『スプラトゥーン2』第11回フェスのマッチングは初心者にとって厳しすぎた!? いったいどのような不具合があったのか

『スプラトゥーン2』第11回フェスでは、マッチングにおいてかなり大きい不具合がありました。トラウマになった初心者の方も多いかもしれませんが、あくまでこれは今回限りの話です。

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『スプラトゥーン2』第11回フェスのマッチングは初心者にとって厳しすぎた!? いったいどのような不具合があったのか
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ニンテンドースイッチ『スプラトゥーン2』では定期的にフェスというお祭りイベントが開催されています。このイベントではプレイヤーがふたつの陣営に分かれてバトルを行い勝敗を決めるというものなのですが……。実は、2017年5月19日15時~20日15時に実施されたフェス「どっちがかわいい? ハローキティ vs シナモロール」には問題がありました。


『スプラトゥーン』公式Twitterアカウントによると、マッチングの設定ミスにより「本来よりもフェスパワーの差が大きい相手と対戦することがありました」とのこと。フェスに参加しなかったという方はわからないでしょうが、実はこれがとてつもないことになっていたのです。今回の記事では具体的にどのような問題が起こっていたのかをレポート致します。

◆同じフェスパワー同士で当たらないというチームマッチング


イカリング2よりリザルト画像。名前の部分は加工してあります。

さて、まず最初に話しておかなければならないのは第11回フェスのマッチングにおいて本当に不具合があったということです。特に問題のない普段の状態でも「マッチングのせいで負けた」と言う人はどうしても多いのですが、今回はそのような感情的な問題ではなく、数字にも表れている明確な不具合なのです。

筆者は、第11回フェスはシナモロール側でチームマッチで挑戦したわけですが、結論からいえば自分たちよりうまい相手に当たることは一度もなかったどころか、同格の相手と当たることもなく、ひたすらに実力の差がある相手チームとばかり戦うことになりました。

フェスにおいてプレイヤーの腕前は「フェスパワー」というもので表わされるのですが、自分たちのチームが2200近くある状態でも相手は1600代や1700代、よくて2000代といったところ。2000代の相手ならともかく、500近くフェスパワーに差があるとほとんど勝負になりません。当然のように試合内容はほとんど一方的な展開ばかりであり、これまでのフェスであればまずありえないような状況でした。

もちろんこれまでのフェスでも実力差があるマッチングが行われないわけではなかったのですが、今回は明らかに回数が違います。これまでフェスパワーに大きな差があるマッチングは1~2回程度でしたが、筆者の場合は参加した25戦のほぼすべてで明らかな差があったのですから。


つまり第11回フェスのチームマッチにおいては、強いチームがひたすらに相手を狩り、あまり実力のない人たちは勝つ見込みのない敵ばかりを相手させられるという状況だったわけです。実際この状況はフェスの勝率にも表れており、今回はハローキティ側のチーム勝率が54.39%というかなり異常なことになっていました(普段のフェスであれば1~2%程度の差で収まるはずですが、今回はそれほど格差があったということです)。

なお、この数値だけ見るとハローキティ側のチームばかりが格差マッチングをしていたかのように見えますが、チームマッチングにおいてはどちらも条件は同じだった模様です。シナモロール側は投票数自体が多いためウデマエが低い人も多いわけで(全体から見ればうまいプレイヤーというのは全体の数パーセントしかいないわけで、平均的に分れていた場合は多数派のほうが不慣れなプレイヤーが多くなります)、結果的に狩られる側が多く勝率に差がつくことになったものと思われます。

◆マッチングの不具合はあくまで今回限り



マッチングの偏りがあったことは疑いようがないわけですが、では果たしてこれがどういった効果をもたらすのでしょうか? まず第一に、あまりおもしろくありません。狩る側は勝てはするもののフェスパワーがほとんど上がりませんし、狩られる側はひたすら勝てずにつまらないばかり。特に最近始めたという人にはトラウマになるかもしれません。

第二に、フェスの勝負としてもおもしろくありません。勝率で均衡が取れているからこそギリギリまでどちらが勝つかわからないわけですが、実力差がありすぎるチームマッチングが行われる場合は投票数が多いほうがまず負けになってしまいます。

とはいえ不幸中の幸いは、次回のフェスではマッチングが直ると明言されているということ。もし今回のフェスに参加してうまい人にボコボコにされてしまったという方がいても、めげずに次回に挑戦してみてください。


(C)2017 Nintendo

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《すしし》

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