■ヴァンパイアデッキの特性

筆者は昔から、ハイリスクハイリターンのデッキ構成が好きでした。なので、本作では、ヴァンパイアというクラスを選択しました。
ヴァンパイアは、自らのPP(ユーザーの体力)にダメージを与える代わりに、強力な能力を持つカードを得意とするクラスです。体力が10以下になると「復讐」状態になり、能力が大きく強化されるカードが多くあるのが特徴。非常に強力なクラスですが、体力を失ったことでリスクも高まるので上手く立ち回る必要があります。あとは高火力なフォロワーが多く、相手の体力やフォロワーにダメージを与えるカードも豊富です。
最終的には全てのクラスを一定のレベルで使えるようになろうと思いますが、短期間でランクを上げるには一つのクラスに注力したほうが近道だと判断しました。
■ヴァンパイアデッキを模索する
まずは練習も兼ねてストーリーモードを進めます。NPCが相手なのですが、ゲームバランスが取れているので初心者でもルールを覚えながら、あまり負けずに進めることができます。
なかなか勝てない時もありますが、高レアカードも含めた構築済デッキをレンタルできるので、クリアするための課金はほぼ必要ないと感じました。構築済デッキは現在、クラスごとに3種類出ているので、基本的なデッキパターンを把握するのに役立ちます。

■トータル3,000円弱の課金

ログインボーナス、ミッションクリアでもらえるカードパック引き換えのコインとエーテルで、新パックやカード入手をまかなえるのですが、ちょうど2周年記念キャンペーンであったこともあり、今回は3,000円ほど課金しました。
それによってヴァンパイアの構築済デッキを2種類手に入れました。最終的にはほとんどデッキに使っていないのですが、それでも仮説と検証の段階ではかなり役立ちました。


それと、『グランブルーファンタジー』とコラボも始まったので、デッキには必要ないのにキャラクター目当てで課金してしまいました。本作はリーダースキンやエンブレム、カードスリーブで、お気に入りのキャラデザインを選べるのが嬉しいですね。カードを遊ぶ人の気持ちを分かってくれています。


あとは、カードを分解してエーテル生み出せるので、他クラスのあまり使わなさそうなカードを分解してヴァンパイアデッキ構築に活かしました。
■対人戦では現環境において“最強”「天狐ビショップ」デッキが7割
ストーリーモードは1日1~2時間ほどプレイし、トータル3日でクリアできたのですが、その後すぐランクマッチに挑むのは怖かったのでフリーのマッチングバトルで対人戦の経験を積みました。CPUを相手にするのとは違って、上級者でなくとも最初は全然、勝てませんでした。
理由は大きく二つ。一つ目は自分のデッキコンセプトを確立できていなかったからです。本作においてデッキ構築は例えるなら「方程式を組む作業」のようで、カード同士が連動したコンボの連発ができないと相手を上回ることがなかなかできません。同じクラスでも戦術パターン(=連動するカードの分類)は様々なので、パッと見て優秀だと思ったカードをデッキに入れても他のカードと噛み合わないことが多いのです。
しかし、これは予想できていたことで、CPU戦から対人戦に進む過程で自分のデッキを研ぎ澄ませる作業は避けて通れません。展開の早さ、連動の巧みさは、例え対戦相手が初心者であっても、ストーリーモードのCPUより上回っているのは、本作に限ったことではないはずです。

二つ目は、現環境において最良の方程式を作り挙げた「天狐ビショップ」の存在。ビショップクラスのデッキなのですが、「天狐の社」を使って回復しながら相手やフォロワーにダメージを与えられるので、自分のフォロワーが無傷で残りやすいという特徴があります。回復系カードが多いビショップでは、1ターン内でこちらが何度もダメージを受けるのがざらでした。まるでロック状態のようで、発動した時点で王手をかけられた心境になります。
すっかり流行しているようで、後に挑戦するランクマッチでも7割以上のユーザーが同デッキの使い手でした。ヴァンパイアは相性が決して良いとは言えないので、最初の内は当たるとほぼ勝ち目がなかったです。
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