日本酒はカジュアルに楽しめないと飲み手がいなくなる?擬人化ゲームアプリ『萌酒ボックス』を遊んで感じたこと

2019年11月18日配信開始したゲームアプリ『萌酒ボックス』は、全国に実際にあるお酒の擬人化キャラクターが登場する酒造りシミュレーション&タワーディフェンスゲームです。

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茶叶小果(Twitter:@chaye_cosplay)/撮影:乃木章
茶叶小果(Twitter:@chaye_cosplay)/撮影:乃木章 全 18 枚 拡大写真
2019年11月18日配信開始したゲームアプリ『萌酒ボックス』は、全国に実際にあるお酒の擬人化キャラクターが登場する酒造りシミュレーション&タワーディフェンスゲームです。

(C) 2019 SMILEAXE Co., Ltd.
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本作のコンセプトは、「お酒は好きだけどゲームを遊ばない人、ゲームは遊ぶけどお酒は良く分からないという人に、ゲームを介してお酒への興味を持ってもらう」というもの。日本酒は酒蔵が年々減り続けており、日本酒を飲む若い世代が減っていることが大きな問題としてあります。

国酒とも言われる日本酒は2,000年以上の歴史を持つことから、“オヤジの酒”というイメージを持つ人がいたり、年長者に勧められる飲み方の作法がとっつきにくかったりします。そんな問題を抱えた日本酒ですが、萌え絵やゲームといった要素を取り入れた『萌酒ボックス』によって、若い世代にもカジュアルに楽しんでもらえる存在になるのでしょうか。

■『萌酒ボックス』を遊んでみた


<ストーリー>
ここは「人」と酒の精霊「酒霊」が暮らす世界。この世界は、いつからか、突如出現した「ケガレ」と呼ばれる魔物の脅威に悩まされていた。

ある日、人々の中に「酒」から「酒守」を召喚する不思議な力を持った者が現れ、その者は「カンナギ」と呼ばれた。

「酒守」とは「ケガレ」から人と酒霊を守る盾であり、「ケガレ」を払う剣である。

この物語は、アナタが1つの村の「カンナギ」として選ばれた所からはじまる。人と酒そして酒霊と酒守との絆の物語だ。

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本作は全国各地50以上の酒蔵から協力を受けており、今後も協力してくれる酒蔵を増やしていく予定。「お米」「種麹」「水」という素材を集めて「お酒を造る」という新感覚の遊びを楽しみながら、日本酒に関する知識を身につけることができます。

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また、「萌酒オンラインショップ」では、本作に登場する日本酒の擬人化キャラクターのグッズ、実在の日本酒が購入できます。

・バトル

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プレイヤーはお酒から“酒守”を召喚する力を持つ「カンナギ」として、「ケガレ」と呼ばれる魔物から人々を守るために全国を巡っていきます。日本酒の名産地エリアごとに用意されたステージをクリアすることでゲームを進めます。

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バトルでは最大18体までの酒守を編成でき、筆頭(リーダー)の酒守が戦闘不能になる前に、全ての敵を殲滅することが勝利条件。配置後は酒守がオートで戦ってくれますが、酒守をフィールドのどこに配置するか、酒守ごとの固有スキルをどう活かすか、戦況をひっくり返す強力な効果を持った「神器」をいつ発動させるか、戦略を練る必要があります。

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とはいえ、バトル全体の倍速&オート機能がもあり、ステージの推奨戦闘力以上あれば放置でもサクサクと遊べました。

・ガチャ

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新しい酒守を引き当てるためのガチャは、バトル報酬などで入手した素材で造ったお酒を奉納することで回せます。

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「酒造所」では、「米」「種麹」「水」の3つの素材に、「精米歩合」や「搾りたて」、「7号酵母」といった製法を掛け合わせることでお酒を造ることができます。レアリティの高い素材や製法であるほど、貴重なお酒ができる確率もアップします。

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しかし、日本酒は地域の特性を活かして造られているので、製法を理解しない組み合わせ(例えば「生搾り」と「火入れ」)は、あまり良い結果にならない気がしました。逆に言えば、お酒の知識を活かすことができそうです。

奉納したお酒と同レアリティーのガチャを回せることが、多くのゲームアプリで見られるガチャと違う点ですね。酒造りの要素を大事にしているのが伺えました。


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《乃木章》

現場に足を運びたい 乃木章

フリーランスのライター・カメラマン。アニメ・ゲームを中心に、親和性のあるコスプレやロリータ・ファッションまで取材。主に中国市場を中心に取り上げています。

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