バイト生活ゲーム『はたらくUFO』が楽しいのに、現実の仕事がつまらないのはなんで?

UFOがあらゆるバイトを経験する『はたらくUFO』。でも現実の仕事はつらい。どうしてでしょうか?

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バイト生活ゲーム『はたらくUFO』が楽しいのに、現実の仕事がつまらないのはなんで?
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『はたらくUFO』のバイトが楽しい5つの理由



では逆に、『はたらくUFO』ではさまざまな仕事をするのになぜ楽しいのか? と考えてみましょう。そうすると本作がいろいろなバイトなのにを遊んでいて楽しく感じる理由がわかるはず。

第1に「注目してくれる&褒めてくれる」ところがポイントです。周りの人たちはみんなジョブスキーの働きぶりに一喜一憂してくれますし、うまくクリアすれば報酬アップ。「栄光の記録」という新要素は、実績(トロフィー)のようにさまざまな記録をつけてくれます。こうなれば嬉しくなってしまいますよね。


第2に「失敗しても怒られない」。化石など貴重品を落とすと傷んでしまうわけですが、それでもとんでもなく怒られることはありません。やはり仕事をするうえでむやみに怒られるのはつらいだけですよね。

第3に「音楽がノリノリ」なのも大事です。本作では「は~たらく ゆぅ~ふぉお~」というフレーズがいろいろなジャンルにアレンジされた楽曲が採用されており、つい口ずさんでしまいます。職場でBGMを流すのは難しいかもしれませんが、楽しく働ける雰囲気であったほうがいいのは確かですよね。

第4は「飽きさせない」。『はたらくUFO』ではステージがいろいろと用意されており、プレイヤーを飽きさせません。仕事も飽きたらダレますし、ポジティブな変化があると嬉しいのは当然ですよね。ついでにドット絵もかなりキュート。


第5のポイントは「装飾がすごい」です。本作では「オートセーブした」という文字情報もかわいく動きますし、ジョブスキーが着替えるときはファッションショーのような演出が用意されています。職場も綺麗なら働く意欲がより湧くはずです!

……と、『はたらくUFO』ではプレイヤーにバイトをさせる配慮がたくさんあるので、さまざまな業務も楽しく遊べるのでしょう。つまり身も蓋もなく言ってしまうのであれば、そもそも「仕事は楽しくしようとしていないから楽しくない」のだと思われます。

「なるべく怒らないで丁寧に教えよう」くらいなら最近でもよく言われるようになってきましたが、職場の物理的な環境は場所によるでしょうし、そもそもそのあたりに手が回らないという可能性も十分にありえます。あるいはミスしたときのリスクが軽減できない仕事もあるでしょう。

「はたらく」ことを考えさせられるゲーム



ゲームは「娯楽のため」あるいは「利益を出すため」といった理由で作られます。一方で会社や仕事は「利益を出すため」にはあっても「娯楽のため」には存在しないわけで、そこが違いであるといえそうです。

まあ、筆者はゲームライターという仕事なんだか趣味なんだかよくわからないもので飯を食っているので余計に複雑なのですが(楽しくもあり苦労もあります)。誰もがジョブスキーのように前向きに働ける世の中になるといいですね。
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《すしし》

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