第15回のロコレポは、スパイシーソフトが2012年12月26日から配信しているニンテンドー3DSダウンロードソフト『チャリ走 DX』のプレイレポートをお届けします。
『チャリ走 DX』は、クリエイターの護美童子さんによって企画・開発されたワンボタンアクションゲーム『チャリ走』シリーズの最新作。『チャリ走』はケータイやスマートフォンを中心に10作品以上が展開され、1500万以上の累計ダウンロード数を記録する人気シリーズです。
『チャリ走』シリーズは個人的にもiOS版をよくプレイしていますが、その『チャリ走 DX』がAndroid / iOS版に追加要素を加えた3DSダウンロードソフトとして発売されるということで、どんな作品になるのか楽しみにしていました。
■シリーズの楽しさはそのまま!山あり谷あり、世界中のコースをチャリで爆走
『チャリ走 DX』は、チャリで爆走しながらデコボコ道や谷、壁などの障害物をジャンプでひたすら避けて進むという、 単純明快で爽快なアクションゲームです。ゲームモードは世界中のステージをゴール目指して走る「WORLD TOUR」モードと、 ひたすら走り続ける「GRAND PRIX」モードがあり、ステージごとにメダルの収集要素もあります。
人気のシリーズだけあり、最初のプレイからすぐに夢中になってしまうアクション性の高さと、どこかシュールな面白さは本作でも健在。基本的にはアプリ版の『チャリ走 DX』がベースになっているので、シリーズそのままの魅力を味わうことができます。3DSの立体視にも対応していて、そこまでゲーム性の変化はないものの迫力ある映像を楽しませてくれます。
■十字キーによる「前後移動」で、プレイ感覚が大幅に進化!
3DS版『チャリ走 DX』の特徴として、スライドパッドや十字キーを左右に入力すること「前後移動」できることが挙げられます。また、アプリ版ではタッチパネルのタップで行っていたジャンプ操作は3DSのAボタンへと変更。これによってジャンプ操作と並行してチャリの速度を調節することができるようになり、障害物の回避やメダル集めなどがより快適になりました。
十字キー、ボタン操作と本体のホールド感から得られる操作性の高さにより、アクションゲームとしての熱中度はさらに向上していると思います。
■3DS版には、新しい難易度や限定コースも追加
3DS版『チャリ走 DX』では「GRAND PRIX」モードで新たに難易度「HARD」モードが選択できるようになったほか、 アーティスト「RAM RIDER」とのコラボとして「RAM RIDER Stage」が追加されているなど、『チャリ走 DX』をさらにやり込める要素が搭載されています。3DS版で『チャリ走 DX』を初めてプレイされる方はもちろん、これまでのシリーズファンでも楽しめるではないでしょうか。
■『チャリ走』シリーズの集大成であり、新たな展開も予感させる一作
3DS『チャリ走 DX』。まさに、これまでの『チャリ走』シリーズ集大成のような仕上がりだと思います。特に十字キー、スライドパッド(前後移動)とボタン(ジャンプ)の組み合わせによる操作性の向上は素晴らしく、それによって高難易度のモードも挑戦し甲斐があるものになるなど、全体にクオリティアップした印象です。
アプリの人気作が3DSに登場するということで期待しつつプレイしましたが、それを裏切らない見事な出来で、ニンテンドーeショップでのユーザー評価が高いのも納得です。本作をプレイしてしまうと個人的には、3DSでの新作も期待したくなります。操作感覚の心地良いレーシングアクションゲームとして、プレイされてみてはいかがでしょうか。
『チャリ走 DX』は、好評配信中で価格は600円(税込)です。
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(C)LIRENEOSOFT
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【ロコレポ】 by ロココ試作型
INSIDEのゲームライターが3DSとiOSを中心に色々なソフトをプレイして、その魅力を伝える連載。RPGの魅力に目覚めたのは、ファミコン版『ウィザードリィ』。好みのゲームな場合にテンション上がり過ぎるのは許して…。
Twitter:@Rococo_TestType