『真・女神転生』なのにRPGじゃない!? 派生作で展開したアクション4選─19年ぶりの『ライドウ』復活に、入手不可の作品も

『真・女神転生』から派生した作品の中には、RPGではなくアクション要素をメインい取り入れた作品もありました。RPG以外で楽しむ系譜作をご覧ください。

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『真・女神転生』なのにRPGじゃない!? 派生作で展開したアクション4選─19年ぶりの『ライドウ』復活に、入手不可の作品も
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■ターン制RPGと繋がる物語、なのに「2D対戦格闘アクション」!

『真・女神転生II』(1994年)から『真・女神転生III NOCTURNE』(2003年)まで、約9年ほど間隔が空きました。その間を埋めるかのように、『女神異聞録ペルソナ』(1996年)や『ペルソナ2 罪/罰』(1999年/2000年)が展開し、『真・女神転生』から派生した『ペルソナ』シリーズの礎を築きます。

“異聞録”として始まった『ペルソナ』シリーズは、同時に独自の道を歩み始めました。特に、3作目の『ペルソナ3』を起点にジュブナイル要素が特に強まり、ビジュアルイメージも刷新。このテイストは、ナンバリング最新作『ペルソナ5』まで受け継がれています。

また、『ペルソナ』シリーズが見せた変化は、ビジュアルや物語の方向性だけではありません。『ペルソナ』のナンバリング作はターン制RPGを基本としつつも、『ペルソナ』関連作ではリズムゲーム(『ダンシング』シリーズ)やパズルゲーム『女神転生CHAINING SOUL PERSONA3』など、RPGに限らずジャンルを広げていきます。

その中でも特に印象的なのが、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』(2012年)と、その続編『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』(アーケード版:2013年/PS3版:2014年)です。

この2作品のジャンルは、『ペルソナ』はもちろん『真・女神転生』関連作にもなかった2D対戦格闘アクション。これまでターン制の中で行われていたバトルが、コンボにガード、ダッシュに投げ、そしてペルソナによる攻撃を交えて、リアルタイムに展開します。

『ペルソナ4』の主人公(本作では鳴上悠)や花村陽介、里中千枝に天城雪子といった主要な面々を、直接操作してアクションを繰り出す感覚は、本作ならではの新たな刺激でした。当時の興奮と感動を今も覚えている『ペルソナ4』ファンも多いことでしょう。

しかも、物語は『ペルソナ4』の“その後の物語”とはっきり明言されており、ジャンルは全く違うものの、ストーリー面では続編の役割をしっかりと担っています。また、桐条美鶴やアイギス、真田明彦といった『ペルソナ3』キャラクターも参戦するなど、特徴が多すぎて語り尽くせないほどです。

これだけ盛り盛りだった『ペルソナ4』の対戦格闘アクションは、しかし前述の2作品で一区切りを迎えました。しかし、『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』のリマスター版が2022年に登場しており、現行機でも遊ぶことが可能です。

リマスター版には1作目のストーリーも収録されているため、この作品だけで彼らがどんな事件に遭遇したのか、一部始終が分かります。未プレイの人は、この機会にいかがでしょうか。



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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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