【インタビュー】『ポケモンコマスター』開発陣が語る“楽しみ方”が深すぎる!全ポケモンが活躍できるシステムの真髄とは

AI”と協力してデュエルを行う『ポケモンコマスター』という新タイトル、いったいどのようにして産まれたのか、開発に携わった皆さんにお話を伺ってきました。

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【インタビュー】『ポケモンコマスター』開発陣が語る“楽しみ方”が深すぎる!全ポケモンが活躍できるシステムの真髄とは
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◆これまで、そしてこれからの『ポケモンコマスター』



──少し個人的な興味にもなってしまうのですが、『ポケモンコマスター』では今後メガシンカポケモンも登場したりするのでしょうか?

鈴木:先々はいろいろ用意しています、とだけ(笑)。現在(取材当時)ゲームでは103体のポケモンがゲーム内に登録されていますが、これからどういったポケモンが登場したりするのかは楽しみにしていただければと思います。

──新しいポケモンのフィギュアの登場で、これまで影が薄かったポケモンの株が急上昇することもありえるわけですね。



鈴木:これまで活躍していなかったはずのポケモンのフィギュアが強くなったり、逆にすごく強かったポケモンが新しいフィギュアによってうまく動けなくなったりということもあるでしょうね。そして、それがまた追加で変わっていったり……。そういう移り変わりも楽しんで欲しいですね。

三浦:たくさん用意してあるので、しかるべきタイミングでアップデートが行われていくということで(笑)。

──『ポケモンコマスター』というタイトルはどのように決まったのでしょうか?

大山:そういえば、僕は知らないというか教えてもらってないですね。

鈴木:タイトルは僕のところで決めました。いくつか案はあったのですが、駒(コマ)という単語がゲームをわかりやすく表現していますし、さらにコマを“スター”のように活躍させたいということで「コマスター」という言葉が生まれました。

三浦:一回聞いたら忘れない名前ですよね。『ポケとる』なんかもそうですが、そのままな感じで。

鈴木:ちなみに「コマスター」は、フィギュアやAIと一緒に強くなっていって欲しいという意味で、接頭辞の“co”(ともに、という意味合い)と“master”を掛けあわせた言葉でもあります。

──ところで、『ポケモンコマスター』はクエストの登場キャラクターも印象的ですよね。


鈴木:まず対人戦を遊ぶ前に、フィギュアの組み合わせや戦術を段階的に覚えていただいたほうが良いと考え、ストーリーを用意しました。キャラクターも基本的にHEROZさんにお願いして、我々がポケモンの世界に合うかどうかチェックするという形でしたね。

──ツンデレお嬢様「シャロン」や、喋りが古風(?)な「ナジャ」など強烈なキャラクターが多くてびっくりしました。


伊藤:いろいろ打ち合わせしていくうちに考えが広がっていって、みんないいキャラに仕上がりましたね。僕は「ユージ」がすごい好きです。

鈴木:この世界のポケモンはあくまでフィギュアとして登場するんですね。なので、その分キャラクターは尖った印象を与えるようになっています。

三浦:ストーリーがあることで、少しずつステップアップしていくゲームデザインとしても良い感じになっていますね。

大山:ステップアップといえばね……、途中から出てくる「サンド」がね……、ひどいんですよ。

一同笑い

──特性をよく知らなかった時、何が起こったかわからなくてびっくりしました。



サンドは「すながくれ」という特性を持っており、攻撃してきた相手をくぐり抜けて移動することが可能。これを忘れてうっかり攻撃すると、突然奥へ攻められて一気に劣勢になってしまうことも。

大山:わかっていても引っかかるんですよ! そういうのを少しずつ学習していくと強くなるんですけどね。

──本作では課金上限額が用意されていますが、これはどのような形で設定していったのでしょうか?


鈴木:「トレボ」といういわゆる“ガチャ”のようなシステムを採用するうえでさまざまな議論はありましたが、もともとのトレーディングフィギュアでもレアなものがあったりと、ランダム性があるわけですね。本作のゲームデザインもそれに合わせた形になっているわけで、アプリ化するからといってあまりかけ離れた設定にはしたくなく、結果として現在のシステムになりました。


鈴木:また、世間から批判を浴びることのあるシステムですし、お客さんから過剰にお金をいただくようなことも避けたいということで、ラインを探り議論を重ねて上限を設定しました。ただ、制限を設けることで手に入らないフィギュアが出てきてしまうということはないように気を使っています。

──トレボを引くと「マテリアル」が手に入りますよね。あれもその一環ということでしょうか。


トレボを引くことで手に入るマテリアルは、任意のフィギュアと交換することができます。必要なマテリアル数はフィギュアごとに異なり、レア度が高いほど必要マテリアル数が多い傾向にあります。

鈴木:そうですね。「どうしてもあのポケモンのフィギュアが欲しい!」という方が手に入れられるように、あるいは「戦略としてあのフィギュアが必須だ」という時に入手できるように考えています。好きなポケモンと一緒に戦えないのは寂しいですからね。

──では、最後にユーザーの方々へのコメントをお願いします。

三浦:対人戦がすごく楽しいゲームなので、ぜひ遊んでいただきたいと思っています。強さだけではなく「こんな面白いデッキを作った」みたいな戦い方もあるので、そういった部分も楽しんでいただけると嬉しいです。

大山:ルームマッチの機能を使って、近くの人と騒ぎながら対戦するのが楽しいのでおすすめです。もちろんオンラインでも良いのですが、知り合い同士で遊ぶのも違う楽しさがあります。

伊藤:ルールがわからなかったり困った時は、ぜひ気軽にAIを使ってみてください。そして、自分が強くなったらオンライン対戦に挑むとより楽しいと思います。今後もいろいろアップデートを控えていますので、そのあたりも楽しみにしていただければ嬉しいです。

鈴木:ぜひ好きなポケモンで戦って欲しいなと思っています。あと、クエストを進めてフィギュアを集める楽しみもありますし、レベル5まで育てる楽しみもありますね。なかなかレベルが上がらないという声も頂いているのですが、その分しっかりと強くなりますよ。ポケモンらしさと『ポケモンコマスター』の新しさを感じていただけると嬉しいです。

──本日はありがとうございました。


『ポケモンコマスター』は、ポケモンの姿を借りただけのタイトルではなく、ポケモンらしさを追い求めつつ、しかしボードゲームとしての良さを殺してしまう要素は排除するというこだわりを持って作られているタイトルと言えるでしょう。プレイしているうえでもそのことは伝わってきましたが、ルーレットの形もポケモンをイメージして作られているなど、想像を超える部分まで作りこまれていました。

また、スマホ向けの基本プレイ無料タイトルという印象が大きいですが、あくまで原作のアナログゲームをスマホ向けにしたという部分も興味深い話です。昨今はガチャでさまざまな騒動が起きていますが、本作に関してはプレイヤーとともに納得できる作りを目指していることも感じ取れました。

そして、AIのさらなる可能性も気になるところ。もし、最強のAIと人間のチャンピオンとの対戦が実現したのであれば、競技としてさらなる可能性が見えてくるかもしれません。

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『ポケモンコマスター』は配信中で、基本プレイ無料(ゲーム内課金制)です。


(C) 2016 Pokemon. (C) 1995-2016 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.
Developed by HEROZ, Inc.
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《すしし》

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