでもありません。記憶の精神世界である「マインド・パレス」では、度々死亡したはずの片割れがその姿を見せて、主人公に何かしらの助言を与えてくれます。

この描写は二分法テストから追加されたもので、主人公がシルバニアで探偵業を再開する目的を補強しているようでもあります。初回テストでは、主人公のパーソナルな内面を描くパートがほぼなく、“重そうな過去を背負った名探偵”の印象に留まっていました。ストーリームービーの大幅な追加によって、主人公の人物像や心理描写が明瞭になりました。

また、フギンとムニンでは性別が異なるため、キャラクターとの関係性や見え方が大きく変化するように見えます。たとえば、探偵姉弟にとって昔なじみのような医者の友人「ファソ」との会話。ムニンとファソであれば、同性なので距離感の近い「古い友人」という見え方になりましょう。しかし、フギンとファソでは同じ古い友人であっても異性ゆえの意識の違いを感じ取ることができます。

それはファソが、フギンとムニンの双方に重い感情を抱えていることに付け加えて、今回から実装された同行や触れ合い機能の存在が大きいかもしれません。これらの機能では、仲間にしたキャラクターを探偵事務所に招くことができるほか、同行ではシルバニアの美しい街並みを共に散策可能です。

好感度を上げて解放される触れ合いもスキンシップが多く、キャラクターとの距離感を感じさせます。主人公の性別の違いがプレイヤーキャラクターに対して抱く印象は、実際多くのタイトルで変化するものです。今回のテストでは、そもそも性別を選べるという良さをあらためて実感しました。今後のアップデートでは、「デート」機能も用意されるようです

フギンでは、メインストーリーのカギを握るヒロイン「アシュリー」との各イベントシーンも、よりドラマチックでロマンス的な雰囲気を楽しめます。女性キャラクターとの関係性が深化して見える男性主人公の魅力を知ってしまうと、正式サービス開始時にどちらを選ぶかで悩んでしまいそう。

探偵事務所のマスコット的な存在「フウ」とのやり取りや、謎多き女性「レッドローズ」とのダンスシーンも、やはり長身のイケメンであるフギンだからこそ、構図的に絵として映える魅力があります。その割には、弟属性持ちなので、女性プレイヤーの中にも彼の存在が刺さるという方はいるかもしれません。

なお、プレイアブルキャラクターの実装比率ではやはり女性が多いものの、数少ない男性キャラクターたちも十分魅力的です。今後登場する新キャラクターたちには期待したいところです。

■メインストーリー&マップが拡張。探索や遊びの幅もさらに広がった!

本テストでは描写の追加だけに留まらず、前回のテスト以上にメインストーリーのボリュームが増えていました

開発中の段階であるため、一部キャラクターボイスが未収録のシーンもありますが、アシュリーを操作するパートやレッドローズに迫った回想など、物語の第一幕というべき章が大きく盛り上がる場面まで体験できました。

「早く続きが見たい!」そんな思いで読み進めていたメインストーリーが気になるところで打ち止め(未実装)だったため、体験の消化不良感は否めないのですが、そこは今後のお楽しみとして前向きに捉えています。

ストーリーの大幅なアップデートに伴い、プレイアブルキャラクターが増加したこと、そしてシルバニアが拡張されたことも大きなトピックでしょう。

時間の都合で今回は全てを見回ることはできませんでしたが、行動可能範囲が前回のテストから倍以上に増えたように感じています。謎解き系ギミック、フィールド移動中の突発イベントも追加され、シルバニアの街を歩く楽しさが純粋に増えました。

また、前回のテストで指摘した“オープンワールドなのにジャンプが存在しない問題”も無事に解決しています

フィールドの移動中であれば、キャラクターがジャンプできるようになったのです。欲を言えば、もう少し飛び越えられるオブジェクトや段差が増えても良さそうですが、探索は快適な方向に確実なアップデートを遂げています。

バトル中のカメラはやや後ろに引いた位置に調整され、複数の敵に対応しやすくなりました。UIも調整されて、編成内のキャラクターアイコンは画面左下に集約されています。バトルシステムの変更はありませんが、銃を持った一部のキャラクターに備わる簡易的なエイムモード(ロックオンが対象に追従し続ける)が、オミットされました

バトル移行時は戦闘エリアが区切られることを踏まえると、遊びやすさへの配慮によるものでしょう。しかし、個人的には好きだった部分であり、銃アクションが単なる遠距離攻撃のような体験になったのは残念です。

新たにミニゲーム要素も追加されていました。今回遊んだのはカフェでお客さんのオーダー通りにドリンクを提供するもの、役をつくるローグライク系ポーカーのようなゲーム、そしてシルバーリキッドの馬によるレース。正式版で実装されるかは不明ですが、ポーカーはマルチプレイにも対応するようでした

■さらなるブラッシュアップに期待したい改善点

二分法テストの時点で遊びやすくなったのは明白ですが、とはいえまだまだアップデートしてほしい箇所は多くあります。まず、フィールドが広くなり、突発イベントや謎解きが増えたことに合わせて、プレイヤーが引き受けているメインストーリーやサブクエストだけに没頭できる「集中モード」が必要不可欠な機能になってきました。

ストーリーを読み進めるためのフィールド移動中、突発イベントや謎解きに遭遇するケースが多く、度々表示される画面上のガイドが没入感を大きく損ないます。本作のように物語体験をウリにしているオープンワールドであれば、必須とも言うべき機能でしょう

また、会話パートにおけるオートモードの仕様に統一感がありません。オートモードを止めたい場合、そもそもオートモードを停止するボタンUIがあったりなかったりするのです。

これは恐らくプレイヤーの選択肢が出現する会話や、カメラワークの切り替わりを演出で見せたい場面において、強制的なオートモード状態に移行する仕様だと考えられます。ですが、会話パートの主導権をプレイヤーが常に握れないのは単純なストレス

さらに、日本語ボイスを前提としたオートモードでは、キャラクターのセリフが最後まで再生される前に次の会話へ切り替わってしまう場面が見受けられます。ボイスを聞き終える前に進行してしまうため、せっかくの演技や余韻を十分に味わえません。オートモードはストーリーをじっくり楽しむための機能でもあるだけに、ボイスの再生に合わせたテンポへ調整してほしいところです

バトルに関しては遊びやすく改善された一方で、いまだに爽快感が足りていません。特に一部のキャラクターが持つチャージ攻撃は、攻撃モーションのメリハリがなく、テンポが遅い。

キャラクターごとのバトルメカニズム的にどのような作用をもたらすのかも分かりづらい状況にありました。全てのキャラクターに言えるわけではありませんが、ヒットストップを強めるか、エフェクトを強化するか、あるいはスピード感を上げるかなど、もうひと工夫ほしいところです。

■正式サービスに向けて期待が膨らむ内容に

前回のテストで課題となった点を今回のテストでは、自然な形に落とし込み、着実に形へと近づけていました。

男性主人公「フギン」の実装によって物語やキャラクターとの関係性に新たな魅力が生まれたことや、メインストーリーやマップの拡張によって、シルバニアを冒険する楽しさも増しています。キャラクターの同行機能、触れ合い機能、実験的ですがミニゲームなど、遊びの幅を広げているのも評価したい点です。

一方で、新たな課題やいまだに調整されていない箇所も見受けられ、正式サービス開始までにブラッシュアップしてほしい部分はまだまだ残されています。

物語を軸に据えたオープンワールドとして、今後どのような進化を遂げるのか、引き続き注目していきたいところです。

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《そりす》

ライター そりす

東京都福生市生まれのゲームライター。そしてお酒と革靴が好物でソロキャンプが趣味のミニマリスト気質おじさん。サ終ゲームのヒロインをAIで復活させてニヤニヤしたり、国語辞典を持ち歩いて山中フラフラしたりしています。ULキャンプに傾倒しているためSNSは大体キャンプの話題が多め。

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